キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】古木誠也が粘る内藤凌太を攻めきれずも新王者に、森岡悠樹がダウン応酬の大激闘制す、大接戦は延長戦で攻勢の山田真子にKihoが判定勝ち、玖村修平があわや逆転負けのピンチからKO勝ちの熱闘、石川直樹がベテラン妙技で蒔を攻略、ペップンソンが初の判定決着で勝利、REITOも壮絶ハイキックTKO、鈴木万李弥がハイキックKO勝ち

2025/09/23 17:09

▼第8試合 KNOCK OUT-REDバンタム級 3分3R延長1R
〇石川直樹(KICKFUL GYM/ISKAインターコンチネンタルK-1ルールフライ級王者)=53.35kg
判定2-1 ※29-28×2、29-30
×蒔・センチャイジム(センチャイムエタイジム/INNOVATIONバンタム級王者)=53.45kg


 石川は元・新日本キックボクシング協会フライ級王者、元ジャパンキック同級王者、スックワンキントーン認定スーパーフライ級王者の三冠王で、2021年9月からフリーに。10月のRIZINでは吉成名高にTKOで敗れている。リングで試合を行い、2024年6月にフランスでニコラス・リヴァースにKO勝ち、ISKAインターコンチネンタルK-1ルールフライ級王座を獲得して四冠王となった。首相撲からのヒザ蹴り・ヒジ打ちを得意とする。10連勝を飾っていたが、2025年6月に乙津陸にKO負けを喫した。戦績は38勝(14KO)11敗8分。


 蒔は2023年12月10日にジャパンキックボクシングイノベーションでプロデビュー。そのデビュー戦は判定2-0で判定勝ちし、2戦目にして『ONE Friday Fights 52』のリングに上がったが、16歳のルアポンに1R1分2秒、レフェリーストップによるTKOで敗れた。2024年8月の『MuayThaiOpen』で石川直樹に判定で敗れたが、その後は3連続KO勝ちと調子を上げ、2025年7月にはINNOVATIONバンタム級王座を獲得した。戦績は7勝(4KO)2敗。


 両者は2024年8月の『MuayThaiOpen』で対戦し、その時は石川が判定勝ちを収めている。


 1R、石川は右カーフ、蒔はジャブ。石川は右ローを蹴ったところで蒔が伸ばした左手の指が目に入り中断。再開後、右カーフを狙い撃ちにする石川に蒔はワンツーで前へ出ていく。コーナーに詰まる石川だが冷静にブロックして右カーフを蹴る。石川が左を蹴ろうとしたところでワンツーで突っ込む蒔。石川が左前蹴りからの左ヒジを狙ったが、蒔が右ストレートで吹っ飛ばす。さらに連打する蒔。右ストレートが上手く決まる。


 2R、ジャブを当てに行く蒔はジャブが当たると右ストレート、右フックを力強く打ち込む。石川は前蹴り、ヒジで迎え撃ち、蒔が入ってくると首相撲に持ち込むが蒔のパンチに押されてる印象。前に出る蒔に石川はヒジ、すかさず蒔が4連打。石川はジャブ、前蹴りで距離を取り、左ストレート。首相撲でヒジ、ヒザを入れる石川。蒔もヒジを出すが組めば石川の方が上か。ヒジ、ヒザで形勢逆転の石川に蒔は右フック。


 3R、ワンツーと右フックで前へ出る蒔に石川はヒジとヒザで応戦。上手く縦ヒジを合わせる石川。首相撲に捕まえてのヒザ、ヒジ。蒔のガードの隙間から縦ヒジを打つ。蒔はそれでも前へ出て右を当てに行き、石川は前蹴りで距離をとる。蒔のパンチに対し、石川は両手を伸ばして威力を殺す。蒔が顔面前蹴りをヒットさせるも、すぐに石川が組んでのヒザ。一進一退の攻防となった。


 判定は2-1で石川が勝利をもぎ取った。

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