キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】古木誠也が粘る内藤凌太を攻めきれずも新王者に、森岡悠樹がダウン応酬の大激闘制す、大接戦は延長戦で攻勢の山田真子にKihoが判定勝ち、玖村修平があわや逆転負けのピンチからKO勝ちの熱闘、石川直樹がベテラン妙技で蒔を攻略、ペップンソンが初の判定決着で勝利、REITOも壮絶ハイキックTKO、鈴木万李弥がハイキックKO勝ち

2025/09/23 17:09

▼セミファイナル(第11試合)KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級王座決定戦 3分3R延長1R
〇森岡悠樹(北流会君津ジム)=54.9kg
KO 1R 2分41秒 ※右フック
×福田拓海(KNOCK OUTクロスポイント大泉)=54.95kg
※森岡が新王座に就く。


 森岡はKNOCK OUTを主戦場とし、2023年に『スックワンキントーン』にてスーパーバンタム級トーナメントを全試合KOで制して自身初のベルトを獲得。8月にはK-1 GROUPとの対抗戦で内田晶を初回KOに仕留めて殺傷能力の高さを証明したが、9月に古木誠也に初回KO負けを喫した。2024年5月の『ONE Friday Fights 62』に初参戦すると、ペイマン・ゾルファガリにダウンを奪われる劣勢もノーモーションの右ストレートで逆転KO勝ち。


 6月にシュートボクシングで山田虎矢太にTKOで敗れたが、「KICKBOXING JAPAN CUP スーパーバンタム級トーナメント」では12月の決勝に進出し、壱にKO勝ちで優勝。2025年4月にはREDバンタム級王者・乙津陸を初回KOに破り、6月には壱との4度目の対戦でKO勝ちしてKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座を奪取した。戦績は20勝(12KO)10敗2分。


 福田は2021年第40回K-1アマチュアBクラス60kgトーナメント優勝、2022年KNOCK OUTアマチュア・アダルト60kトーナメント優勝を経て2022年8月にKNOCK OUTでデビュー。3連勝を飾ったが4戦目で祐輝にKO負け、6戦目で古木誠也の相手に抜擢されたがKO負けを喫した。2024年12月に遊羅に初回KO勝ち。2025年6月には前田大尊を飛びヒザ蹴りでKOした。6勝(4KO)2敗1分で2敗はいずれもKO負けという倒すか倒されるかのスタイル。


 1R、右ローの蹴り合いから、森岡が左フックをヒットさせると一気に前へ出てパンチをまとめ、ダウンを奪う。森岡の顔面前蹴りを受け、左右フックのラッシュで追い込まれる福田だが右フックでダウンを奪い返す。すぐに打ち合いを挑む森岡。互いに被弾するが森岡が押していく。


 森岡が左右フックと左ボディ、森岡のラッシュが終わると福田がジャブと右カーフ。再び打ち合いとなり、森岡が左右フックとヒザで押していく。福田も打ち合うが、森岡の右フックでダウン。福田は悶絶し、森岡のKO勝ちとなった。



 大興奮の後楽園ホール。2本のベルトを持った森岡は「とにかく一安心しています。やっと2つ獲ることできて胸を張れるんですけれど、この団体が大好きで、このKNOCK OUTのためにみんなが全力で動いていて大好きなので、王者としてKNOCK OUTを盛り上げていきたいと思います。最高の舞台で試合が出来ているのは皆さんのおかげなので、次もぜひ満員の会場でやらせてください」と語った。

 試合後のインタビューでは「これからも魂削ってKNOCK OUTを盛り上げるために頑張っていきます」と宣言し、アンリミテッドルールへ挑戦することも視野に入れていると話した。

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