キックボクシング
レポート

【RISE】GLORY世界王者強し、原口健飛にペットパノムルンが圧勝。鈴木真彦が江幡塁を初回KO、YA-MANが大激闘で中村寛に勝利、大雅は梅野源治に完勝

2021/11/14 15:11

▼第9試合 バンタム級(-55kg) 3分3R延長1R
×植山征紀(龍生塾ファントム道場/SB日本スーパーバンタム級王者)
負傷判定0-3 ※29-30×3
〇京谷祐希(山口道場/バンタム級7位)


 ハードパンチャーとして知られる植山は、25勝のうち13のKO勝ち、2018年11月のSB日本スーパーバンタム級王座決定戦では笠原友希を3RTKOで葬りベルトを獲得。2019年2月には安本晴翔に唯一の黒星を付け、RIZINには4度出場して3勝(2KO)1敗。栗秋祥梧、江幡塁、志朗に3連敗を喫したが、今年6月のRIZINでTKO勝ちして復活を果たしている。


 京谷は強打と当て感の良さで連戦連勝。2010年に『DEEP☆KICK』で皇治と対戦し、当時無敗だった皇治に初黒星を付けた。2012年6月には『Krush』で武尊と対戦し、当時5戦5勝の武尊から2度のダウンを奪った末にドクターストップでTKO勝利、武尊にプロ唯一の黒星を付けている。2016年10月には『HOOST CUP』にて玖村修平からも勝利を収めるなど実力者ぶりを発揮した“伝説の壊し屋”。その後、怪我のため試合から離れたが2019年9月のRISEで約3年ぶりに復帰。いきなりRISEバンタム級8位・金子梓をKOした。2020年は1月に志朗に判定で敗れたが、8月は知花デビット、11月は鷹介から勝利。しかし、2021年は5月に寺山遼冴と引き分け、7月に川上叶に判定負けとまだ白星がない状態。戦績は16勝(10KO)8敗2分。


 1R、サウスポーの京谷に圧力をかけていく植山だが、京谷はジャブで押し返す。植山が打っていったところへ京谷の右フックが入り、植山が下がる。京谷はまとめたが、深追いはせず。植山は右ストレートを放つが、またも京谷が右フックを合わせ、植山のアゴがはね上がる。


 2R、京谷はワンキャッチからのヒザ蹴りから左右の連打。植山も打ち返すが、京谷の連打をもらって植山はフラつく。右フックを放つ植山だがいつものパワーが感じられず、バックハンドブローもスピードがない。京谷は待ちの姿勢でまたも右フック。植山が詰めてくると首を掴んでヒザを突き刺す。


 3R、植山は右ミドルから右ストレートを狙う。京谷は植山のパンチをバックステップでかわし、右フックを合わせに行く。植山も右フックをヒットさせ、両者がパンチを交錯させるとバッティングで植山が左側頭部から出血してドクターチェック。長い時間をかけて止血が行われたが、出血が止まらずドクターストップに。


 ストップまでの負傷判定となり、京谷が判定勝ちを収めた。京谷はマイクを持つと「今日はもっとはっきりと植山君に勝ちたかったんですけれど、また機会があれば呼んでください。それと僕、久しぶりに勝って、みんな植山君が勝つと思っていたと思いますが一言だけ言わせてください。見たか、ボケッ!」と、風音のセリフをパクった。

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