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【RIZIN】平本蓮が自分を貫きMMA初白星を掴む。大島沙緒里が山本美憂にスプリット判定勝ち、砂辺光久、敗れる。山本空良がアグォン越え、緊急参戦の昇侍がヤン・ジヨンに失神一本負け

2022/07/02 14:07

▼第4試合 フライ級(57.0kg)5分3R
〇伊藤裕樹(ネックス)
[2R 4分57秒 TKO] ※パウンド
×宮城友一(キックボクシングDROP)


 伊藤は、小学4年生から中学3年生までボクシングを学び、第2回全日本幼年ボクシング大会で優勝。高校生でMMAに興味を持ち、2016年にTHE OUTSIDER出場。初代50-55王者に輝いている。2018年11月には『ROAD FC』でキム・テギュンをヒザ蹴りでKO、2019年からDEEPに参戦すると、デビュー以来の12連勝と快進撃を続けたが、同年12月の鮎田直人戦で初黒星。2021年3月のRIZIN初参戦では杉山廣平に1Rわずか33秒でKO勝ち。その後、DEEPで安谷屋智弘を2R リアネイキドチョークで極めると、2021年9月に「DEEPフライ級暫定王座戦」で藤田大和と対戦。判定3-2のスプリットの接戦で敗れ、戴冠ならず。2021年10月のRIZIN.31で中村優作を1RでTKOに葬ったが、2021年12月に福田龍彌に2R TKO負け。今年5月のDEEPでは関原翔と大激闘の末に判定勝利を収めた。


 宮城はパンクラスの軽量級でキャリアを重ねた後、ブランクを経て真樹ジム・オキナワに入門。キックボクサーとして約20戦を経験した。その後再び2014年からMMAファイターとして再デビュー。2016年から主戦場をGLADIATORに移すと、その初戦こそ加マーク納に躓いたが、以降は一つのドローを挟み8連勝と破竹の快進撃を続け、ライトフライ級王者を獲得。2021年4月に修斗沖縄大会で西村大地を判定で振り切ると、9月にGLADIATORで2階級制覇を目指し、NavEの持つフライ級王座に挑戦したが判定で敗れた。昨年11月のRIZIN沖縄大会では安谷屋智弘に1RでTKO勝ち。しかし、2022年3月の修斗で関口祐冬に判定負けを喫している。


 1R、ともにサウスポー構え。ステップを踏んで左ローから入る伊藤。宮城は中央を取り圧力をかけていく。右の上下の蹴りで押し戻す伊藤。さらに左オーバーハンドから組みに行くが、首相撲を狙う宮城。突き離す伊藤。


 左から右の前手を振る伊藤。右ジャブを当てる。宮城は左ローをヒット。伊藤も左ローを返す。左オーバーハンドで押し戻した伊藤は、ボデイ打ちから左でフラッシュダウンを奪う! すぐに立つ宮城。クリンチから左カーフ! 伊藤の足が流れる。続くローは伊藤がバックステップでかわす。


 左のロングフックを振る伊藤に詰める宮城。伊藤は組んでニンジャチョークを狙う。


 2R、右ハイをガード上に当てて前に出る宮城。伊藤は右ショートアッパーでダウンを奪う! ここもすぐに立つ宮城の前進に右アッパー、左フックを当てる伊藤は、後ろ廻し蹴りも見せる。


 右回りで右の飛び込みを見せる伊藤。さらにスイッチしての左フック。これはかわした宮城は左ミドルもその蹴り足を掴んだ伊藤がこかすと、飛び込んでのパウンド。背中を見せて立とうとする宮城のバックを奪い、キムラから前転させて腕十字へ。ここは正対した宮城に、伊藤は三角絞め狙い。ここも宮城は外すと、伊藤はそのまま下にならずすぐにスクランブルでスタンドで前に。


 オーソドックス構えに帰る宮城の詰めに、コーナーから出る伊藤は宮城の外側を取り、左ストレート! ダウンした宮城に伊藤はパウンド、ヒザ蹴りのラッシュ! 動けない宮城を見てレフェリーが間に入った。


 試合後、伊藤は「この沖縄アリーナでRIZINを感じられることが僕にとってすごくプラスになります。DEEPでフライ級トーナメントで優勝してまたRIZINに戻ってきます。また沖縄大会に呼んでください。めんそーれ!」と挨拶した。

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