▼第3試合 55kg契約 3分3R延長1R
〇江幡 睦(伊原道場/第5代新日本キックボクシング協会フライ級王者)
[延長判定2-1] ※10-9×2, 9-10(本戦判定は1-0 ※30-29, 30-30×2)
×璃明武(K-1ジム総本部チームペガサス/第7代Krushスーパー・バンタム級王者)
新日本キックボクシング協会所属の江幡睦は双子の弟・塁と共に幼い頃から極真空手を学び、中学生でキックボクシングを始めた。2007年9月に兄弟そろって新日本キックボクシング協会でプロデビューすると連戦連勝ですぐに頭角を現し、2010年3月に19歳で日本フライ級王者に、2014年4月にはWKBA世界バンタム級王座も獲得。
2019年10月、最大の目標とするラジャダムナンスタジアム王座に4度目の挑戦を行ったが、ドローで王座獲得はならなかった。長年にわたって新日本キックのエースとして活躍し、破壊力抜群のパンチ&ローで国内外の強豪をマットに沈め、ほぼムエタイルールで38勝(27KO)7敗3分の戦績を誇る。
2020年9月にはRIZINに初参戦し、RISEバンタム級1位・良星から2度のダウンを奪って勝利。しかし、2021年7月の「RISE DEAD or ALIVE 2021 -53kgトーナメント」では1回戦で風音に延長戦で敗れ、2022年4月のRISEでは鈴木真彦に判定負け。
璃明武は空手のバックボーンを持ち、第15回「K-1アマチュア」Aクラス-55kgトーナメントで優勝。2018年4月にプロデビューを果たし、デビューから5連勝を飾ったが、7戦目で元Krushバンタム級王者・佐々木洵樹に判定で敗れ初黒星。
2021年2月の再起戦で蒼士に判定勝ちして再起を飾ると、8月から開幕した「第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント」で優勝して王座に就いた。2022年2月の「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」では準決勝へ進出するも金子晃大に敗れている。戦績は11勝(4KO)2敗。
1R、ともにオーソドックス構え。先に左ローは江幡。ローを打ち返す璃明武。左の高い蹴りも。ブロッキングの江幡はツーステップの出入りで右ロー。璃明武は右の高い前蹴り。しかし近づくと江幡は回転の速い左右で押し戻す。璃明武の右をかわした江幡は右を打ち込む。
右のダブルの蹴りは江幡。左右の飛び込み。じりじりと詰める璃明武に、江幡もプッシュして押し戻す。
2R、左インローを突く江幡。璃明武は江幡の入りに左前蹴り。左ジャブには、江幡が連打でまとめる。左右のヒザて前進も、巧みにコーナーを出る江幡。ワンツースリーの江幡。
璃明武の左ハイがかすめる。右から左ハイは江幡。
ブロックする璃明武だが、仕掛けるのは江幡。左ミドルもヒット。璃明武は前手の左フックも江幡はすぐに打ち返す。ゴングに右手を挙げるのは江幡。互いにビッグヒットは取れず。
3R、中央に出る璃明武。ジャブ、右ローで前に。江幡は下がりながらも左ミドル。ロープ背に近い距離で右を突く。右の竜巻蹴りが空振りの璃明武が前に。そこで出入りで右ローは江幡。
右ボディを当てる江幡。先に左ミドルも。詰める璃明武は右ハイも距離が足りない。江幡の連打にガード。近距離で璃明武も打ち合うが、連打は許さない江幡。ゴングに右手を挙げる。
本戦判定は1-0(30-29, 30-30×2)で1者が江幡を支持も延長へ。
延長1R、中央を取る璃明武に、左に回りながらロー、ミドルを突く江幡。近づくと左右をボディに打ち分けて手数も出す。接近戦で右目尻をカットした江幡。左の突きでヒザも突く璃明武。しかし連打はさせない江幡がワンツー。
左ミドルの璃明武は江幡の左に左フックをヒット! 江幡もワンツーの打ち合いで右を当てると、璃明武の右ハイをかわしてゴング。
延長判定は延長ラウンドのみの採点。判定は2-1(10-9×2, 9-10)に割れて、江幡が勝利、49戦目を東京ドームで勝利した。