▼第10試合 PANCRASEバンタム級 暫定王者決定戦 5分5R
×TSUNE(リバーサルジム新宿Me,We)1位・18勝12敗4分 60.95kg
[4R 3分13秒 TKO] ※タオル投入
〇田嶋 椋(OOTA DOJO)6位・2022年NBT同級優勝&MVP・6勝1敗 61.05kg
※田嶋が暫定王者に
バンタム級王座初防衛戦に臨む予定だった中島太一(ロータス世田谷)が練習中の怪我で欠場。代わりに同級6位の田嶋椋(OOTA DOJO)が、1位のTSUNE(リバーサルジム新宿Me,We)と「バンタム級 暫定王者決定戦」を争うことになった。
欠場の第4代王者・中島の初防衛戦は延期となり、横浜大会での暫定王者決定戦で、1位・TSUNEの相手に抜擢されたのは、2022年10月にネオブラ優勝とMVPを獲得した23歳の田嶋椋。
2021年5月の『格闘DREAMERS』で齋藤奨司に一本勝ちするなど、MMA6勝1敗の田嶋は、2021年9月に現在『Road TO UFC』を勝ち上がっている風間敏臣戦が唯一の黒星。以降、サイバー遼、水永将太、鬼神光司、上田祐起を相手に4連勝でネオブラを制している。
得意の寝技に加え、試合のなかで打撃、ケージレスリングに挑むなど、1戦毎に実力を付けて来た田嶋は、1年のうちにネオブラ優勝&MVP、そして暫定のベルトすらも手にするシンデレラ・クリスマスを成し遂げるか。
対するTSUNEは、田嶋より10年多いキャリアを持つ。2011年にプロデビューし、DEEPを主戦場に4連勝(2分)と快進撃も、2014年から2015年にかけて3連敗で、2015年12月からPANCRASEに参戦。6勝2敗と好スタートも、WLF後に金太郎、アラン“ヒロ”ヤマニハ、春日井寒天たけし相手に3連敗と厳しいキャリアを過ごした。
しかしその後、鬼神光司を1R リアネイキドチョークで極めると、平田丈二と井村塁に判定勝ち、2022年9月の前戦では平岡将英を1R リアネイキドチョークで極めて再び4連勝をマークしている。
豊富なキャリアに裏打ちされたMMAで、新鋭・田嶋を退け、暫定王座に就くか。
TSUNE「明日のためにしっかり仕上げてきました。試合で見ませす。応援よろしくお願いします」
田嶋 椋「明日はしっかり勝ちます。応援よろしくお願いします」
1R、田嶋の左ローに左ストレートを合わせたTSUNE。TSUNEのワンツーに田嶋も右を返す。左ローの田嶋。TSUNEは左ボディを当てると前に。左ストレートも効かせて組むが、崩して上は田嶋。下のTSUNEはシングルレッグで立ち上がり。なおも組む田嶋はス、タンドバックから左足を左足をかけて引き出して崩すが、すぐにTSUNEは立て直す。3者10-9でTSUNEのラウンドに。
2R、サウスポー構えのTSUNEに左ジャブを伸ばしながらレベルチェンジを見せる田嶋。TSUNEは右前手のフック。ジャブかわワンツーの右は田嶋。前手を掴んで左ストレートを打ち込むTSUNE。左前手でヒジを突く田嶋に、TSUNEは左ボディフック! しかし、右ジャブには田嶋が左のジャブを刺し返す。出入りのTSUNEが飛び込みを見せたところでブザー。3者10-9でTSUNEを支持。
3R、左手を前手を掴んでの左、右を打ち込む田嶋。左ジャブが入る。しかしTSUNEも左を顔面、ボディと打ち分け。田嶋はシングルレッグも深追いせず。右ボディ、左ストレートのTSUNE。追う田嶋も右のダブルでTUSNEに鼻血をさそう。左から右当てる田嶋! 下がるTSUNEに左右を当てると足がもつれるTSUNEの出血が多くなる。さらに詰める田嶋にTSUNEはシングルレッグで尻を着かせるが、すぐに田嶋が上に。3者10-9で田嶋のラウンドに。
4R、右目を腫らすTSUNE。左を振るが田嶋の左ジャブがヒット。TSUNEの左に左を返す田嶋はワンツー! 出血しながら回るTSUNEは左右のラッシュ! TSUNEはシングルレッグで足を手繰り尻を着かせるも、すぐに上を取り返す田嶋は固めて左のパウンド! なおも立ち上がるTSUNEに左右連打から左ハイも。右を浴びてダウンしたTSUNEが被弾し続け、赤コーナーから赤のタオルが投入された。
涙を流す暫定王者の田嶋に、太田代表から「何泣いてんだ」の声のなか、田嶋は「クリスマスでしっかり盛り上げられたと思います。道場の太田さん、皆さんありがとうございます」と語った。