キックボクシング
レポート

【THE MATCH】“世紀の決戦”は那須川天心が武尊からダウンを奪って判定勝ち。 海人が野杁を降し「世界へ行きます」、原口が山崎を猛ラッシュKO! 安保が勝利、YA-MANが芦澤を109秒KO! RISEvs.K-1対抗戦はRISEの5勝4敗

2022/06/19 09:06

▼第5試合 60kg契約 3分3R 延長1R
〇笠原友希(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級王者)
[判定3-0] ※30-28×3

×中島千博(POWER OF DREAM/Krushスーパー・フェザー級王者)


 笠原は11戦目のSB日本スーパーバンタム級王座決定トーナメント決勝戦で、植山征紀に敗れるまではプロデビュー以降10戦全勝をマーク。2019年6月には国内55kg級トップクラスの小笠原瑛作をヒジ打ちによるカットでTKOに破る大番狂わせを演じた。5連勝の勢いに乗って2020年7月、那須川天心の対戦相手に選ばれたが初回KO負け。

 再起戦では手塚翔太と大激闘の末、KO勝ちでSB日本フェザー級王座に就いた。2021年2月は『REBELS』からの刺客、栗秋祥梧からシュートポイントを奪った上で完勝。4月にはRISEランカーでDEEP☆KICK 57.5kg王者の宮崎就斗から判定3-0で勝利、そして12月に王座決定戦を制してSBで2階級制覇を達成した。今年3月にはRIZINに初参戦し、豪快な飛びヒザ蹴りでインパクト大の初回TKO勝ちを収めている。戦績は19勝(10KO)2敗のサウスポー。


 中島は極真空手で2017年第34回全日本ウェイト制軽重量級優勝、2017年オールアメリカン大会無差別級3位、2018年USウェイト制軽重量級優勝などの実績を引っ提げてキックボクシングに転向。2019年5月にプロデビューし、2勝(2KO)を飾ったが2020年2月に横山朋哉に敗れプロ初黒星。9月も山本直樹に敗れ連敗となったが、2021年5月大会で伊藤健人からダウンを奪って勝利。10月の1回戦ではSATORU成合を左フックでKOしている。今年1月の「第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」を制して王座に就いた。戦績は6勝(4KO)2敗。


 1R、サウスポー構えの笠原に、極真空手ベースの中島はオーソドックス構え。中島の圧に、右の前蹴りで突き放す笠原。

 中島も左の前蹴り、ミドルを打ち返し。笠原の右脇腹を赤くさせる。笠原はブロック上に左ハイ。中島は両手を前に立てて、サウスポー相手に左の蹴り、さらに左の上段廻し蹴りも見せる。笠原はブロッキング。


 2R、前にロープに足をかけて気合を入れる笠原。右の高い前蹴りは中島。かわす笠原も左ミドル、ハイをガード上に当てる。さらに左ミドル。中島も下がりながらも左ミドル。左ストレートを狙うが、これは警戒する中島。

 いきなりの右の直突きは中島。さらに左中段蹴り。右の奥足ロー。左右の足を入れ替えて前に。しかし笠原も左ハイ! 中島は間合いを潰して前進も鼻を折ったか。


 3R、鼻血も構わず前に出る中島。ワンツーローの笠原。左ハイ。中島の打ち返しに左ストレートから返しの右フックでダウンを奪う笠原! すぐに立つ中島は左の蹴りからサウスポー構えに。

 オーソドックス構えになり中島に笠原は上下に散らして左を打ち込むと、中島の後ろ廻し蹴りもかわして左ストレート。ガードを固めて前に出る中島だが、かわす笠原が左の後ろ廻し蹴り。ゴング。


 2R中盤までキックとしては変則的な動きでペースを掴んだかに見えた中島だが、笠原はしっかり左フックでダウンを奪うと、左の蹴りも当てて、判定3-0(30-28×3)で勝利、セミに登場するシュートボクシングの海人へと繋いだ。

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