2026年2月7日(日本時間8日)米国ラスベガスのMeta APEXで開催される『UFC Fight Night: Bautista vs. Oliveira』(U-NEXT/UFC Fight Pass配信)で、フライ級6位のアミル・アルバジ(イラク)と対戦する同8位の堀口恭司(日本)が4日(日本時間5日)、会見に応じた。
堀口は会見で、2月28日(日本時間29日)のUFCメキシコ大会で対戦相手が欠場したブランドン・モレノ(メキシコ・5位)との試合の緊急オファーがあったか? と問われ、「2日前にオファーがありました。でも自分は『もしこの試合(アルバジ戦)に勝てば、やる』と。『もし負けたらできない』と答えました」と、3週間間隔の連戦で元王者との対戦に臨むつもりだと語った(※現時点で欠場したアスー・アルマバエフの代替選手は15位のロニー・カヴァナとされている)。
今回のアルバジ戦について「どこにおいても危険な相手。パワーもあるし、良いグラップリングテクニックも持っている。でも、いずれにせよ自分が勝ちます」と自信を見せた堀口。
3位の平良達郎とのUFC日本人初の王座争いについても「どちらが先に(チャンピオンに)なろうと関係ない。いずれにせよ自分がベルトを獲るので」と言い、「もし平良との試合が実現したら日本のファンはどういった反応をするか?」の問いに「多分、とても盛り上がるんじゃないですかね。ファンは『どっちが勝つんだろう!?』と。とてもエキサイトすると思います」と答えている。
そして日本時間5日朝に、UFCで戦う思いを、2人の師匠の名を挙げて、あらためてXに綴った。
「10年前のUFCでのニックネーム“空手キッド”をそのままにして欲しいとお願いしました! 自分を信じて夢を託してくれた人に恩返しできるようにUFCで戦いたいと思います」
英語でも堀口は「私は10年前に使っていた“Karate Kid”というニックネームを使うよう彼らに頼みました。“Kid”は、私が尊敬する師匠である山本“KID”徳郁選手の名前です。そして、私の空手師範(二瓶弘宇館長)にも私の試合を見てほしいと思っています。私は、UFCで戦うことで、私を信じ、私の夢を託してくれた人たちに報いることができるようになりたいです」と記している。
本誌『ゴング格闘技』No.342のインタビューでは、「やっぱり二瓶さんやKIDさんが、UFCのベルトを一番獲ってほしいものだと思っていた、いや“思っている”んで。やっぱりそこを獲る姿を見せたいなっていうのはあります。(実際『UFCのベルトを獲るんだぞ』言われたことも?)『UFCのベルトを獲れ』っていうのは、二瓶さんにも言われたし、KIDさんも、『恭司はUFCのベルトを獲って、結構長い政権になるんじゃないか』みたいなことを言ってくれてて。(然るべき舞台でそれを見せたい?)そうですね」と語っていた。
堀口は、2025年11月のUFC復帰戦でダゲスタンのタギル・ウランベコフと対戦し、相手の得意な組みから立ち上がり、鋭いステップからのカーフやハイキックなど多彩な打撃、最後はダウンを奪ってのリアネイキドチョークで3R 一本勝ち。完勝の内容で盟友パントージャへの呼びかけも含めて大きなインパクトを残した。35歳。
今回の相手アルバジは、UFC5勝1敗。唯一の黒星は24年11月の前戦でブランドン・モレノに判定負け。25年8月に平良達郎と対戦予定だったが負傷欠場。1年3カ月振りの再起戦で堀口と戦う。打撃と同じ踏み込みで組むグラップラーだが、近年は打撃に傾倒。右アッパー、足関節からのトランジッションにも注意が必要だ。MMA戦績17勝2敗。32歳。
試合前の時点でUFCフライ級ランキングは、王者のジョシュア・ヴァンを筆頭に、1位がATTで怪我から再起を目指すアレッシャンドレ・パントージャ、2位がブランドン・ロイバルを1R TKOのマネル・ケイプ。3位がブランドン・モレノを2R TKOの平良達郎。4位がロイバル、5位がモレノ。
そして、6位にアルバジがつけており、7位に2.28 メキシコ大会でモレノと対戦予定も欠場のアスー・アルマバエフ(※15位のロニー・カヴァナと対戦報道)。8位に堀口がランクされている。堀口は、上位のアルバジに勝利し、一気にタイトル挑戦圏内にステップアップするか。会見での堀口との一問一答全文は以下の通りだ。
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モレノ戦のオファーは2日前にあった。勝てばやる、と答えた
──UFCで9年ぶりのブランク明けの試合、素晴らしいパフォーマンスでしたが、いかがでしたか?
「ハッピーです。自分の夢はケージの中にあるので。良い勝ち方ができて、良いパフォーマンスができた。だから本当に嬉しいけれど、今は次の試合に集中しています」
──前戦(11月22日)から3カ月(2カ月半)という短いスパンですぐにまた試合が決まりましたが、嬉しく思っていますか?
「もちろん嬉しいです。これが自分の仕事ですから。だからこの試合も受けました」
──メキシコ大会(2月28日)でのブランドン・モレノ戦のオファーはあったのでしょうか?「どうかな……(スタッフに)何か言ってもいいですか。OK、そうですね、2日前にオファーがありました。でも自分はこう答えました。『もしこの試合(アルバジ戦)に勝てば、やるよ』と。でも『もし負けたらできない』と答えました」
──オファーがあった? 体重が落とせないから?
マイク・ブラウン「彼は『この試合に勝ったらモレノともやる』と言ったんだ」
──オオッ、分かりました。
「だから僕はこの試合に勝つ必要があります」
──対戦相手のアミル・アルバジ選手のことをどのように思っていますか?
「まあすごくいい選手で、一発があって、で寝技も上手い選手だなとは思ってます。」
──土曜日もまたフィニッシュできると思いますか?
「もちろん。自分自身を信じています」
──ATTチームメイトのアレシャンドレ・パントージャ選手について。彼は12月に腕を怪我してしまいましたが、いかがお過ごしですか?
「すごい腕も良くなってて、もうそろそろ練習再開できるんじゃないですかね」
──今後、パントージャ選手とジョシュア・ヴァン選手が再戦する可能性についてはどう考えていますか?
「もちろん。彼はやれるし、自分が彼に挑戦するか、自分が先にベルトを獲って彼が自分に挑戦してくるか。それは良いストーリーになるし、やってみたいですね」
──チームメイト同士が対戦したいというのは非常に珍しいケースですが、どういった感覚なのでしょうか? フレンドリーにカジュアルに戦う感じでしょうか?
「いや、ただ単にフレンドリーな感じではないですよ。どちらがフライ級で世界最強なのか、ということです。練習ではどうしても少しフェイク(手加減)が入ってしまう部分がある。だからみんなに誰がベストかを見せたいんです」
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この競技を好きなことがトップでいられる秘訣
──しばらくUFC日本大会がありませんが、あなたが戻ったことで日本での試合がもうすぐ決まることはあり得ると思いますか?
「正直、自分には分からないです。自分の仕事(管轄)ではないので。でも、近いうちに(あるかも)」
──アルバジ選手のグラップリングスキルについてどう思いますか? 危険な選手だと思いますか?
「彼はどこにおいても危険な相手だと思います。パワーもあるし、良いグラップリングテクニックを持っている。でも、いずれにせよ自分が勝ちます」
──2013年にUFCに初参戦してから2025年の現在まで、UFCはどれほど成長し、あなた自身もどれだけ成長したと思いますか?
「そんなにUFCがどれだけ成長したとかは分からないですけど、選手にとったらすごいいい環境が揃ってて、自分もすごいスキルレベルアップしてて──そうですね、そういう感じです」
──今年中にあと何試合くらいしたいですか?
「怪我さえなければたくさん。何回でも構わない。今年、ベルトを獲りたい」
──平良達郎選手とどちらが先に日本人初のUFC王者になるか? という日本国内での戦いのようなものはありますか?
「あると思います。でも自分は気にしないです。いずれにせよ自分がベルトを獲るので。1番でも2番でも関係ない。自分が獲ります」──もし平良達郎選手と対戦することになったら、日本のファンはどういった反応をするでしょうか?
「多分、とても盛り上がるんじゃないですかね。ファンは『どっちが勝つんだろう!?』と。とてもエキサイトすると思います」
──アミル・アルバジ選手が「自分は堀口の大ファンで、マイティ・マウス(デメトリアス・ジョンソン)の試合も見ていた」と言っていましたが、いかがですか?
「あまりそういうのを言われるとちょっと戦いづらくなるんで、あまり言わないでください(笑)。だってこれから戦う相手だから(笑)」
──パントージャ選手が帰ってくる前に、平良選手とヴァン選手が先にタイトル戦をやる可能性もありますが、あなたが少し遅れを取ってしまうような感覚はありますか?
「その試合は与えないよ(笑)」
──(ATT同門の)中村倫也選手が「ROAD TO UFC」からUFC入りして成功していますが、どう見ていますか?
「すごいうまくいってますよね。『ROAD TO UFC』があるので、日本人もそこにチャレンジすればUFCと契約を取れるっていうその道があるんで、だからすごいいいっていうか。その、自分は倫也君がチャンスを掴んだなと思ってますね」
──2013年(UFC初参戦時)から多くの選手と対戦し、トップであり続けられる、そのトップレベルを維持する秘訣は何でしょうか?
「そうですね、この競技に対しての──なんだろう──この競技を好きなことがやっぱりトップにいられる秘訣かなと思います」
──素晴らしい。土曜日(日本時間日曜日)の試合を本当に楽しみにしています。
「ありがとうございます」
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UFC世界フライ級ランキング(2月5日付)と今後の試合
※選手名から前戦
王者:ジョシュア・ヴァン(米国)1位:アレッシャンドレ・パントージャ(ブラジル)2位:マネル・ケイプ(ポルトガル)3位:平良達郎(日本)4位:ブランドン・ロイバル(米国)5位:ブランドン・モレノ(メキシコ)2.28 アルマバエフ欠場でロニー・カヴァナと対戦へ6位:アミル・アルバジ(アフガニスタン)2.7 堀口恭司と対戦7位:アスー・アルマバエフ(カザフスタン)2.28 モレノ戦を欠場8位:堀口恭司(日本)2.7 アルバジと対戦9位:ティム・エリオット(米国)10位:アレックス・ペレス(米国)11位:スティーブ・エルセグ(豪州)12位:タギル・ウランベコフ(ロシア)13位:チャールズ・ジョンソン(米国)※3.14 ブルーノ・シウバと対戦へ14位:ブルーノ・シウバ(ブラジル)3.14 カヴァナと対戦から→ジョンソンと対戦へ15位:ロニー・カヴァナ(英国)3.14 シウバと対戦から→2.28 モレノと対戦へ