キックボクシング
レポート

【RISE】GLORY世界王者強し、原口健飛にペットパノムルンが圧勝。鈴木真彦が江幡塁を初回KO、YA-MANが大激闘で中村寛に勝利、大雅は梅野源治に完勝

2021/11/14 15:11

▼第7試合 ウェルター級(-67.5kg) 3分3R延長1R
〇中野椋太(誠至会/同級4位、WBCムエタイ日本ウェルター級王者)
TKO 2R 2分56秒 ※レフェリーストップ
×蛇鬼将矢(テツジム/NKBウェルター級王者)


 中野は2018年12月にNJKFウェルター級王者になったパンチを得意とするアグレッシブファイター。RISE初参戦となった2019年7月の大阪大会ではDEEP☆KICK王者の憂也に初回KOで勝利。10月には65kg級のS1ジャパントーナメント決勝戦で畠山隼人を破り優勝。RISE2度目の参戦となった2020年2月にはスーパーライト級王者・山田洸誓に判定負けを喫するが、11月のRISEでは山口裕人から左フックでダウンを奪って勝利した。今年7月にはWBCムエタイ日本ウェルター級王座を獲得している。


 蛇鬼は地下格闘技出身で、2020年10月に行われたNKBウェルター級王座決定戦決勝にて、稲葉裕哉に判定勝利し王座を獲得。同年12月にはホーストカップでNJKFウェルター級王者の洋輔YAMATOと王者対決を行ったが、判定3-0で黒星。今年6月のNKBでは北川”ハチマキ”和裕の引退試合の相手を務めたが、判定3-0で敗れた。中野とは7年前に対戦し、プロ初黒星を付けられたという因縁がある。


 1R、中野はジャブ&右ロー、蛇鬼も右ローを蹴って右ストレートで前へ出ていく。中野は前蹴り、右ミドルから左フックを打ち込む。時折、バックキックも繰り出す。蛇鬼は機を見て前へ出て右を打つ。


 2R、蛇鬼が前へ出たところへ中野は左フックを直撃。グラつく蛇鬼だが前へ出て打ち合う。逆に蛇鬼の右フックで中野がグラつき、両者がフックを打ち合う。思い切りフックを繰り出す蛇鬼に対し、中野は右のストレート。中野はつかんでのヒザ蹴りを2度連続でやってしまい(1回の攻撃はOK)痛いレッドカードを提示される。中野の左フックに蛇鬼が右フックを返し、蛇鬼がパンチを大振りするところへ中野が左フックからの右ストレートでダウンを奪う。


 立ち上がると同時に相手へ向かっていく気持ちの強さを見せる蛇鬼だったが、中野がパンチのラッシュで蛇鬼をロープへ釘付け。最後に左フックが当たったところでレフェリーがストップした。


 中野はマイクを持つと「RISEでタイトルマッチとか、オープンフィンガーグローブのトーナメントをやって欲しいですね。僕も本物の強さを求めているのでよろしくお願いします」とアピール。テレビの解説を務めていた神村エリカは、思わず「なに、カッコいい」とため息交じりにつぶやいた。

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