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レポート

【RIZIN】平本蓮が自分を貫きMMA初白星を掴む。大島沙緒里が山本美憂にスプリット判定勝ち、砂辺光久、敗れる。山本空良がアグォン越え、緊急参戦の昇侍がヤン・ジヨンに失神一本負け

2022/07/02 14:07

▼第10試合 フェザー級(66.0kg)5分3R
×カイル・アグォン(SPIKE22)
[判定0-3]
〇山本空良(パワーオブドリーム)

 アグォンは、グアムPXC、PANCRASEで活躍後、2020年2月にRIZIN初参戦。ヴガール・ケラモフ、クレベル・コイケと強豪相手に連敗を喫するも、2022年4月のRIZIN.35では、芦田崇宏を終始コントロールし、フルマークの判定勝ち。再起戦を勝利で飾っている。今大会は念願の夫婦での参戦が決まり、山本美憂との「夫婦勝利」を目指す。

 対する山本は、元UFC-Jミドル級王者の山本喧一の次男で21歳。幼い頃からの練習仲間である現・修斗世界王者の西川大和と切磋琢磨してきた。2021年4月にFighting NEXUS初代フェザー級王者に輝くと、21年10月のRoad to ONEでは野尻定由に判定勝ち。2021年11月のRIZINデビュー戦では鈴木千裕に判定負けも、21年2月のRIZIN TRIGGER 2ndでは、新居すぐるにTKO勝ち。連戦となった3月のRIZIN.34では父と同じU系の中村大介に真っ向勝負を挑み、判定勝ちを収めた。2022年5月にはNEXUSで柔道出身の強豪・寿希也を2R リアネイキドチョークで極め、王座防衛を果たしている。


 1R、サウスポー構えのアグォン。オーソドックス構えの山本。右の蹴りから入るアグォン。山本の右の蹴りとアグォンの左の蹴りが交錯。アグォンは左インローを当てる。

 山本は遠間からバックフィストもかわすアグォンは左インロー。山本も左アウトロー。右を振ってシングルレッグに入るアグォンはダブルレッグで崩すが、すぐに立つ山本。ヒップアタックをさせないアグォンはボディロックからゆっくりコーナー下に落とす。そこで腰を切って腕十字を狙う山本。


 右肩を入れてかついでパスを狙うアグォン。そこに三角で組もうとする山本はインバーテッドガードからボディシザーズにして正対。アグォンはインサイドからパウンドを放つ。下から両腕をオーバーフックする山本。腕を抜き、背中を着かせてパウンドを狙うアグォン。ゴングに山本は小走りでコーナーに戻る。

 2R、右アウトローの山本に、左インローのアグォン。右前蹴りを見せた山本に左右で左右で押し返す。ワンツーから右ハイを狙う山本。山本のバックフィストをかわしたアグォンのシングルレッグの組みに右ヒジ、右アッパーを当てた山本!

 崩れたアグォンになおも右を振り、足を手繰つてくると、そこに山本はヒジを連打! 首を上げたアグォンにノーアームギロチンへ! ここは手を入れているアグォンは外して下から蹴り上げ。すぐに組んで行く山本は、アグォンの組みを切り、バックからパウンドでゴング。



 3R、すぐに組んだアグォン。右で差して押し込むが、突き放す山本。なおも距離を詰めて左右連打からダブルレッグテイクダウンはアグォン! ヒップアタックからガードに入れる山本。下からヒジを突く山本にインサイドのアグォンは外側からパウンド。かみつきパス狙い。

 右手をアグォンがマットに着くと、すかさずラバーガード狙いの山本。腕を抜くアグォンに、腰を引き立ち上がる山本! すぐにシングルレッグで押し込むアグォン。

 コーナー背にアームロック狙いの山本をアンクルピックで崩して再び背中を着かせるアグォン。山本は下から足を手繰ろうとするが、ヒザを遠ざけたアグォンは上から抑え込み右のパウンド。山本が下から三角狙いでゴング。

 1、3Rはアグォンだが、2Rのダメージは山本のニアフィニッシュと見るか。ラウンドマウトではないRIZINジャッジは3者ともに山本を支持した。


 苦しい展開のなか初の国際戦で勝利した21歳の山本は、大金星。マイクは無かった。

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