キックボクシング
レポート

【THE MATCH】“世紀の決戦”は那須川天心が武尊からダウンを奪って判定勝ち。 海人が野杁を降し「世界へ行きます」、原口が山崎を猛ラッシュKO! 安保が勝利、YA-MANが芦澤を109秒KO! RISEvs.K-1対抗戦はRISEの5勝4敗

2022/06/19 09:06

▼第9試合 62kg契約 3分3R延長1R ※オープンフィンガーグローブマッチ
〇YA-MAN(TARGET SHIBUYA/RISEライト級10位/RISE)
[1R 1分49秒 KO] 

×芦澤竜誠(DRAGON FISH/K-1)


 RISEの“キングオブストリート”ことYA-MANは14歳から高校生までの6年間、ストリートファイトに明け暮れ「1回だけ負けたことがありますが、あとは全部勝っています。もちろん全部素手です」とステゴロ経験が豊富。

 RISEでオープンフィンガーグローブ着用試合がスタートすると自ら名乗りをあげ、山口侑馬、北井智大にKO勝ち。11月のRISE大阪大会では中村寛とフルラウンド、バチバチの殴り合いとなる大激闘を演じて話題に。さらに大晦日RIZINに出場すると、皇治に判定勝ちして一気に名をあげた。4月には伊藤澄哉をKOし、戦績を11勝(4KO)3敗とした。


 芦澤は2018年6月の第2代K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメントで第3位に輝き、9月には小澤海斗に勝利。スーパー・フェザー級に階級を上げて臨んだ2019年6月に大岩龍矢に敗れて引退を表明したが、2020年9月のK-1 DX「芦澤竜誠を殴りたいやつ、大募集」で現役復帰を宣言。

 12月のK-1両国大会で島野浩太朗にTKO勝ちして復活したが、2021年3月の村越優汰戦では判定負け。9月にはかつて敗れた卜部弘嵩と約3年ぶりに再戦し、リベンジに成功した。2月には西元也史に先制のダウンを奪われながらも左ボディで逆転KO勝ち。戦績は24勝(15KO)12敗1分。


 契約体重は62kg。YA-MANは-63kg、芦澤は-60kgで普段試合を行っている。また、オープンフィンガーグローブマッチでYA-MANは3勝3KO、芦澤は今回が初。


 カード発表会見、計量と会うたびに乱闘を繰り広げた両者。先に入場の芦澤は、ラッパーのANARCHYとともにマイクを手にラップしながら花道を進み、リングに立っても歌い踊る。対するYA-MANは10人の女性ダンサーに囲まれて登場。咆哮してリングイン。


 オープンフィンガーグローブマッチ。コールに東京ドーム5万人の観衆から大歓声が沸き起こる。


 1R、いきなり飛び込んでの芦澤の前蹴りをかわしたYA-MAN。YA-MANはコーナーに芦澤を詰めると、殴り合いで右を当てたYA-MAN! 片ヒザを着いてダウンした芦澤も立ち上がり前に。


 右ローを当てるYA-MAN。芦澤の蹴りにパワフルに左フックを当てる。さらに右フックに崩れる芦澤。YA-MANの右ローにもバランスを崩す芦澤。

 さらにYA-MANは右カーフキック! 効かされた芦澤。そこにYA-MANは詰めて、左右ラッシュから芦澤の右をかわして左フックからの右フックを返したところで芦澤が崩れ落ちた。


 試合後、YA-MANに歩み寄った芦澤に、YA-MANも最後はハグをかわして「また今度、飲みましょう」と語りかけた。


 最後にリング上でマイクを持つと、「相手の芦澤、マジで漢だと思う。オープンフィンガーグローブで62kgで俺の土俵に上がって、気合と根性すごい。1年前はYA-MANのことを誰も知らなかったと思う。天心は神童で、武尊は天才、芦澤も歌が上手い。ここは笑うところじゃないよ(笑)。YA-MANは何も持っていない凡才。でも気合と根性があれば、格闘技の最高峰の舞台に立てることを俺とアッシーが証明したと思う。みんなYA-MANならなれそうな気がするでしょ? みんな努力すればここに来れるので頑張ってください」と満員の観衆に語った。

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