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レポート

【RIZIN】平本蓮が自分を貫きMMA初白星を掴む。大島沙緒里が山本美憂にスプリット判定勝ち、砂辺光久、敗れる。山本空良がアグォン越え、緊急参戦の昇侍がヤン・ジヨンに失神一本負け

2022/07/02 14:07

▼第12試合 女子スーパーアトム級(49.0kg)5分3R
×山本美憂(KRAZY BEE/SPIKE22)
[判定1-2]
〇大島沙緒里(AACC)

 女子レスリングの“レジェンド”である山本は、MMA転向後、2018年7月から2019年大晦日まで、4連勝を含む5勝1敗も、2020年12月に浜崎朱加に一本負け、2021年11月の前戦では“ホーム”の沖縄で、RENAのカウンターのヒザ蹴りを受け、逆転のTKO負けを喫している。

 柔道ベースの大島は、DEEP女子ミクロ級(-44kg)王者、そして、DEEP JEWELS女子アトム級(-47.6kg)王者として2冠を持つ。今回の契約体重は、女子スーパーアトム級の49kg契約で、同級では、RIZINでの浅倉カンナ戦の勝利と、DEEP JEWELSでのHIME戦の敗北で1勝1敗。


 1R、向かい合うと体格差は見える両者。サウスポー構えから右ハイキックの大島。組んで山本の腕を巻き込んでの呼び戻しての大内刈も投げ切れず。上を取ったのは山本。しかし、首を抱える大島はめくって上になると左腕をかかえてキムラ狙い。

 さらに首を抱えての100%スイープで上に! マウントを奪うとパウンド。下から足を手繰る山本に三角絞めを狙うが、ここは十分警戒していた山本は、またいで上に!

 ガードの中に入れる大島。山本はコーナー下に押し込むがドントムーブ。頭が中央に。インサイドから山本は右を振るもゴング。


 2R、左前手を突く大島。さらに右ミドルハイ、インローも。山本は左ストレート狙い。大島の蹴り足をつかむも大島は足を抜く。左ストレートをヒットさせる山本!

 大島の右蹴り足を掴んでテイクダウンを奪う山本だがブレーク。山本の左に右を狙う大島。右のスーパーマンパンチも。さらに得意の右ハイをヒット! 右インローの大島。スタンドでも先手を取る。右前蹴りの山本。

「正面に立たない」の声に左回りの大島がスーパーマンパンチから小外がけも際で上になるのは山本。インサイドから細かくパウンドする。腰に足を置く大島。「パウンドで終われ」の声に山本は腹にパンチを入れる。


 3R、すぐに詰める山本は左オーバーハンド! sさらに右の蹴りに大島も右ミドル。その蹴り足をつかんでこかす山本はグラウンドには深追いしない。スタンド再開。左右で前に出る大島に右前手を返す山本。大島のバックフィストをかわして組むと大島が引き込む形に。クローズドガードの大島。中腰になる山本。いったん体を離す。


 立ち上がる大島に左を突く山本。そこに右の蹴りを放つ大島。しかし山本の左ストレートが胸をとらえる。蹴り足をとられ下になる大島。体格差を感じさせる。右前手から飛び込む山本。さらに左ストレート。これはバックステップでかわす大島にボディロックテイクダウンは山本。

 ギロチンスイープの大島に今度は返させない山本が上のまま。中腰から頭を大島のアゴ下に入れて、最後に左右ラッシュ。大島も腰を切りながらかわそうとするが、ゴング。山本は大島をハグ。AACCコーナーに挨拶に行くと、判定前に勝利を確信したか、平田、アーセンらとハグをかわす。

 判定は2-1に割れて、大島が勝利。打撃の手数、攻めの姿勢が評価されたか。信じられないという表情は勝者の大島。山本も意外という表情を見せたが、最後は笑顔で挨拶して、花道を後にした。

 試合後、大島はリング上で、「正直、負けたかなと思っちゃって笑えないですけど……、3年前にMMAを始めたのですが、東海大柔道部の本野選手を追いかけてきました。優しいとかそういうことを言いたいわけではなく、彼女は49kgに落として、圧倒的な強さを見せて勝っています。友情ごっこじゃないです。いつか戦ってもいいと思っています。強いのにRIZINに出ていなくて、本野と一緒に戦うのが私の目標です」と、盟友のRIZIN参戦を強くアピールした。

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