MMA
レポート

【UFC】ゲイジーがピンブレットとの5R死闘制しライト級暫定王者に。オマリーがソン・ヤドンに打ち勝つ、アコスタが3連勝。シウバがナマユナスと接戦制し8連勝、ジェアン・シウヴァがアレンに判定勝ちで再起、ウマルがフィゲイレードを完封、体重超過のペレスがジョンソンを初回TKO。UFC史上初、2試合連続残り1秒 TKO決着=『UFC324』

2026/01/25 07:01
 2026年1月24日(日本時間25日)米国ラスベガスのT-モバイルアリーナにて『UFC 324: Gaethje vs. Pimblett』(U-NEXT配信/UFC Fight Pass)が開催された。   メインイベントでは「UFC世界ライト級暫定タイトルマッチ」として、元UFC世界ライト級暫定王者で元BMF王者のジャスティン・ゲイジー(米国)と、UFC7勝無敗のパディ・ピンブレット(英国)が激突。  なお、第3試合のライト級で対戦予定だったマイケル・ジョンソン(米国)とアレクサンダー・ヘルナンデス(米国)の試合が「中止」に。主催者は試合注意の理由は明らかにしていないが、一部のスポーツブックは、この対戦に関して「不規則な賭けパターン」を警告していた。  また、計量を135.5オンド(61.46kg)でクリアも体重計から降りて壇上で足をもつれさせて前のめりに倒れたキャメロン・スマザーマン(米国)は「医学的な問題」により試合を欠場。リッキー・トゥルシオス(米国・136ポンドでクリア)とのバンタム級戦は「中止」となっている。  通常はUFC APEX(現Meta APEX)で行われる本計量は、ステージ上ではなくほぼ平坦な場所で行われるが、今回はパラマウントでの初回放映にして開幕戦で「Weigh in Show」として本計量を解説陣が解説するなか、スマザーマンが壇上で倒れた。手は前についたがアゴを打ったスマザーマンは白目をむいて倒れ、意識が朦朧としていた。前方のスピーカーに頭をぶつけず、壇上から転がり落ちなかったことが不幸中の幸いだった。  すぐに病院に搬送されたスマザーマンは8時間後、自身のインスタに動画を投稿。「たくさんのメッセージをいただいていますし、心から心配してくださる皆さんに感謝しています。本当に心配してくれてありがとう。僕は本当に大丈夫。元気です。まったく大丈夫。元気です。何が起きたのか、正直よく分からないんです。ネット上では、みんな『クレイジーな減量だ』とか言ってるけど、実際この試合のためにそんなに体重を落としたわけじゃない。結構低い体重で臨んだけど、今週に入ってからもほとんど減量してないです。何が起きたのか、正直よく分からない。これから数週間で検査とか受けて、原因を突き止めようと思ってる。でも、他の人たちが『きっとクレイジーな減量したんだろう』とか言ってるけど、僕は本当にほんの少ししか減量してないんだ。うん、そうだな……確信はないけど、心配してくれてありがとう。僕は完全に大丈夫だし、うまくいけばきっとすぐに戻れると思う。対戦相手には申し訳なく思っています」と回復していることと、経緯を説明している。  ほか、プレリムではバンタム級でウマル・ヌルマゴメドフ(ロシア)と対戦するデイブソン・フィゲイレード(ブラジル)が体重超過。また、フライ級でチャールズ・ジョンソン(米国)と対戦するアレックス・ペレス(米国)も体重超過。いずれも対戦相手に報奨金の25%を支払い、試合は行われている。  また、ダナ・ホワイト代表は、今回の『UFC324』から「ファイト・オブ・ザ・ナイト」と「パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト」ボーナスがこれまでの倍の10万ドル(約1,500万円)になること、また新たなフィニッシュボーナスとして、KO/TKOまたはサブミッションで勝利したファイターが、10万ドルのパフォーマンスボーナスに選ばれていない場合、2万5千ドル(約390万円)を支給すると、メディアに発表した。 【画像】メインカード前にドミニク・クルーズの殿堂入りが発表。  同大会は、日本時間1月25日(日)朝8時から日本では全試合がU-NEXTおよびUFCファイトパスにてライブ配信された。 [nextpage] 『UFC 324: Gaethje vs. Pimblett』全試合 速報 ▼UFC世界ライト級暫定王座決定戦 5分5R ※選手名からインタビュー〇ジャスティン・ゲイジー(米国)27勝5敗 155lbs/70.31kg[判定3-0] ※48-47, 49-46×2×パディ・ピンブレット(英国)23勝4敗 ※UFC7連勝でストップ 154lbs/69.85kg※ゲイジーがライト級暫定王者に  UFC世界ライト級正規王者のイリア・トプリア(ジョージア/スペイン)が妻のジョルジーナ・バデルとの結婚生活が破綻し離婚が迫っており、息子と娘の2人の子供のために、しばらく試合から離れ家庭に専念することを報告。ライト級は「暫定王座戦」が組まれることとなった。  暫定王座戦に臨む“激闘王”ゲイジー(4位)は、24年4月の『UFC300』でマックス・ホロウェイと試合終了間際にマット中央で打ち合いを繰り広げた末に右フックで失神KO負けしたが、25年3月『UFC 313』で負傷欠場したダン・フッカーの代役ラファエル・フィジエフに判定勝ちで再起を遂げている。14試合で14ボーナス=UFC史上最高のボーナス獲得率を誇る激闘ファイター。37歳。  対する5位のピンブレットは、UFC7勝0敗の31歳。人気先行の評価もあったが、24年7月にキング・グリーンを1R 三角絞めに極め、25年4月の前戦ではマイケル・チャンドラーを相手に終始優勢に進めて3R TKO勝ち。一気に評価を覆した。思い切りのいい打撃と、10の一本勝ちをマークする極めの強さが武器。MMA23勝(7KO・TKO/10SUB)3敗。  対するゲイジーはオールアメリカンレスラーでありながら、体幹の強さから繰り出すフック系のパンチやローキックなどの強烈な打撃が武器。前戦では肉弾戦でない打撃戦で競り勝つ“やりすぎない”クレバーさも見せた。MMA26勝(20KO・TKO/1SUB)5敗で一本負けはハビブ・ヌルマゴメドフの三角絞めとチャールズ・オリベイラにリアネイキドチョークの2試合のみ。  チャンドラー相手に打撃で先行し、組みでもバックを奪ったピンブレットは、UFCでは初の5R戦でゲイジー相手にも立ち合い、組み勝つことができるか。UFCのダナ・ホワイト代表は、このゲイジーvs.ピンブレットの勝者が次に「王座統一戦」として妻と裁判中のトプリアと戦うとコメントしている。  1R、サウスポー構えから入るピンブレットは左ローから。オーソのゲイジーにピンブレットもオーソから右カーフ。右アッパー、右フックで詰めるゲイジーに右を返すピンブレット。  右から左の連打のピンブレットに左ハイのピンブレット。シングルレッグもレスリング出身のゲイジーは切って切ると、右をヒット! 崩れたピンブレットに右アッパーも。ピンブレットの組みを切ってヒザ。立たせて詰めるゲイジー。  ゲイジーの左にバランスを崩したピンブレットは左ミドル。詰めるゲイジーは右を振って組んでバッククリンチ。正対したピンブレットはヒザ。離れるピンブレットは右カーフ。追うゲイジーにピンブレットは右カーフ、頭を下げるゲイジーに右アッパーを返す。ゲイジーの左前手がアイポークに。中断。再開に大歓声。  右を振るピンブレット。右に頭を下げるゲイジーに左ミドルも。しかし詰めるゲイジーが左右でピンブレットにケージを背にさせる。ピンブレットの右バックひじをかわしたゲイジーは組み。離れてともに右カーフ狙い。  2R、左ジャブのピンブレット。刺し合いはピンブレット。右カーフを蹴るピンブレット。詰めるゲイジーは組んでがぶりからヒザをボディに、頭を上げたピンブレット。右カーフ。ゲイジーも左ジャブ。圧力をかけるゲイジー、ピンブレットの左の蹴りを跳ね飛ばして前に。  左ジャブのピンブレットは右アッパー! ゲイジーも右で応戦。カーフをこつこつ突くピンブレット。組んで押し込むゲイジーもヒザ。突き放したピンブレット。右オーバーハンド。かわしたゲイジーはクリンチボクシングもヒザを打つピンブレット。詰めるゲイジーは左ジャブ。右カーフのピンブレット。しかし詰めると頭を抱えて引き落としがぶりヒザを腹に。 亀から頭を上げたピンブレット。その際で左をヒットさせるゲイジー! 立つピンブレットを詰めるゲイジーは左から右! ダウンしたピンブレットにハーフからパウンドのゲイジーはヒジ、パウンド! 下から蹴り上げのピンブレットに猛攻のゲイジー。ホーンに片ヒザ立ちとなった出血のピンブレットは拳を合わせる。  3R、右カーフのピンブレットを詰めるゲイジー。右カーフを始めて打つ。下がるピンブレットは左ジャブ。ゲイジーは左インローも。左ミドルのピンブレット。ゲイジーは左を突いて組みの動き。ワンツーのピンブレットを詰めるゲイジー。ピンブレットも左ジャブを返す。  右カーフのピンブレットに右を狙うゲイジー。互いに中央の取り合い。右を打ち下すピンブレットをかわして詰めるゲイジーは右フック。左回りのピンブレットは下がりながらジャブを突く。さらにオーソから左ミドル。ゲイジーは右を振ると、ピンブレットは右カーフ! 詰めるゲイジーに右の打ちおろし。左の刺し合いから前に出たピンブレット!  下がったゲイジーは右カーフ。ピンブレットの左ヒザが腹下のローブローに。再開。  右カーフのピンブレット。ゲイジーも左を返すが、オーソから左の蹴りのピンブレット。前に。左ジャブの刺し合いはピンブレット。  4R、左前蹴りを腹に突くピンブレット。左ボディストレートを2発。ゲイジーは右フックで前に。下がるピンブレットはシングルレッグもがぶるゲイジーは左のパウンド。頭を抜いて立つピンブレット。  左ミドルを打つピンブレットを掴んで左! バランスを崩したピンブレットは立ち上がる。下がりながら左ジャブのピンブレットも右ストレートで前に出るゲイジー。バッククリンチから正対したピンブレットに左!  戻すピンブレットに右オーバーハンドのゲイジー。ピンブレットもケージ背に右を返すが、ゲイジーはヒザ。顔をしかめるピンブレットは離れる。左ジャブの刺し合い。前に出るゲイジーの左にピンブレットの額も上がる。鼻血のピンブレットは左ミドル。ピンブレットのバックヒジをダックでかわすゲイジーは右カーフ。  軸がブレながらも右を放つゲイジー。ピンブレットは左の蹴りを上下に。さらに左右を当てて前に。しかし右を返したゲイジーが、サイドバックからパウンド。ピンブレットの立ち際にハイを打つ。1、2、4Rはゲイジーか。  5R、グローブタッチからハグして殴り合いに。頭が下がるところにヒザを突くピンブレット。その組みは切るゲイジー。右を振って前に出て右カーフ。左ジャブを突くゲイジー。右関節蹴りから前に出るピンブレットをクリンチボクシングから右を突くゲイジー。  顔を腫らせたピンブレットはダブルレッグからボディロックするが、倒されないゲイジーは金網まで移動し耐える。クラッチを解いたピンブレットに、右を振るって前に出るゲイジー。右で差してヒザ。ピンブレットのバックヒジをかわしたゲイジーは前に。  跳びヒザをさばいたゲイジーに、ピンブレットも左右連打! 下がってゲイジーだがクリンチして左を振って前に! ケージに押し込み右で差して。離れるピンブレットのヒザがローブロー気味も続行。前に出るピンブレットにゲイジーも右を振ってホーン。   判定3-0(48-47, 49-46×2)でゲイジーが勝利。2度目のライト級暫定王座についた。   ライト級暫定王座についたゲイジーは、「いやー、ピンブレットは正しかったよ。“リバプールっ子をKOするのは無理だ”と。なんてギャングスターなんだ。今まさに彼に言ったんだ。つい最近までお前と同じ立場だったと。クレイジーなスポーツとクソ素晴らしい人生がある、そしてお前たちと共有できて本当に感謝している。まず毎日両親に、神に感謝している。彼らのおかげでここまで来ることができた。親なら子供のためにそうしてほしい。俺は行動で示すんだ。 (ワイルドに出たが?)いや、コーチは1R後に確かに怒っていたよ。『やめろ』と言われたんだけど、こうやって戦うのが大好きで抑えることができなかったんだよ。パディを後退させる必要があると分かっていたんだ。奴は危険だ、タイミングが抜群にいい。チクショー、若造で危険な奴だ。最初のラウンドで奴の勢いと自信を奪うために必死に戦った。チャンピオンは前進しなきゃいけないからね。それが必須である理由を今見せただろう。  いつものように相手を殺そうとしてゲームプランから外れた。だからコーチは俺を本当に引き戻さないといけなかった。あの打撃で彼を傷つけたんだ。最初の1秒でダメージを与えたのは分かっていた。そしてコーチを信じていた。3R目、彼が勝ったかもしれないラウンドだけど、3R目でコーチの声を聞いて、自分が当てていたとすら気づかなかったパンチだった。だから本当にコーチを信じなきゃいけないんだ。彼は素晴らしいゲームプランを持っている。グラウンドでの打ち合いを学んだんだ。彼は手強い相手だった。試合全体がそうだった。『グラップリングを信じろ』と言われたから信じて本当に一生懸命取り組んだ。でも、それが好きじゃないんだ(笑)。UFCがこの機会を与えてくれたことに感謝したい。これで11度目のメインイベントだ。特別な気持ちだ。観戦に来てくれた皆さん、ありがとう。アメリカよ、次にお会いする時はホワイトハウスで会おう」とコメント。  続けてマイクを向けられたピンブレットは、「あのベルトを持って去りたかったんだ。UFCを見て育ち、愛して観てきた興味深い時代。ハイライト級の選手に負けるなら、これ以上ない相手だ。そして、まさにそこに彼が伝説である理由が表れている。負ける相手がずっと大好きなゲイジーでよかった。  ボディショット食らったんだ。魂の深層を直撃された。わかるか? あの瞬間まで、俺は第1ラウンドをリードしてたと思ってたんだ。48-47が最初のスコアカードだと思ったよ。正直に言うよ。最初のラウンドで彼がボディショットを食らわせた。みぞおちを直撃したんだ。だが自分の道を行くなら、俺は31歳だ。必ず戻ってくる。それだけのことだ。俺がまだ終わってないってことは分かってるからな。  いくつか言わせてくれ。いや、言わない方がいいか。ただ、言っておきたかったことがいくつかある。人生は一度きりだからな。でも俺たちは友達だ。ジムで少しだけ弟分だったリアムの母、ジュリーが数カ月前に亡くなった。この試合を彼に捧げたい。そしてベンが自ら命を絶った件、我々が知っていた二人の若者が、過去数カ月の間に自殺した。だから、声を上げろ。感情を溜め込むな、誰かに話せ、自殺するな。それから、もちろん僕はリバプールファンだし、ここにいるリバプールファンの皆さんへ。ここ数カ月でリバプールのレジェンドが亡くなったんだ、オールド・ゴジョットと彼の弟アンドレ。だから、勝てなかったけど、このパフォーマンスを彼らに捧げたい。皆さん、今回は自分を恥じることなく言える。バカみたいに見えるけどな。『戦い続けろ』」と語り、最後に「ダナ、『ファイト・オブ・ザ・ナイト』でいいだろう?」と言ってケージを降りた。 [nextpage]▼バンタム級 5分3R ※選手名からインタビュー〇ショーン・オマリー(米国)19勝3敗(UFC11勝3敗)3位 135.5lbs/61.46kg[判定3-0] ※29-28×3×ソン・ヤドン(中国)22勝9敗1分(UFC11勝4敗1分)5位 136lbs/61.69kg  コメインでは、バンタム級(5分3R)で3位のショーン・オマリー(米国)と、5位のソン・ヤドン(中国)によるランキング戦が組まれた。  元同級王者のオマリーは、6連勝後のメラブ・ドバリシビリ戦で5R判定負けで王座陥落。2025年6月のリマッチで3R ノースサウスチョークで一本負けで2連敗中。現王者のピョートル・ヤンとは2022年10月に対戦し、微妙なスプリット判定でオマリーが勝利している。31歳。  対する中国のソン・ヤドンは、2023年にリッキー・シモン、クリス・グティエレスを相手に連勝で2024年3月にピョートル・ヤンと対戦も判定負け。 2025年2月にヘンリー・セフードと対戦し、パンチとカーフキックで攻勢になるも3Rにヤドンのアイポークでセフードが続行不可能となり、テクニカル判定で勝利。  長い間合いから上下・前後・左右スイッチのステップとタイミングの打撃のオマリーに、強い体幹から放たれる右の強打、左フックの返し・回転力のある打撃のヤドン。近年はテイクダウンの融合がその打撃にも奏功しており、どのくらい組みの展開になるかも注目だ。  1R、右ローから入ったソン・ヤドン。サウスポー構えからオーソにスイッチし、サウスポー構えになるオマリー。ソン・ヤドンもオーソから左ロー。前足を頻繁に変えるオマリー。中央を取って詰めるソン・ヤドンは右で飛び込み。かわすオマリーは後ろ蹴りを見せる。  右前足で関節蹴りを狙うオマリーは前蹴りも。オーソに変えるとソン・ヤドンは右ロー、左フックも、左回りでかわすオマリーは右関節蹴り。ソン・ヤドンの左オーバーハンドをかわす。右の蹴りには左前蹴りでストッピングするオマリー。  追うソン・ヤドンに左右にサークリングするオマリー。右ローから左フックのソン・ヤドンをかわしたオマリーだが、残り30秒近くでダブルレッグテイクダウンのソン・ヤドン! フルガードのオマリーにインサイドからボディを殴る。ソン・ヤドンのラウンドか。  2R、初回にテイクダウンを見せたソン・ヤドン。オマリーの動きにどう影響するか。互いに右ローもバランスを崩したのはオマリー。サウスポー構えになるオマリー。ソン・ヤドンは左から右の飛び込み。左の前蹴りのオマリー。右前蹴りも。そこにパンチを狙うソン・ヤドン。蹴りからパンチのコンビネーションを見せる。  オマリーの右の蹴りを掴んでテイクダウンのソン・ヤドン。バッククリンチにオマリーは背後の腿にヒジ。ソン・ヤドンも後ろから右ヒザを突き、足の甲を踏む。背後から持ち上げてから正面からテイクダウンのソン・ヤドン!  三角絞め狙いのオマリーをかわすが、オマリーはオモプラッタから立ち上がり。右ローのソン・ヤドン。左ジャブのダブルをかわすオマリー。左ヒザのオマリーに左フックのソン・ヤドン。右カーフを蹴って左で飛び込む。ソン・ヤドンのラウンドに。  3R、中央に出るソン・ヤドン。互いに細かいステップから、オマリーはサウスポー構えで右前手で喧嘩四つ。右オーバーハンドを見せるソン・ヤドン。右カーフ。圧力をかける。  左を突き刺したオマリーに右を強振するソン・ヤドン。カウンターを狙うオマリーに、組みのフェイントを見せるソン・ヤドン。オマリーの右ジャブをさばき前に。しかしヒザを被弾する。鼻血のソン・ヤドン。シングルレッグに入るが、切るオマリーは左三日月蹴り。フェイントから右ストレートを突く。  オマリーは右ジャブ。頭を動かして右を振るソン・ヤドン。バックフィストをかわしたオマリーに、シングルレッグのソン・ヤドン。切ったオマリー。咆哮して詰めるソン・ヤドン。左ジャブ! ワンツー。ガードするソン・ヤドンも打ち返し。オマリーは左ハイを打ってホーン。オマリーのラウンドに。  判定3-0(29-28×3)でオマリーが勝利。約1年4カ月ぶり勝利のオマリーは「ラスベガス、ヤンは俺が欲しいものを持っていて、ヤンは借りを返したかった。やってやろうぜと思った。とてもいい気分だ。思っていたより相手は遅かった。これは娘が初めてライブで観戦する試合だったから負けるわけにはいかなかったんだ。常に安全を確保しろ。それが現実だ。俺、2Rで仕返しした。ちょっと……ちょっと卑怯な手口って言うか、何て呼べばいいか。くそっ、ゴッド。勝つって最高だ。負けは嫌いだ。3R目は負けを憎むように戦った。それが必要だったんだ。出て行って3Rを支配する必要があった。俺もチャンピオンさ、ベイビー。メラブには敬意を表する。次回の挑戦権を得れば? 当然だ。お前が再戦を望むなら、俺はベルトが欲しい。実現させよう。やろうぜベイビー」と語った。 [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R〇ワルド・コルテス・アコスタ(ドミニカ)17勝2敗(UFC10勝2敗)※UFC3連勝 262lbs/118.84kg[2R 3分14秒 TKO] ※右→パウンド×デリック・ルイス(米国)29勝13敗1NC(UFC20勝11敗)263.5lbs/119.52kg  1R、ともにオーソドックス構え。左ハイを見せるルイス。押し戻すアコスタは右ローをヒット。さらに左ボディストレート。左ミドルハイから左を振るルイス。押し戻すアコスタに、左前手フック、右ストレートを突くルイス。バックステップでかわしたアコスタは右ロー。ルイスの右大振りをかわす。  ルイスの右の蹴りを掴んでテイクダウンしたアコスタ。足を持ってパウンドも深追いせず。ブレーク。スタンド再開。ジャブのアコスタに右ハイのルイス。右オーバーハンドはアコスタもかわす。  2R、右から左の二段蹴りのルイス。かわすアコスタは左ジャブ。ルイスは右を振って組みも、アコスタは右を返して組ませず。左ジャブを返す。さらにルイスの前進に右ストレート。体を入れ変えたアコスタ。ともに手数は少ない。  頭を下げたフェイントから左フックを上に突くルイス。さばくアコスタはルイスの前進に右ショートをコツンと当てて尻餅を着かせると、ニーインからヒジ。亀になったルイスにサイドバックから右の連打、レフェリーが間に入った。  試合後、アコスタは「ずっとデリックを追っていた。彼と戦う機会を与えてくれたことに深く感謝している。次? カーティス・ブレイズがいい。奴はくだらないことを言っているが、黙らせなければならない」と語った。 [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R〇ナタリア・シウバ(ブラジル)20勝5敗1分(UFC8勝0敗)※UFC8連勝 126lbs/57.15kg[判定3-0] ※29-28×3×ローズ・ナマユナス(米国)14勝8敗(UFC12勝7敗)125.5lbs/56.93kg  1R、ともにオーソドックス構え。中央を取るナマユナス。シウバもは右ローをそのままサイドキックにしてけん制。距離でかわすナマユナス。左ハイのシウバ。かわしたナマユナスは右カーフ。左ジャブの刺し合い。ナマユナスの右の蹴りにシウバは右ストレートを狙う。ナマユナスも右ストレートで押し戻し。  ナマユナスの右ストレートをかわすシウバ。右ローを当てたナマユナスにシウバも右ロー。すぐにナマユナスも蹴り返す。右カーフのシウバ。ナマユナスの入りにワンツー。ナマユナスは右の蹴りをサイドキックに。かわすシウバは右ロー、左ミドル。ナマユナスも右サイドキックを突く。右オーバーハンドから組んだシウバ。テイクダウンディフェンスの強さを見せる。  2R、左を上下に突くナマユナス。左ハイもかわしたシウバが左ミドルを当てる。ワンツーで入るナマユナスに右を狙うシウバ。左で踏み込むナマユナスに右を狙うシウバ。近づき組んだナマユナスは四つから投げも小手のシウバは互いに残しながらスタンドに戻る。ボデロックのナマユナスがテイクダウン! クローズドガードのシウバは手首を掴み腕十字狙いか。脇を固めるナマユナスは上から細かいスラム。蹴って頭をマット側にしたシウバは腕十字を狙うがホーン。ナマユナスのラウンドに。  3R、勢いよく中央に出るシウバが右ミドルバックスピンキック。さばくナマユナスはロー。そこに左右をまとめにいく。右から左を突くシウバは左ミドルも。ナマユナスは頭を下げて右から左。左ハイはかわしたシウバの詰めに腰に組むナマユナス。これは切ったシウバが後ろ蹴りをヒット。  右ローのナマユナスは右前蹴りも。シウバの左は空振りも右ハイで前に。右サイドキックでけん制のナマユナス。左サイドキックを当てたシウバ。ナマユナスも押し戻し。ワンツーをかわすシウバは左サイドキックも掴んだナマユナスがシングルレッグ。  スプロールするシウバに立って組むナマユナス。それを払い腰で投げたシウバはトップになるが、足で突き放したナマユナス。サイドキックのシウバ。最終ラウンドはシウバ。となると1Rをどちらが取ったか。  判定3-0(29-28×3)でシウバが勝利。UFC8連勝をマーク。試合後、シウバは「みんな、こんにちは。本当に嬉しい。ここにいられて、心から感謝している。みんな、ごめんね。今が最高の状態じゃなかったから。今ここにいるのがどれほど大変だったか、神様だけが知っている。そして、この栄光は全て神様に捧げたい。神様がいなければ、この試合に立つことすらできなかったから。多くの人々が私を圧倒的な優勝候補と見なしていたけど、物事はそうはいかない。ローズは素晴らしいアスリート。私はこの試合を人生で最も厳しい戦いと位置付け向き合ってきた」と語った。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇ジェアン・シウヴァ(ブラジル)17勝3敗(UFC6勝1敗)146lbs/66.22kg[判定3-0] ※30-27, 29-28×2アーノルド・アレン(英国)20勝4敗(UFC11勝3敗)145.5lbs/66.00kg  英国のアレンは、ボクシングベースで7KO・TKO、4つの一本勝ちもマーク。Cage Warriorsで活躍後、M4TC王者からUFC参戦。オクタゴンデビューから10連勝したが、23年4月にマックス・ホロウェイに、続くモブサル・イヴロイエフにも判定負けでキャリア初の2連敗。25年7月にギガ・チカゼに判定勝ちして再起。肩の怪我から1年半ぶりの試合となる。32歳。  ブラジルFighting Nerdsのシウヴァはムエタイベースのストライカーで16勝中12KO・TKO。DWCS2023からブライス・ミッチェル戦までUFC5連勝。25年9月の前戦ではディエゴ・ロペスに2R KO負け。今回が再起戦となる。29歳。  1R、ともにサウスポー構え。左ボディを突くシウヴァ。オーソにスイッチして詰める。アレンは右カーフ。シウヴァは右ボディストレート。ガード高いアレンは慎重にステップし、左ストレート。額で受けるシウヴァ。アレンの左ハイをスウェイで避ける。シウヴァも左ハイを返して、右アッパーで詰める。  右ハイを突くアレン。右ジャブも長い。左右にサークリングして前蹴りのアレンを追うシウヴァは右ハイ。サウスポー構えになりワンツーのシウヴァ。回るアレンは左ミドルハイも、その打ち終わりにシウヴァはバックヒジ、ボディ打ちの左右ラッシュで詰めて右ヒジもホーン。  2R、オーソから右ハイで入るシウヴァ。細かいステップで右回りのアレン。シウヴァは右ストレートで前に。サウスポー構えになるシウヴァにアレンは速いワンツーで応戦。三日月蹴りも。  オーソで右インローから右ダブルで詰めてテイクダウンのシウヴァ。アレンの立ち際に右ハイも、アレンも詰め返して左。アイポークを主張するシウヴァ。流してオーソから上下に右。  アレンは左ハイ、左ヒザのダブル! シウヴァも右で前進、右ヒザ、左アッパーも。組んで左ヒザのアレン! しかしシウヴァも回転ヒジ。左ヒジも突く。これはかわしたアレンだが、シウヴァは右インロー! アレンの左前蹴り、後ろ廻し蹴りもかわす。  左アッパーから右ハイのシウヴァに右ストレートを返したアレン。サウスポー構えになるシウヴァのガード上に左ミドルハイ。組んだシウヴァが四つから回すも崩されないアレン。このラウンドも一進一退の攻防。  3R、左アッパー、右ストレート、右前蹴りがアゴをとらえたシウヴァ。さらに右インローも。右ハイをガードしたアレン。左ストレート、右ジャブ、左ミドルのアレン。  サウスポー構えのシウヴァはアレンの右ハイをスウェイでかわして左右で詰めるが、組んだアレンはバッククリンチに。右足をかけて右ヒザ。ヘンゾロック。  正対したシウヴァ。右から左で前に。右縦ヒジも。ブロッキングのアレンに、シングルレッグのシウヴァ。差し上げたアレンに押し込み左で差して崩す。ヒザを着きながらすぐにに立つアレン。シウヴァはリフトして崩すが、すぐに立つアレン。そこにハイキックを狙うシウヴァ。  マットを指すシウヴァの咆哮に、アレンは蹴りも混ぜると、シウヴァは右ハイをヒット! いったん亀になったアレンの背中にサーフボードのようにして立って降りてホーン。  判定3-0(30-27, 29-28×2)でシウヴァが勝利。ロペス戦からの再起を飾った。  試合後、シウヴァは「君(アレン)のおかげでいい人になれた。ここに本物の男がいる。この男だ。俺たちはチームとして、文字通り3R戦い、3Rの戦争に臨む準備をしてきた。どうしても彼をノックアウトしたかったんだ。チームは言い続けてた。チャンスを待て、その瞬間を待てって。聞いてくれ、俺にとってこれは非常に重要だった。ノックアウトの一撃は分かっていたが、この試合全体を通してここに居続けたかった。だってこの試合が大好きなんだ。ここに居られるのが好きなんだ。 (なぜ彼に謝っていた?)ああ、念のため言っておくが、ただ文句を言ってるだけだ。聞いてくれ、俺がこの世界に入った時、彼はもうここにいた。彼はここにいて、俺はいつも人々に言ってきたんだ。あまり話さないけど、自分のアイドルや尊敬する人物を見つけるのは本当に難しいんだ。彼と戦うのは俺にとって大変だった。でも本当に彼を尊敬している。  パラマウントへようこそ。誰がチャンピオンになろうと構わない。俺はコーチにもみんなにも言ったんだ。『完全なファイターになる』って、3R戦うって。チャンピオンが誰だろうと構わない、次は俺だ」と語った。 [nextpage] 【プレリム】 ▼バンタム級→キャッチウェイト 5分3R〇ウマル・ヌルマゴメドフ(ロシア)20勝1敗(UFC8勝1敗)136lbs/61.69kg[判定3-0] ※30-27×3×デイブソン・フィゲイレード(ブラジル)25勝6敗1分(UFC14勝6敗1分)138.5lbs/62.82kg ※体重超過※フィゲイレードは規定体重をオーバー。試合は予定通り行われるものの、対戦相手のヌルマゴメドフに報奨金の25%を支払う  1R、ともにオーソドックス構え。右カーフのウマル。スイッチするフィゲイレードはオーソに戻す。ウマルの左ハイは空振り。右三日月蹴りを届かせる。フィゲイレードは右回り。追うウマルは右も組んだフィゲイレードは相撲。そこに右アッパーを突くウマル。右前蹴りも。フィゲイレードの左の蹴りに右の蹴りを打つウマル。ケージ背にさせてシングルレッグに入るが、フィゲイレードは首を狙い立って突き放す。  しかし、さらに追うウマルはダブルレッグテイクダウン! クローズドガードのフィゲイレードにインサイドガードからパウンド。フィゲイレードの下からのヒジに右のパウンドを返す。  2R、右の前蹴りを突くウマル。フィゲイレードも右の蹴りも、圧力をかけるウマルは右ハイ。サウスポー構えから左ハイのウマル。スリップしたウマルを抑え込むが、スクランブルで立ち上がるウマル。  スイッチして左の蹴りのウマル。フィゲイレードもサウスポー構え。オーソに戻すウマルはシングルレッグも切るフィゲレード。ウマルは右ミドル、フィゲレードの前進に左を突いて間合いを取る。詰め直すウマル。左右にサークリングのフィゲレードを詰めて両脇を差して投げ! ここを耐えたフィゲレードが詰めて右ストレートをヒット! ウマルも打ち返して右から左を返す!   3R、中央を取るウマル。前手を上げてサークリングするフィゲイレードに、詰めるウマルは右の蹴り、さらにシングルレッグで引き出してテイクダウン。クローズドガードにしたフィゲイレードは、下から細かいパンチ。トップのウマルはインサイドガードから左右のパウンド。左足を抜くウマルに足を戻すフィゲイレードだが、すぐに左足、さらに右足でパスするも、腰を切るフィゲイレードはハーフに戻す。左枕で寝かせて鉄槌を打ち込むウマル。フィゲイレードは残り3秒で立ち上がるもホーン。  判定は30-27×3でウマルが勝利した。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇アテバ・グーティエ(カメルーン)10勝1敗(UFC4勝0敗)UFC4連勝 186lbs/84.37kg[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×アンドレイ・プリャエフ(ロシア)10勝4敗(UFC1勝2敗)186lbs/84.37kg  1R、詰めるオーソのグーティエにサウスポー構えのプリャエフ。グーティエは右でダウンを奪うもパウンドに行かず。立たせてスタンド勝負。左ミドルのプリャエフだがバランスを崩す。プリャエフの左オーバーハンドをかわして左から右ストレートのグーティエ。左前手フックから右で飛び込む。  プリャエフは左ミドルで間合いを取り、右回り。左ミドル。左フックで飛び込むグーティエだが、追い切れず。  2R、左回りで外足を獲りに行くグーティエ。ワンツーの右を伸ばすがかわしたプリャエフは左ミドルを突き、左オーバーハンド。右回りのプリャエフは左ミドルを当てる。さらに左オーバーハンドを首横に。グーティエは右を突いてプリャエフのバランスを崩し尻餅を着かせる。  すぐに立つプリャエフは右を当てて詰めるとグーティエは左右ボディから左ハイ。さらに右で組すすが、立つプリャエフは回復して左ミドル。プリャエフは左ハイを返してホーン。2Rもグーティエがダウン気味のパンチを見せるが、決めきれない。  3R、左ハイのプリャエフに、右ストレートのグーティエ。両者ともに組まずに立って戦う。右ハイも突くプリャエフを追うグーティエは右から左フック。ステップバックしてかわしたプリャエフ。左の蹴りを上下に。グーティエの右がテンプルをかすめる。。グーティエは手数が減る。プリャエフがワンツー、左ミドル。サークリング。  判定3-0(30-27, 29-28×2)でグーティエが勝利。UFC4連勝もマイクは渡されず、笑顔はなかった。DWCS出身のプリャエフはこれでUFC1勝2敗と負け越しに。 [nextpage] ▼ライトヘビー級 5分3R〇ニキータ・クリロフ(ロシア)31勝11敗(UFC12勝9敗)205.5lbs/93.21kg[3R 4分57秒 TKO]×モデスタス・ブカウスカス(リトアニア)19勝7敗(UFC7勝5敗)※UFC4連勝でストップ 204lbs/92.53kg  1R、サウスポー構えのブカウスカスはキックベース。空手ベース、オーソのクリロフは右の蹴りから。左ローも打つクリロフ。ブカウスカスはワンツースリーで左を届かせる。クリロフはシングルレッグからケージまでドライブ。  右で差して押し込むクリロフはボディロック&小外がけテイクダウン。金網際で立つブカウスカスは右小手。左で差すクリロフはシングルレッグで引き出そうとするが足抜き離れるブカウスカス。  そこに左の蹴りのクリロフに右ストレートを狙うブカウスカス。入り際に下段受けバランスを崩す。ワンツーから前蹴りのクリロフ。右のダブルで飛び込むが、ブカウスカスも右を返す。今大会初の2R目へ。  2R、左ミドルのクリロフは前蹴りから右へ。ブカウスカスも左右を打ち返すと、クリロフが組んでケージに押し込み。左で差して体を入れ替えるブカウスカス。アゴ下に頭をつけて押し込みヒザも、クリロフも体を入れ替えてヒザ。ブカウスカスが離れる。  歩きながらスイッチして右の縦蹴りのクリロフ。右ローを返すブカウスカスは左。クリロフは右前蹴りから右。さらに右下段。クリロフの左の蹴りに右オーバーハンドを合わせる。右後ろ蹴りを突いてホーン。  3R、右ローのクリロフ。さらに左の飛び込み。そこにブカウスカスも右をかぶせにいく。左右から前蹴りに繋ぐクリロフ。ブカウスカスはスイッチして左オーバーハンド。オーソに変える。ワンツーのブカウスカスに、上体を後方に傾けて右の蹴りのクリロフ。  左ミドルで詰めるクリロフ。右を単発で返すブカウスカス。右カーフも。クリロフは右の蹴りを上下にダブルもさばくブカウスカス。追うクリロフに右回りのブカウスカス。ワンツーを下に突くクリロフ。ブカウスカスも打ち合いも離れる。  互いにあと1歩踏み込めず単発の両者。ブカウスカスの後ろ廻し蹴りの打ち終わり、右を打ったブカウスカスに、詰めたクリロフが左を当てて右フック! ダウンしたブカウスカスにパウンドでレフェリーが間に入った。クリロフはレイエス、グスコフ戦の2連敗から再起。  試合後、グローブを外しながら、空手家らしくバンテージを手首のみに巻いて拳に巻いていないことを見せたクリロフは「僕は試合に出ることを選んだ。どうもありがとう。そう、今年は試合に出られないのが本当に辛い年だった。その後、戻ってきてすぐに2連敗を喫したんだ。だからここで規律ある戦いを見せることが僕にとって非常に重要だった。最もエキサイティングな試合ではなかったかもしれない。観客も大いに盛り上がったわけではなかったが、これは非常に重要な試合だった。そして言っておくが、まだ全てを語ってはいない。まだ言いたいことがある。今夜は非常に知的な戦いであり、最終的にはノックアウトによる勝利だった。 (フィニッシュについて)この試合に関しては特に、練習で右手の使い方を重点的に鍛えた。実際に試合でそれが機能したのもお分かりいただけたと思う。この階級全体の試合となると、素晴らしい階級だ。本当に優秀なファイターがたくさんいて、再戦したい相手もたくさんいます。でも特に夢の対戦相手はヤン・ブラホビッチだ。彼は今でも非常に危険な相手で、あの敗戦を取り返したい」と語った。 [nextpage] ▼フライ級→キャッチウェイト 5分3R〇アレックス・ペレス(米国)27勝10敗(UFC9勝6敗)128.5lbs/58.28kg ※体重超過[1R 3分16秒 TKO]チャールズ・ジョンソン(米国)18勝9敗(UFC7勝7敗)126lbs/57.15kg※ペレスは規定体重をオーバー。試合は予定通り行われるものの、対戦相手のジョンソンに報奨金の25%を支払う  フライ級11位のペレスは、2024年6月に平良達郎とメインで対戦。おたつロックでヒザを負傷し2R TKO負け。25年11月の前戦では、アスー・アルマバエフを相手に優勢に試合を進めながらも3Rにギロチンで逆転一本負けを喫した。33歳。2カ月で再起戦に臨む。  ジョンソンは、現王者ジョシュア・ヴァンをKOした男。ムエタイベースで25年3月にラマザン・テミロフに判定負けで連勝「4」でストップ。25年8月の上海大会ではロニー・カヴァナに2R KO勝ち。初黒星をつけている。フライ級13位、35歳。  1R、サウスポー構えのジョンソン。オーソのペレスは右ボディストレートで入ると、かわすジョンソンは左の蹴り。右のダブルで入るペレスは右カーフも。ジョンソンも右カーフ。ワンツースリーで詰めるペレスは右から入って左に繋ぐ。さらに右から右の蹴り、さらに左フックでダウンを奪うとパウンド!  立つジョンソンに首相撲ヒザ、さらに左フック。足をもつらせながらもサークリングするジョンソン。詰め続けるペレスは右から左フック! ジョンソンの組みをスプロールして左右。さらにジョンソンの左ヒザにカウンターの左フックを当ててダウンを奪うと、レフェリーが間に入った。  ジョンソンはなおも詰めて足が泳ぎながらもシングルレッグに入るが、ペレスは金網に。レフェリーが再び間に入った。練習をともにしたこともあるジョンソンに何か話しかけたペレス。  体重超過で勝利したペレスは、試合後「まず何よりも、ここにいるのは神様の栄光のおかげです。そうでなければ私はここにいません。そう、仕事も危うかった。キャップも失った。そして今回、これが最後の契約試合だった。自分のミスで大きなチャンスを逃した。だからリングに上がって戦い抜かなければならなかった。チャールズには感謝したい。実は彼とは長い付き合いだ。(体重超過の上で)試合を引き受けてくれたこと、全てに感謝している。言った通り、神に栄光あれ。ありがとう、こうしてここに立てている。 (フィニッシュの左フックについて)私はコリン・オオヤマコーチと試みました。彼は伝説的な人物で、非常に長い間この世界で活躍しており、彼はいつも、どんなことでも、私にフォローアップを投げかけてきます。だから、私は彼のゲームプランにただ耳を傾けるだけでした。マティアスコーチ、ジェイソンコーチ、ジバコーチ、ロン・ターナー、タイラー・ウォンブルズ、ビリー・ビゲロウ(元JTT)、皆さん全員が、この別の信念に全力を注いでくれたのです。信じてください、このキャンプは、私の人生で最も厳しいキャンプのひとつでした。私は多くのことを経験しました。  様々なことが起こり、この仲間たちが私を支え、毎日必ず様子を見てくれた。マネジメントチームも、ラジオもスポーツエージェンシーも、毎日連絡をくれて全てが順調か確認してくれた。栄養士のポーリナとデニース、妻も、息子も。皆が。本当にありがとう。これは人生で最も過酷なキャンプだった。チームメイト、友人、家族。君たちなしでは成し遂げられなかった。心から感謝している」と語った。 [nextpage] 【中止】 ▼ライト級 5分3Rマイケル・ジョンソン(米国)24勝19敗(UFC16勝15敗)156lbs/70.76kg アレクサンダー・ヘルナンデス(米国)18勝8敗(UFC10勝7敗)※UFC4連勝中 155.5lbs/70.53kg [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R〇ジョシュ・ホキット(米国)8勝0敗(UFC2勝0敗)234.5lbs/106.36kg[1R 4分59秒 TKO]×デンゼル・フリーマン(米国)7勝2敗(UFC1勝1敗)257.5lbs/116.80kg  ホキットは、D1オールアメリカンレスラー。サンフランシスコ49nersに在籍も。Bellator、LFAでキャリアを積み、25年8月のDWCSでKO勝ちしてUFCと契約。25年11月のUFCデビュー戦はマックス・ジメニスに1R 右フックでKO勝ち。28歳。  フリーマンは、元WWEの育成枠にもいたグレコローマンレスリング出身。PFL。LFAを経て25年11月にUFCデビューし、マレク・ブイウォに判定勝ち。34歳。  1R、グローブタッチ後、すぐに右を振ってダブルレッグテイクダウンのホキット。亀になって立とうとするフリーマンをサイドバックから削り崩す。立ち上がり正対したサウスポー構えのフリーマン。オーソのホキットは右アッパー、前蹴りで前に。フリーマンは後退。さらに右アッパーに崩れたフリーマン。  亀のフリーマンにホキットは背後からパウンド。後方に引き倒してバックマウントから尻を叩く。立ち上がったフリーマンに右アッパー! フリーマンのダブルレッグを切り返して上に。崩れたフリーマンの立ち際にヒジ・ヒザ。フリーマンは右ハイに後退。中指を立てず追いかけないホキット。足をもつれさせたフリーマンに、レフェリーが初回終了直前で止めた。第1試合に続く、残り1秒TKO勝ち。現時点でUFC史上初めて、ラウンド終了1秒前に2つのフィニッシュが発生した大会となった。  勝者は「雷を絞め殺し、粉砕できるほどの気分だ。パラマウント+の視聴者を燃え上がらせてやる。突き刺して、俺は行く」と語り、最後にワルド・コルテス・アコスタを挑発した。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇タイ・ミラー(米国)7勝0敗(UFC1勝0敗)170lbs/77.11kg[1R 4分59秒 TKO] ※右ストレート×アダム・フューギット(米国)10勝6敗(UFC2勝4敗)171lbs/77.56kg  ミラーはUFCデビュー戦。ボクシングベースで25年8月のDWCSでスタンドで押して判定勝ち。UFCとの契約を獲得した。25歳。対するフューギットは木下憂朔に勝利している37歳。25年7月の前戦はUFCデビュー戦のイスラム・ドゥラトフに1RKO負け。珍しくブルース・バッファーがコールを間違える開幕戦の第1試合。  1R、サウスポー構えのフューギットは左の上下の蹴り。オーソのミラーは蹴りに右を狙う。左ミドルを腹に叩き込むフューギット。右回り。ミラーも外足を取って右ストレートをヒット。組んだフューギットはヒザ。突き放すミラーはワンツー! フューギットは左ミドルも右を被弾する。  右から左フックのミラー。組もうとしたフューギットにワンツー。さらに左の打ち下し。フューギットはバックヒジ。ともに出血。ミラーは右ボディ。さらにフューギットの右に右ストレートでダウンを奪うとパウンド。ヒザ蹴り、立つフューギットに右を当てると残り3秒もラッシュ、右でダウンを奪い、レフェリーが間に入った。1R 残り1秒、4分59秒 ミラーがTKO勝ち。  オクタゴンデビュー戦で勝利したミラーは、「ヒジ・ヒザも使ったけど結局ボクシングになった。ここで戦うことが夢だった」と語った。 【中止】▼バンタム級 5分3Rリッキー・トゥルシオス(米国)12勝5敗(UFC2勝3敗)キャメロン・スマザーマン(米国)12勝6敗(UFC1勝2敗)※※計量クリアも倒れたスマザーマンが医学的な問題により欠場、試合は中止に
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.342
2026年1月23日発売
元王者モレノを下した平良達郎。2.8 UFC連勝目指す堀口恭司。朝倉未来をTKOのシェイドゥラエフ、サトシ撃破のノジモフのロングインタビュー。【40周年対談】佐藤ルミナ×鈴木千裕、武尊×野杁正明も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント