▼第13試合 フェザー級(66.0kg)5分3R
×鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM)
[判定1-2]
〇平本 蓮(ルーファスポーツ)
K-1からMMAに転向した平本蓮(THE PAN DEMONIUM/ルーファスポーツ)は再起戦。2020年大晦日に萩原京平に2R TKO負け後、2022年3月の鈴木千裕戦でも判定負けし、2連敗中。MMA初勝利を目指す。
対するは、シュートボクシング、ONE Championshipで活躍後、MMAに転向した鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM)。2021年10月にレスラーの奥田啓介を1R TKOに降した後、同年大晦日に萩原京平に判定負けも、2022年3月の昇侍戦で1R TKO勝ち。MMA2勝1敗と勝ち越している。
ともにトップストライカーのMMAで平本が初白星を掴むか。鈴木が連勝なるか。
先に入場の平本のセコンドには、長谷川賢と赤沢幸典。続けて、アイドルグループのベイビークレヨンの生歌で入場の鈴木のセコンドにはサトシと内藤大樹らがつく。
コールに頭を下げながら中指を立てる平本。鈴木は飛んだ目で両手を上げる。
1R、オーソドックス構えの平本、サウスポー構えの鈴木。静かな立ち上がり。中央を取るのは平本。先に左ハイで牽制は鈴木。平本は右前蹴り、右ストレートを突く。
さらに右ハイも鈴木はブロック。平本の長い距離。詰める鈴木は前進して左ストレートもかわす平本は右インローも当てる。
左アウトローを返す鈴木。すぐに打ち返す平本。鈴木のダブルレッグを切る平本。なおも鈴木はシングルレッグから尻餅を着かせるが、立ち上がる平本。右で差す鈴木は押し込むと平本は右ヒザ。鈴木は腰に掴んで右足を挟んで引き出そうとするが、平本は崩れず。ブレーク。
スタンド再開。平本の広いスタンスに左インローを当てる鈴木。平本はワンツー。右前蹴りを腹に突く。さらに三日月蹴り。鈴木の入りに右を入れる。
鈴木のダブルレッグは崩しが無く切る平本。右ハイはブロックする鈴木。インローには平本が右を合わせる。平本のラウンドに。
2R、中央を取る平本。右インローを走らせる。鈴木の左右をかわして距離を取る平本。前足に右ローは鈴木。平本は右の三日月蹴り! 鈴木の腹が赤く腫れる。左ミドルハイを狙う平本。じりじりと詰める鈴木は左オーバーハンド。
かわす平本は右アッパーから左を狙うが、鈴木は左をヒット! コーナーから出た平本。平本は左ジャブを当てて右ハイ。スウェイでかわす鈴木は詰めるが、呼び込みながら右ストレートは平本。
鈴木の左を左回りの平本はかわして間合いを保つ。平本の蹴り足を掴んで右をかすめる鈴木。さらに左ミドルを当てるが、平本も左ジャブを突く。鈴木の打撃が当たり出し、平本は若干、手数が減ったが明確な差は見られないラウンドに。
3R、互いに左右ローの打ち合いから、前手の突き合い。右ジャブの鈴木。鈴木の頭を掴む平本のヒザがローブローに。中断。
再開。右ローの鈴木。平本は右前蹴り。鈴木の左は左にかわす。左ミドルを打つ鈴木。ブロッキングの平本は右から左ボディをヒット! さらに左ボディに距離が近づき、ダブルレッグは鈴木。
左で小手に巻く平本はコーナー背にヒジ。鈴木はシングルレッグも切る平本。近い距離で打ち合いに鈴木も左を返す。しかしいったん間合いを取り直した平本はジャブ、左レバー打ち。首相撲からヒザは鈴木。押し込み、SB時代から使っている首投げ狙いの鈴木に、首を抜く平本が両脇を差してクラッチ。回して崩すが、ここは鈴木も崩れず。そのまま平本がコーナーでクリンチし、舌を出してゴング。
判定は2-1でMMAキックボクシングを貫いた平本が勝利。右手で胸を叩いてから右手を挙げた。判定後は、鈴木と握手。
やるべきことをやってMMA初白星を掴んだ平本は、リング上で「MMA、甘くないからね。鈴木くん、アマチュア修斗からやり直した方がいいよ。天心vs.武尊が終わって、朝倉兄弟が終わって、平本蓮の時代です。ありがとうございました」と、今大会前に言い続けてきたフレーズで毒づいて締めると、放送席のくるみは、「積んできた徳をすべて捨てましたね」と苦笑した。