▼第10試合 62kg契約 3分3R延長1R
〇中村 寛(BK GYM/第6代DEEP☆KICK-60kg級王者/RISE)
[判定2-0] ※30-29×2, 30-30
×レオナ・ペタス(THE SPIRIT ZERO/LARA TOKYO/第9代Krushスーパー・フェザー級王者/K-1)
中村は野性味あふれるファイトスタイルから、“人獣”とも評される。日本拳法仕込みのサウスポーから放たれる破壊力抜群の右ストレートを武器に、2019年6月のRIZINで元RISEフェザー級王者・一刀を相手に壮絶な2RKO勝利を収め、一気に注目株となった。2019年7月にRyuki戦でプロ初黒星を喫し、2020年7月の復帰戦でも判定負けとなったが、11月のRISEで魚井フルスイングを初回KOして復活の狼煙をあげた。
2021年7月には記者会見で乱闘騒ぎを起こした大雅と因縁の対決を行い、ハイキックでダウンを奪っての判定勝ち。11月にはYA-MANに判定負けを喫したが、大激闘を演じて強烈なインパクトを残す。今年4月には北井智大を初回TKOに仕留めた。戦績は11勝(10KO)4敗。第6代DEEP☆KICK -60kg王者。
対するレオナは“石の拳”と称される強打を武器に、大雅、山本真弘、朝久泰央、小宮山工介らを撃破。2019年9月には西京佑馬を下して第9代Krushスーパー・フェザー級王座に就き、12月には山本直樹をKOして初防衛に成功。さらに2020年3月、村越優汰をも3Rにマットに沈めてKO勝ち。
7月には武尊の盟友である大岩龍矢を判定に下して2度目の防衛に成功したが、2021年3月に武尊と大激闘の末にKO負けして連勝は「9」でストップ。武尊に敗れた後タイトルは返上し、12月に-61.5kg契約でマキ・チャーチャイにダウンを奪って判定勝ちした。戦績は29勝(12KO)6敗1分。
前日計量でのフェイスオフで乱闘となった両者。
1R、サウスポー構えの中村に、オーソドックス構えのレオナ。対峙するとレオナの長身が際立つ。先に右ローはレオナ。中村もローでレオナを崩すと、一気に左右ラッシュへ。左ハイもスウェイでかわすレオナ。クリンチするレオナを中村は突き飛ばす。左ジャブを当てるレオナ。中村はトリッキーなステップから右ロー。レオナの左をかわして右を狙う。
右ローも突く中村の二段蹴りは空振り。レオナは長い左ジャブ、右前蹴りで牽制し、跳びヒザも見せる。かわした中村は左インロー。組みも力を使う。中村の爆発は2R以降も続くか。
2R、左ジャブを突くレオナ。中村は頭を下げてフックも、そこに跳びヒザを突くレオナ。キャッチする中村。左ジャブ、右三日月蹴りを突くレオナを追う中村はいきなりの左ストレートの飛び込み! しかしかわしたレオナは長い距離で前蹴り、右ミドル。中村は左から右! 残り10秒の拍子木にレオナは右前蹴りを突く。
3R、右ローを当てるレオナ。さらに三日月蹴りも。中村はスタンスの広いレオナの前足に右ローを当てる。
しかし中村の右ジャブに、左右の連打はレオナ。左ボディを当てる中村はさらに、前蹴りでレオナをコーナーまで押して左右フックも、肩でかわすレオナ。
左ミドルから左ストレートをのけぞり避けるレオナ。なおも中村は左右で詰めるが、レオナは下がりながらも右ヒザのテンカオを突き、ゴング。
判定は2-0(30-29×2, 30-30)で、前進した中村が勝利。巧みにダメージを逃し、カウンターを入れていたかに見えたレオナは、驚きの表情を浮かべた。