▼第11試合 -61kg契約 3分3R
×梅野源治(PHOENIX/BOMライト級王者、元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者)
判定0-3 ※26-30×3
〇大雅(チームドラゴン/元K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者)
梅野は2014年11月に日本人初のWBCムエタイ世界(スーパーフェザー級)王者となり、2016年10月にはヨードレックペットを破り外国人として史上6人目のラジャダムナンスタジアム(ライト級)王者となった“日本ムエタイ界の至宝”。2019年は得意の首相撲とヒジ打ちを封印して『RISE』の世界トーナメントに出場し、決勝へ進出するも白鳥大珠にKO負け。その後はムエタイとRISEの試合を並行して行い、今年6月には『RIZIN』のKICKワンナイトトーナメントに出場し、1回戦で皇治と対戦したが、1Rわずか43秒、偶発的なバッティングでノーコンテストとなった。9月のBOMではムエタイルールでロンペット・Y'ZD ジムとドロー。戦績は49勝(21KO)12敗3分1無効試合。
大雅は2012年1月に16歳でプロデビューし、2014年8月にKrushスーパー・バンタム級王座を奪取。2016年にはK-1 WORLD GP -60kg日本代表決定トーナメントで優勝し、翌2017年2月にはK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座を奪取した。RIZINには2018年9月から参戦。2020年8月の『RIZIN.23』で原口健飛にまさかの初回KO負けを喫するなど泥沼の3連敗を経験したが、11月の『RIZIN.25』でDEEP☆KICK -63kg王者・山畑雄摩、基山幹太に連勝。しかし、前戦は7月に中村寛にダウンを奪われ猛反撃するも判定2--0で敗れた。戦績は22勝(6KO)13敗。
ムエタイで生きてきた男とヒジ無しキックボクシングルールで生きてきた男の初対決となる。
1R、両者サウスポー。大雅が前へ来るところに梅野は左ミドルを合わせる。序盤の交錯で大雅のパンチが後頭部に当たって中断。前に出る梅野が左ローを蹴り、大雅はジャブ。梅野は左ミドル、左ローをどんどん蹴っていき、大雅は左右のフックで前へ出る。大雅が嵐のようなラッシュで梅野をコーナーへ詰め、ボディも含めて連打。梅野はブロックを固めるが、大雅は構わず前に出ながら左を叩きつける。
2R、ジャブを突いて左ミドルを蹴る梅野だが、大雅が左の大きなフックからパンチをまとめて左ボディから左ストレートをフォローしてダウンを奪う。左右へ回り込み、フルスイングのフックを繰り出す大雅に梅野はジャブ。自ら前に出るとテンカオ。パンチの回転力で優る大雅の連打をもらうとガードを固めてしまう梅野だが、徐々に前へ出てヒザと右ストレートを狙う。
3R、前に出てパンチを当てようとする梅野に大雅は回り込みながらフック、右アッパーを当てては離れる。さらに左ボディも。大雅は余裕の表情も浮かべてパンチを当てて回り込むを繰り返す。さらに左右の連打で梅野を探らせ、強烈な右フックも。梅野は大雅の右ローでコカされ、先手をとられる梅野。左ストレートを叩きつける大雅に梅野は被弾を繰り返す。
判定は大差で大雅が勝利。RISEでの初勝利をあげた。大雅はマイクを持つと「本当はKOして勝ちたかったんですが力が入ってしまいました。それと皇治選手、年末もう1回ぶっ飛ばしてあげるので来週怪我しないでください」と、RIZIN大晦日大会での皇治との再戦をアピールした。