キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】古木誠也が粘る内藤凌太を攻めきれずも新王者に、森岡悠樹がダウン応酬の大激闘制す、大接戦は延長戦で攻勢の山田真子にKihoが判定勝ち、玖村修平があわや逆転負けのピンチからKO勝ちの熱闘、石川直樹がベテラン妙技で蒔を攻略、ペップンソンが初の判定決着で勝利、REITOも壮絶ハイキックTKO、鈴木万李弥がハイキックKO勝ち

2025/09/23 17:09

▼第9試合 KNOCK OUT-BLACKフェザー級 3分3R延長1R
〇玖村修平(K-1ジム五反田チームキングス)=57.5kg
KO 3R 3分00秒 ※左フック
×雅治(レンジャージム)=57.4kg


 玖村はNJKFバンタム級王座を獲得後、2018年12月にK-1デビュー。2019年3月はK-1スーパー・バンタム級王者の金子晃大と激戦を繰り広げた。6月はスーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント3位になるも、網膜剥離で長期欠場。2020年9月からフェザー級に階級を上げ、2022年5月に新美貴士に勝利し、第6代Krushフェザー級王座獲得。2023年3月にKrushフェザー級王座を失った。2024年は連勝も2025年2月のK-1で兼田将暉にKO負け。戦績は21勝(10KO)14敗1無効試合。


 KNOCK OUTには2023年9月の栗秋祥梧戦以来(初回KO負け)の参戦となる。


 雅治は2022年12月からKNOCK OUTに参戦し、これまで3勝3敗。前戦は5月に森本直哉から判定勝ちで3連敗から脱出した。戦績は5勝(4KO)4敗。


 1R、玖村の左カーフに雅治が右ストレートを合わせ、玖村はあわやダウンに。思い切って左右フックを振る雅治に玖村も強いジャブ、右フック。雅治の右フックに玖村が右フックを返し、雅治は大きくバランスを崩す。前へ出る玖村が右カーフ、右ストレート。玖村のパワーに押される雅治。右ヒザを出そうとしたところへ玖村が右フックを合わせ、ダウンを奪う。


 雅治の右ストレートに右ハイを合わせる玖村。ローを蹴ってすぐに右ストレート。雅治が打ち合いに行くと回転のスピードで優る玖村の強い左フック、右ストレートが決まる。


 2R、圧をかける玖村にジャブを打つ雅治。玖村の飛びヒザに雅治もヒザを合わせ、両者のヒザが相手の急所へ。試合中断。右カーフを蹴る玖村にジャブを突き続ける雅治。打ち合いになると玖村のスピードと、インサイドから入るパンチが当たる。

 玖村のワンツー、左フック。雅治の左フックには左ボディを合わせる。鼻血がひどくなる雅治に玖村の右カーフが決まる。ラウンド終了間際、右のカウンターをヒットさせた玖村は一気に前へ出てラッシュ、左ボディからの左フックでダウンを奪う。


 3R、右のカウンターを奪う玖村は右カーフも蹴る。玖村の右のカウンターがまたも決まり、左フックの返しもヒット。ジャブから回転の速い左右フックを放つ玖村に雅治は下がる。玖村の右フックにアゴが跳ね上がる雅治。玖村はヒザ蹴りには右フック。雅治も時折打ち合うが、回転力とシャープさで劣る。


 玖村の右フックがヒットした直後、雅治の右フックで玖村が一気にペースダウン。詰める雅治。あわや大逆転かというシーンだったが、玖村はすぐに体勢を立て直し、ヒザ蹴りに右フックでダウンを奪う。レフェリーのダウンコールの前に雅治がすぐに立ち上がったため玖村はさらに追撃。ここでレフェリーからストップがかかった。



 熱戦をきっちりとKOで制した玖村は「2年前、初めてKNOCK OUTに出場して倒されてしまって。いい姿を見せたかったのでKNOCK OUTのアツいファンの皆さん、僕のことを覚えてくれましたか? この期間も支えてくれた応援団がいるから僕は頑張れます。今日メインでタイトルマッチがあると思うんですけれど、もっとスカッとと倒してアピールしたかったんですけれど、この内容で次とは言えないので、ひとつずつ勝ち上がって行きたいと思います」と語った。

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