MMA
レポート

【PANCRASE】ゴイチ・ヤマウチが佐藤生虎に一本勝ちでウェルター級王者に、栁川唯人がキルギスのカリベクを初回TKO! フェザー級王者に。田嶋椋が井村塁を打撃で沈めバンタム級正規王者に、ミドル級はコシムが佐藤龍汰朗をRNC葬で戴冠、本野美樹がKARENに完勝、女子ストロー級王者に。ラジャボフがRyoの関節技凌ぎ、衝撃TKO勝ち。天弥が初の一本勝ち

2025/12/21 13:12

▼クイーン・オブ・パンクラス チャンピオンシップ(王座決定戦)ストロー級 5分5R ※選手名からインタビュー
×KAREN(THE BLACKBELT JAPAN)1位、第4代王者 10勝3敗 51.4kg
[判定0-3] ※46-49×3

〇本野美樹(リバーサルジム横浜グランドスラム)2位、元DEEP JEWELSストロー級暫定王者 10勝5敗 52.0kg
※本野が第6代女子ストロー級王者に

KAREN「今年最後の試合で必ず勝ってベルトを巻きます。最高の試合にします」

本野美樹「この日のために我が家の犬たちが留守番を頑張ってくれたので、しっかりボーナスを獲って、おいしいもの食べさせてあげたいです」

 ソルトの王座返上により、第6代女王を決する一戦が決定。

 9月大会で王座への挑戦が決まっていたKARENだが、ソルトの怪我により試合は中止に。12戦の内ソルト以外には負けなし、現在4連勝中の第4代女王。16歳からPANCRSEに参戦し、キャリアを積み重ねてきた。24年9月の前戦ではエジナ・トラキナスに判定勝ち。

 対するはDEEP JEWELSで活躍し、PANCRASE電撃参戦となった本野。3月大会では、苦しみながらも第3代女王の藤野恵実を判定で下した。DEEP JEWELSの他に、Eternal MMA やROAD TO UFCに参戦するなど世界の舞台にも挑んでいる。

 フィニッシュ力を備えた両者の激突。新たな時代を切り拓くクイーン誕生の瞬間を見逃すな。

試合前インタビュー
ストロー級クイーンの座は? KAREN「対戦相手が変わってもベルトに挑戦する立場は変わらない」×本野美樹「私も“血祭り上等”で行く」

 1R、サウスポー構えの本野に、オーソのKARENは右インロー。本野はワンツーの左を見せる。KARENも左外足を獲ってワンツーの右。さらに踏み込んでの右をボディに。組んだ本野は右で差して大腰気味に詰めて崩してテイクダウン。

 KARENの立ち際にバッククリンチ。右小外で引き出し、ヘンゾロック。背後から投げるもすぐに立つKAREN。胸を合わせると本野はシングルレッグに。左で差すKARENに右ヒザの本野。体を入れ替えるKARENに引手を掴んで崩してテイクダウン! マウントを奪いバックマウントに。足を外すKARENに再び足を差し込む本野。中腰になったKARENが前に落としてホーン。

 5R戦の初回のジャッジは3者が10-9で本野を支持。

 2R、先に左右で詰めるKARENに本野はシングルレッグで崩してKARENの立ち際をバックに回る。ヒザを立てて正対したKARENに下の本野は腕十字! 立ってヒジを抜いたKARENに、腕を煽ってこかして再びバックを奪う本野。ハーフからバックマウント。細かい鉄槌。足を解き、立つKAREN。このラウンドも3者10-9で本野を支持。

 3R、先に前に出てインローのKARENは左前手ジャブをヒット! 本野のシングルレッグを切ってサイドバック。キムラを狙うが、本野はシングルレッグでレッスルアップ。

 離れたKAREN。右インロー、左前手フック。本野も左ストレートを突くが、打撃で前に出るKARENは右ボディ。さらに右ストレートでケージに詰める。バッククリンチのKAREN。本野はアームロックで巻き込み投げも、手首をコントロールしているKARENはシングルレッグをさせず。片ヒザ立ちの本野には背後からヒザを連打。3者KARENを10-9で支持。KARENがひとつ取り返した。

 4R、詰めるKARENに右前手を当てる本野。シングルレッグから崩しに。片ヒザ立ちのKARENに両足をフック。中腰で落とそうとするKARENに本野は細かく削る。左手首をコントロールして右手を喉下に回してパームトゥパームで絞める本野、身体を伸ばして絞めるが、仰向けになって凌ぐKAREN。

 バックから細かいパウンドの本野。背中越しにパンチを打つKARENは腰をずらそうとするが、足を解除しトップ、バックの本野。ホーン。3者10-9で本野。1、3、4Rを獲った。

 5R、右前手の本野に、KARENは前に出るが、本野は左ストレートをダブルでヒットさせてシングルレッグ、組んでボディロックで払い腰テイクダウン! 上四方に。スクランブルするKARENは立ち上がり。バッククリンチでつく本野は引き込み。KARENの腰をずらし際にマウントに移行、肩固めを狙う。さらいマウントからパウンド。背中を見せたKARENにリアネイキドチョーク! ここも仰向けで凌ぐKARENだがマウントのまま。パウンド連打の本野はフィニッシュへ。しかしブリッジで角度を変えるKAREN。立ち際を本野はバックに引き込み、パウンド。中腰になるKARENにバックからヒジも打ち込みホーン。

 判定は3者49-46で本野が勝利。第6代女子ストロー級王者となった。

 試合後、本野は「今年の3月試合してなかなか試合が決まらず、やっと来たチャンスを掴めてホッとしてるんですけど、正直もっと圧倒したかったなっていう気持ちがあるので、次はもっといい試合見せれるように頑張ります。我が家に犬が三匹、今お留守番して待ってるので、帰ったら美味しいご飯をたくさん食べさせてあげたいと思います。今日はたくさん応援ありがとうございました」と語った。

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