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【PANCRASE】ゴイチ・ヤマウチが佐藤生虎に一本勝ちでウェルター級王者に、栁川唯人がキルギスのカリベクを初回TKO! フェザー級王者に。田嶋椋が井村塁を打撃で沈めバンタム級正規王者に、ミドル級はコシムが佐藤龍汰朗をRNC葬で戴冠、本野美樹がKARENに完勝、女子ストロー級王者に。ラジャボフがRyoの関節技凌ぎ、衝撃TKO勝ち。天弥が初の一本勝ち

2025/12/21 13:12

▼ウェルター級 5分3R
〇内藤由良(リバーサルジム横浜グランドスラム/5位、元ミドル級王者)7勝2敗 77.2kg
[1R終了時 TKO] ※高橋が左足を負傷
×高橋攻誠(RIGHT THING ACADEMY)2勝2敗 77.1kg

 デビュー以来6戦6勝5フィニッシュと圧巻の戦績でミドル級王者に登り詰めた内藤。昨年9月、UFCとの契約を懸けたDWCSでは、アテバ・ゴーティエに無念のTKO負け。世界を見据え、階級をウェルター級に下げて挑んだ4月大会では、ワールドクラスの強豪・ゴイチ・ヤマウチのパンチに沈むという残酷な結果に。

 再起戦となる内藤の相手は、2023年3月以来久々の復帰戦に臨む高橋。思い切りのいいパンチを武器に中村勇太、長岡弘樹といった実力者たちを撃破してきた新鋭。高橋にとっても復帰戦で大物喰いを果たせば、ケージを離れていたブランクを一気に払拭できるチャンス。リスタートを白星で飾りたい両者による熾烈な潰し合い。

内藤「ウェルター級に転向して2戦目。相手が二転三転した中で高橋選手、受けてくれたんで、しっかり敬意をもって戦う。前回(ゴイチ戦)に関してはすぐ終わってしまったので、特に海外の選手だからとかはあんまり感じなかったけど、それこそ去年のコンテンダーシリーズでアテバ・グーティエと対戦した時は明らかに力の差があったなと思ってウェルター級に転向した。

 前回の負けから自分の成長した姿を披露できれば。高橋選手の印象は、スマートな打撃を打てる選手。しっかり警戒して戦いたい。(ウェルター級は)普段の練習から質の高い動きができているので、自分の合った階級なのかなと。少し減量幅、今回98kgぐらいあったんで、そこからだいぶ絞れてきた。世界で戦っていくためには、この計量を通過して勝てなきゃ意味ないんで、動けるようにしっかりリカバリーして。減量も世界で戦っていくための練習だと思っている」

高橋「約3年ぶりの試合で内藤選手という世界で戦うすごいファイターと試合を組んでくださった関係者の皆さま、本当にありがとうございます。面白い試合にしたいと思います。(内藤は)レスリングはもちろん、身体能力がすごい。あのサイズであのスピードで動ける選手ってなかなかいない。

(3年のブランクは)格闘技に臨めるような体制じゃないなかった。今後しっかりベルトを狙っていくためにも、一回練習ができる環境を整えてからまた挑戦したいという思いがあってここ3年間過ごしてきた。ここで内藤選手に勝てば国内でも名前が上がる。ベルト戦線にも入っていって、実績をどんどん積んでいきたい」

 1R、ノーモーションの左を突く高橋に、内藤はダブルレッグでケージまでドライブしてテイクダウン。立つ高橋をボディロックから何度も投げて崩す。片ヒザ立ちになる高橋にサイドバックからパウンド。

 立つ高橋にバッククリンチの内藤は背後から高い打点のヒザ。胸を合わせた高橋に両差しヒザも、突き放した高橋が左を当てて、右前手フックも。打ち合った内藤だが、離れて右インロー、さらに右ハイで身体を浮かせてダブルレッグテイクダウン!

 立ち際にバッククリンチで崩していく。レッスルアップの高橋を潰してバックマウントの内藤はパウンド。3者10-9で内藤を支持。

 2R、高橋は左足を負傷。椅子から立ち上がれず。1R終了時、内藤のTKO勝ちとなった。試合後、内藤はあらためてDWCSからUFC入りを目指すとマイクで語った。

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