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【UFC】ショーン・オマリー「ソンのパンチは速くてパワーもある。久しぶりに3Rで戦えるのは嬉しい」×ソン・ヤドン「僅差になるような展開にはしない。完全に支配する」=1.24『UFC 324』

2026/01/25 01:01
 2026年1月24日(日本時間25日朝7時~)米国ラスベガスのT-モバイルアリーナにて『UFC 324: Gaethje vs. Pimblett』(U-NEXT配信)が開催される。  そのコメインでは、バンタム級(5分3R)で3位のショーン・オマリー(米国)と、5位のソン・ヤドン(中国)によるランキング戦が組まれた。 ▼バンタム級 5分3Rショーン・オマリー(米国)18勝3敗(UFC10勝3敗)3位 135.5lbs/61.46kgソン・ヤドン(中国)22勝8敗1分(UFC11勝3敗1分)5位 136lbs/61.69kg  コメインでは、バンタム級(5分3R)で3位のショーン・オマリー(米国)と、5位のソン・ヤドン(中国)によるランキング戦が組まれた。  元同級王者のオマリーは、6連勝後のメラブ・ドバリシビリ戦で5R判定負けで王座陥落。2025年6月のリマッチで3R ノースサウスチョークで一本負けで2連敗中。現王者のピョートル・ヤンとは2022年10月に対戦し、微妙なスプリット判定でオマリーが勝利している。31歳。  対する中国のソン・ヤドンは、2023年にリッキー・シモン、クリス・グティエレスを相手に連勝で2024年3月にピョートル・ヤンと対戦も判定負け。 2025年2月にヘンリー・セフードと対戦し、パンチとカーフキックで攻勢になるも3Rにヤドンのアイポークでセフードが続行不可能となり、テクニカル判定で勝利。  長い間合いから上下・前後・左右スイッチのタイミングの打撃のオマリーに、強い体幹から放たれる右の強打、左フックの返し・回転力のある打撃のヤドン。近年はテイクダウンの融合がその打撃にも奏功しており、どのくらい組みの展開になるかも注目だ。メディアデーでの一問一答は以下の通り。  同大会は、日本時間1月25日(日)朝7時からアーリープレリム、プレリムは9時、メインカードが11時に開始予定。日本では全試合がU-NEXTおよびUFCファイトパスにてライブ配信される。 ショーン・ オマリー「勝てば次はヤン。俺とヤンの試合がホワイトハウスで実現できたら、とてつもなくデカいことになる」 ──カード順が下がるかもしれないという話もありましたが、突然コメインのオファーが来たと聞きました。これがUFCで初めてのセミファイナルですよね。スターとしてトップに立つ立場で戦えることについて、今の気持ちは? 「正直、いい気分だよ。俺のUFC初戦も実はセミファイナルだった。カード自体はそんなに良くなかったけどね」(※UFCデビュー戦=2017年12月『TUF 26フィナーレ』でテリオン・ウェアに判定勝ち) ──今回のソン・ヤドン(バンタム級5位)とのマッチアップについてはどう感じていますか? ストライカー同士の戦いで、再び自分の打撃を見せられるチャンスだと思いますか? 「間違いなくそうだ。ソン・ヤドンみたいな相手は、俺のベストを引き出してくれる。タフで、爆発力があって、ハングリーで、経験もある。簡単な試合じゃないけど、そのチャレンジが楽しみだ」 ──カードの序列やスター性が落ちたんじゃないか、という冗談もありますが、そういう声が頭をよぎることはありますか? 「いや、特にないな。今年の早い時期に試合をしたかったけど、UFCは理由があって、俺をParamountのイベントに置いたと思ってる。それがすべてを物語っている。俺たちはまだ数字を持ってるし、まだここにいる」 ──最初のフェイスオフでは、ソンとの間に少し物議を醸す場面がありました。コロナのフェイスマスクを着けていましたが、あれはなぜだったのでしょう?今の気持ちは? 「誰かを傷つける意図はまったくなかった。ただのちょっとしたジョークのつもりだった。でもそう受け取られなかった部分もあった。もし不快にさせた人がいたなら謝りたい」 ──この試合の先を見据えた質問になりますが、勝てば一気にトップ戦線に戻ります。バンタム級王者ピョートル・ヤンとの再戦(※ヤン戦=2022年10月『UFC 280』でスプリット判定勝ち)や、ウマル・ヌルマゴメドフ(バンタム級2位)、メラブ・ドバリシビリ(バンタム級1位)とのビッグマッチも考えられます。勝った場合、階級内で自分をどう位置づけていますか? 「やるなら次はヤンだろ。しっかり勝てば、それしかない。正直、そうなるってイメージしてる。いいパフォーマンスを見せられたら、俺とヤンの試合がホワイトハウスで実現できたら、とてつもなくデカいことになる」 ──あなたとソンは、若手バンタム級として同じ時期に台頭してきました。いずれ戦う相手だと意識していましたか? 「まあ、ロスターにいるファイターなら誰とでもやるって気持ちだから、特別に彼だけを考えてたわけじゃない。でもこの数年で、間違いなく視界には入ってた」 ──ソンはこの試合の話をかなり前から聞いていたと言っていました。あなたはいつ頃この試合を知らされましたか? 「数カ月前だな。11月か10月くらい。結構前からだよ」 ──かなり長いキャンプになった感覚はありますか? 「いや、そこまでじゃない。前の4試合は全部12週間キャンプだったから、さすがにやり過ぎだった。今回はそこまで追い込みすぎてない」 ──ドミニク・クルーズが「タイトルマッチの5Rに向けた準備は、精神的にも肉体的にも別物で、それを続けると相当キツい」と話していました。その点についてはどう感じていますか? 「本当にその通りだと思う。精神的にも肉体的にもめちゃくちゃ大変だ。でもそれが俺たちのゴールだからな。文句は言わないけど、実際に経験しないと分からない部分は多いと思う」 ──ファンの中には、あなたの名前自体が王座以上に価値を持っていると感じている人もいます。全試合は見ないけど、あなたが出るなら見る、という層もいますよね? 「『俺はUFCをそんなに見ないけど、君のファンなんだ』ってよく言われる。どこに行ってもそういう声はある。だから少しはあると思う」 ──以前、最終的な目標はUFCで一番のスターになることだと言っていました。その道筋は? 「ソン・ヤドンに勝って、ピョートル・ヤンに勝つ。その2つだ。それで辿り着ける」 ──最近SNSでよく投稿している“doingwell”について教えてください。 「俺が立ち上げてる会社だ。投資家はほとんど入れずに、自分の金と情熱でやってる。パフォーマンス系の電解質ドリンクミックスで、今後はサプリにも広げていく。第三者検査済みで、オーガニック原料を使った、プレミアムな品質にこだわってる。1年くらい前から始めて、ビジネスを学びながら進めてきた。今日、初めて正式な製品サンプルが郵送で届いたけど、本当に最高だった」 ──開発にはどれくらい関わっているんですか? 「100%だよ。メーカーに行って試飲もしたし、ロゴ、配送会社、倉庫、全部だよ。ビジネスのあらゆる面に関わってきた。電話も山ほどしたし、すごく楽しいし、学ぶことも多い」 ──その商品は、いつ頃一般の人が手に取れるようになりますか? 「あと数週間以内だな。正式にリリースされて、すぐ買えるようになる」 ──今回の試合を迎えるにあたって、前回の勝利からかなり時間が経っています。メラブとのタイトルマッチなど事情はありますが、純粋に勝利をどれくらい求めていますか? 「正直、そういうふうには考えてなかった。でも確かに“しばらく勝ってないんだな”って今思ったよ。めちゃくちゃ楽しみだし、勝てたら気持ちいいだろうな。2025年は、15年ぶりに勝ちがなかった年だったけど、それでも人生としてはすごく良い年だった。ファイト以外の部分では、今までで一番良かったくらいだ。でも、そこにまた勝利を加えられたら最高だな」 ──もし試合後に選べるとしたら、バンタム級初のボーナス10回獲得と、TJ・ディラショーに並ぶKO数記録、どちらが嬉しいですか? 「それ、両方いけるだろ。KOすればボーナスも付いてくる。だから両方だ」 ※ダナ・ホワイト代表は、今回の『UFC324』から「ファイト・オブ・ザ・ナイト」と「パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト」ボーナスがこれまでの倍の10万ドル(約1,500万円)になること、また新たなフィニッシュボーナスとして、KO/TKOまたはサブミッションで勝利したファイターが、10万ドルのパフォーマンスボーナスに選ばれていない場合、2万5千ドル(約390万円)を支給すると、メディアに発表した。 ──ピョートル・ヤンとの再戦について話していましたが、5Rになった場合、どう違ってくると思いますか? 有利なのはどちらでしょう? 「それはやってみないと分からない。まずはソンを倒さないといけない。ソンを軽く見るつもりはない。本当に難しい相手だ。でも5Rでの俺とヤン、それは面白い展開になると思う」 ──多くの人が過小評価しているソン・ヤドンの強さはどこだと思いますか? 「パンチ力だな。しかも速い。パワーはあるけど遅い選手もいるし、速いけど軽い選手もいる。ソンはその両方を持ってる。パワーもスピードもある」 ──ここでのインパクトあるフィニッシュは、ウマル・ヌルマゴメドフ(バンタム級2位)やデイヴソン・ フィゲイレード(バンタム級6位)を追い越してタイトルマッチを掴むためにどれくらい重要だと思いますか? 「勝てば十分だと思ってる。いい試合になるし、勝利を掴めばそれでいい」 ──2026年がキャリア最後の年になるかもしれない、という発言が話題になりました。どれくらい現実的なんでしょう? 「流れに任せてるだけだ。期限も、試合数も決めてない。感覚だな。“もう終わりだ”って感じたら、その時が終わりだ」 ──もし仮に今年で引退したとしたら、その後は何をしたいですか? 「ビジネスだな。“doingwell”をもっと大きくしたい。正直、今年で引退するとは思ってない。健康で、体が動く限りは戦い続けるよ」 ──久しぶりの3Rマッチになりますが、その点については? 「いい気分だよ。3Rで戦えるのは嬉しい。ずっと楽しみにしてた。試合でしっかり結果を出しにいく」 ──少し現実的な質問ですが、デイナ・ホワイトは巨大なヨットを持ち、アルマン・ツァルキャン(ライト級1位)も使い道に困るほど稼いでいます。キャリアの終わりに、金銭的に達成したいことはありますか? 「アリゾナに結構な土地を持ってるから、もっと土地を買って家を建てたい。兄弟や両親みんなが一緒に住めるような場所を作りたい。俺が稼ぐ金は、そういうことに使いたい」 [nextpage] ソン・ヤドン「背が高い相手とは何度もやってきた。攻撃的に戦ってKOするか、絞め落とす」 ──まず聞きたいのですが、ショーン・オマリー(バンタム級3位)との対戦について、多くの人が、ある意味で「タイトルマッチ以上のビッグファイト」と見ています。王座戦ではありませんが、コメインで最大級のスターと戦い、Paramount時代の幕開けを担う試合でもあります。この状況はあなたにとって理想的だと思いますか? 「これは本当に大きな試合だよ。でも正直、ParamountでもESPNでも俺には違いは分からない。ただ、すごくワクワクしてるし、感謝してる。アメリカが俺にこのチャンスをくれたことに感謝してるし、バンタム級で一番大きなスターと戦える。それが嬉しいんだ」 ──ショーンのキャリアについてはどう見ていますか? とても人気がありますが、直近では2連敗(メラブ・ドバリシビリとの2戦)しています。 「元王者のメラブ・ドバリシビリ(バンタム級1位)には負けたけど、クレイジーな相手だったからね。でもショーンはトップファイターだし、今もその位置にいる」(※メラブ戦=2024年9月『UFC 306』で判定負けで王座陥落、2025年6月『UFC 316』の再戦では1本負け) ──これまでマルロン・ヴェラ(バンタム級8位)やコーリー・サンドヘイゲン(バンタム級4位)など、長身でリーチのある相手と戦ってきました。ショーンはこれまでの相手と比べてどうですか? 「背が高い相手とは何度もやってきた。そんなのは俺にとって何でもない(※ヴェラ戦=2020年5月『UFCファイトナイト・フロリダ』で判定勝ち、サンドヘイゲン戦=2022年9月『UFCファイトナイト・ラスベガス60』でTKO負け)。違いがあるとすれば、ショーンはフットワークがすごくいいし、スイッチも多い。そこだけだな。それ以外は特にない」 ──最近はサンディエゴでのトレーニングが多いですね。なぜそこで準備を? ショーン戦に向けて戦い方を変えようとしているのでしょうか? 「実はこの試合のことは半年くらい前から分かってた。ショーンが知ってたかは分からないけどな。かなり長い時間準備してきた。打撃でもレスリングでも、何が来てもいいように準備してる」 ──最初のフェイスオフで、ショーンはマスクを着けていました。あれに苛立った人も多かったですが、あなたはどう感じましたか? 「俺は別に気にしてない。ああいう演出をするのは彼の勝手だ。中国向けのインタビューでは謝ってたし、後悔していると思うよ。多分、俺に心理戦を仕掛けてこようとしたんだけど、全く気にしていない。試合に集中するだけだ」 ──直接謝罪はありましたか? 「どうでもいい。俺は勝つことだけを考えてる」 ──あなたはバンタム級王者ピョートル・ヤンとも戦っていますが(※ヤン戦=2024年3月『UFC 299』でヤドンが判定負け)、彼とメラブの試合はどう見ましたか? 「ヤンはすごくいい試合をしてた。印象的だったし、しっかり修正もしてた。すごく効果的だったと思う。ファイターとして尊敬してる。彼は辛抱強くて、総合力が高い。もし再戦しても、ヤンがメラブに勝つと思うよ」 ──以前から、相手とトラッシュトークをするのが好きだと言っていますね。ショーンはあまりそういうタイプではありませんが、記者会見で何か仕掛けますか? 「俺の英語はまだ完璧じゃない。でもチャンスがあれば何か言うかもしれない。中国語で言うかもな。あいつは分からないだろうけど」 ──ここ5年での敗戦はコーリー・サンドヘイゲンとピョートル・ヤンだけです。UFC在籍も8年以上になりますが、この試合は王者を目指す上で非常に重要だと感じていますか? 「この試合は今までで一番大事かもしれない。もし勝てば、次はタイトル挑戦者になれる可能性がある。でも俺はUFCが与えてくれるものなら何でも受ける。ただ今は、この試合がすべてだ」 ──ショーン・オマリーは2連敗中ですが、キャリアの中でも非常に重要な試合になると思われます。あなたに対して、焦って一発狙いの大きな攻撃を序盤から仕掛けてくる可能性はあると思いますか? 「そうは思わない。俺はUFCで15試合やってきたけど、誰も1ラウンド目からノックアウトを狙ってこなかった。たぶん、最初の1ラウンド目に関していえば、全試合で俺が勝っているんだ。ショーンはスナイパータイプだから、いつも通りじっくり戦うだろう。俺は自分の能力を信じてる。俺は攻撃的に戦って、ノックダウンを奪うか、絞め落とす。それが俺の考えだ」 ──あなたはチームメイトのス・ムダルジ(UFCフライ級)と非常に親しいですが、長い怪我から復帰して連勝した姿を見て、どう感じましたか? 「彼は大変な時期を過ごしてた。怪我で長く休んでたからな。でも今は完全に軌道に戻ってる。毎日成長してるのが分かるし、次の試合が本当に楽しみだ。すぐランキングに入ると思う」 ──自分が試合をする時と、ス・ムダルジが試合をする時、どちらの方が緊張しますか? 「正直、チームメイトや友達が試合する時は全部緊張する。俺は自分のことは信じてるけど、彼のことも信じてる。でも俺が代わりに戦えるわけじゃないからな。だからすごく緊張する。正直、見たくない時もある。それくらい緊張するんだよ」 ──オマリーのような派手なストライカーと戦う時、ジャッジの印象や採点についてはどれくらい意識しますか? 「それは意識してる。ヤンとオマリーの試合でもそういうことがあった(※2022年10月『UFC 280』でオマリーがスプリット判定勝ち)。俺はあの試合はヤンが勝ったと思っているよ。でも俺はもっとはっきりさせる。完全に支配する。僅差になるような展開にはしない。勝ちを与えるような隙は作らない。毎ラウンド、フィニッシュを狙う」 ──同じイベントに他のトップ・バンタム級ファイターも出場しますが、勝つだけでなく、ハイライト級の内容が必要だと感じますか? 「もちろんだ。正直、俺はKOしたい。勝つだけじゃ足りない。この試合はただの勝敗じゃない。俺の未来が懸かってる。しっかり存在感を示したい」 ──あなたはメラブ・ドバリシビリとは違うタイプのファイターですが、彼がショーンに2度勝った試合から、多くを学びましたか? 「そうだね。この試合のために、そこも含めて準備してきた。試合で分かるよ。俺たちが何を変えてきたかをね」 ──少し前に、中国語でトラッシュトークをすると言っていましたが、中国人はトラッシュトークが得意だと思いますか? ネットではかなり過激な投稿も見かけます。「中国人は基本的にすごく謙虚だ。トラッシュトークはあまり好きじゃない。俺自身も得意じゃないし、正直やりたくない。誰とも口喧嘩したくない。ただ試合に集中したい。それもファイトの一部だって分かってるけど、俺はトラッシュトークの展開を望んでいなくて、試合に集中したいんだ」
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