キックボクシング
インタビュー

【THE MATCH】YA-MAN戦にワクワクの芦澤竜誠「喧嘩も格闘技もはるかに通り越したヤバい試合になることは確か」

2022/06/09 12:06
 2022年6月19日(日)東京ドーム『THE MATCH 2022』にて、YA-MAN(TARGET SHIBUYA/RISEライト級10位/RISE)と対戦する芦澤竜誠(DRAGON FISH/K-1)が全試合独占生中継を行うABEMAでの撮影中に三社共同インタビューに答えた。  芦澤は「みんな見たことがないものを見せますよ、しっかり。普通に喧嘩なんで、今回。ただ倒すだけじゃなく泣かせます。そういう感じの試合をしますね。気持ちを折りますよ」と言い放つ。  何ラウンドに仕留めるつもりかと聞かれると「それは相手の根性次第じゃないですか。確実に3R以内には倒しますね。1Rずつどんどん弱って行くので。レベルが違うので」と、YA-MANの根性次第だという。  YA-MANはオープンフィンガーグローブでの試合を3試合経験しているが、芦澤は初めて。しかし、芦澤は「最近練習でOFG使ってるんですけれど、最初はムズいなと思ったんですよ。でも慣れてきたらこれで倒せるなって感じです。そもそも俺はグローブの時もガードしてないので。全然OFGだからって何も気にすることはない。俺の方がOFGは得意なんですよ。スタイル的にも俺の方が確実にOFGが向いているんですよ。みんな分かってないですよ」と、自分の方がOFGマッチに向いているとした。  会見の時も含めていつになく楽しそうに見えるがと聞くと、「楽しいっすね。だって東京ドームでタイマンはれるっていうか、そんなことないじゃないですか。そもそもアイツ、喧嘩とか言ってましたけれど、お前はストリートでやったことないだろって話なんですよ。バカみたいこと言ってんじゃないよって。俺らの年になって格闘技をやっていてストリートで喧嘩どうこうはないと思うんですよ。ただリングの上でタイマンはおもろいじゃないですかって感じですね」と、タイマンをはれるのが楽しみだと答える。 「YA-MANとの会見だって、俺は全然もめる気なかったですから。だって6月19日にタイマン出来るんでしょう? だから俺からは行ってないじゃないですか。でも俺の射程圏内に来たらそれはやるっすよ。俺があそこで蹴ってなかったから、もっと近寄って来られて何をされるか分からないし、脅かされて“わっ”となったかもしれないじゃないですか。だから俺の射程圏内に来たらやるよって。あれ、俺の必殺技ですね。左前蹴りは。モロに入ってますからね。得意なんですよ。ひとつ言えるのは、あれがストリートだったら倒れた時に馬乗りになったらそれで終わってるよって話じゃないですか。何がストリートファイトだって、バーカって話です。何を寝ぼけたこと言ってんのって。  俺だったらコップなんか投げないです。瓶とか氷のバケツを使いますよ。コップなんか投げて俺の顔に当たったとしても死にはしないじゃないですか。あの場で俺だったらグーでぶん殴る。その方が早いし強い。でも水だったですね(笑)。ただ俺、水をかけられるのは一番嫌いなんです。だから蹴っ飛ばしてチャラでいいじゃないですか。何針縫ったか知らないですけれど、あんなの事故。喧嘩になって足がスベって顔蹴られてボコボコにやられてもそれは負けじゃないですか。周りも全部見るのは当たり前のことですよ。アイツはそれが出来てない。なんで喧嘩するのに革靴履いてきたんだよって話じゃないですか。俺は乱闘もあるかもしれないなって思ったからルンルンでスニーカーを履いて来ましたからね。めちゃ動きやすい、いつも履いてるヤツ。来たらやってやろうって思っていたので。  だから俺、水をかけられても“この野郎”ってなってないじゃないですか。向こうが来たからバーンですよ。俺はいきがってもいないし、そのまんまっす」と、乱闘になったのはYA-MANが仕掛けてきたから迎え撃っただけだとした。  芦澤は自身のYouTubeにて「そこで勝ちを確信した」と言っていたが、「最初からっすよ。そうじゃなければ試合は受けないじゃないですか。俺はその体重差でも何も不利だと思ってないですよ。62kgの身体を作って行くので、何も問題ないです。そもそもスピードが違うので」と、この試合が決まった時から勝ちを確信していたと断言。  今回の契約体重は62kgで、芦澤が普段は60kg、YA-MANは63kgということを考えるとYA-MAN寄りの体重となっている。その体重差は大きいのでは、との問いには「大きいんじゃないですか、そこは。大きいんですけれど、それ以上に俺の方が強いので。俺と同じレベルのヤツと体重差があったら、体重が重い方が有利ですけれど、それくらいの体重差だったら俺とアイツのレベルの差ならOKかな、と。そうじゃなかったら俺もやらないですよ。俺はどの試合も余裕で勝てると思っていますね。今回は特に思っています。イージーファイトって言えばイージーファイト。前の西元(也史)の方が攻略するのがムズかったっす。うん、イージー(笑)。  あとは喧嘩なので。格闘技をやったらイージーだけど、喧嘩なんでアイツもラッシュ力とか決めきる力はあるので、そこは目に見えない強さが出ると思うんですよ。だからリングの上はウソ偽りがないじゃないですか。偽者が負けるんですよ。俺とアイツで偽者だって言い合ってるじゃないですか。勝った方が本物です。それだけの話です。あいつは喋れば喋るほど偽者がバレるじゃないですか。もう喋るなよって話です。俺は喋れば喋るほど本物が出るので、喋れば喋るほどアイツはビビッてヤバいってなると思うのでもう喋らなくていいです。その自信満々で来いよって話です」と、ちょうどいいハンディだとする。 [nextpage] 俺のための大会なんですよ。俺がぶちかますだけの大会  改めてYA-MANの印象を聞くと「おもろいっすね。おもろい試合をするじゃないですか。アツい試合をしますよね。でも喧嘩でもアツい喧嘩をするヤツっているじゃないですか。ただそれだと思うんですよ。俺も格闘技10年くらいやっているので、喧嘩なんかはその辺で見れるじゃないですか。だから喧嘩じゃないんですよ。喧嘩も格闘技もはるかに通り越しているんです。あまり言葉では説明できないですけれど、ヤバい試合になることは確かですね」と、ヤバい試合が出来る相手だとした。 「YA-MANじゃなかったらこんなワクワクしない。俺も日頃から常にワクワクドキドキしたいんですよ。これはワクワクドキドキしますよ。最高じゃないですか。YA-MANじゃなければ無理ですよ。YA-MANじゃなくて他のRISEの選手や皇治だったらこんなにならないです。アイツにはその面では感謝。でも俺が全部喰ってやるって話ですね。リングの上で戦えるのは本物だけなので。インチキも何もできないので面白いっすね。そこに俺は魅力を感じている。リングの中はレフェリーだけなので、誰も助けてくれないので、自分がやるだけなんですよ。泣き言も言えないんですよ。見ててください、格が違う試合をしますよ。会見からそうじゃないですか、格が違うでしょう。試合も一緒です」  YA-MANのどこにそういうものを感じるのかと聞くと、「前の試合だって、普通だったら終わってるダウンの仕方をしているのに立ったじゃないですか。しかも、そこから倒し返したじゃないですか。だからアイツもそうなんですけれど、ゼロになるまで絶対に諦めないです。そういうところに見ている人たちは魅力を感じるんじゃないですか。ゼロでもないのに、まだ行けるのに弱い顔するヤツいるじゃないですか。そういうのはつまらない。アイツはゼロまで来るんです。そういうヤツを、ライフをゼロにする前に気持ちを折るんですよ」と、気持ちが折れない相手だからこそ気持ちを折ることに喜びを感じるとした。  自分と似た様なものがあるのかとの問いには「いや、同じじゃないですね」ときっぱりと否定。「レベルが違います。子供じゃないですか、ガキじゃないですか。会見を見れば分かるでしょう。格闘家としてはもちろん強いし、大人じゃないですか。でもストリートの話をするんだったらただのガキ。それをリングに持っていくとしても、あのリングの上ではガキなだけだと思う。俺がぶちかますだけの火薬みたいなもんですよ。いい火薬ですよ、デカい火薬ですよ」と、芦澤竜誠をぶち上げる火薬に過ぎないとする。  それでも、対戦相手としては過去にいないくらいの魅力を感じている様子。「俺に対して『この野郎』って言ってきたのは小澤海斗くらいじゃないですか。小澤の『この野郎』の言い方も別に何だコイツってなったんですけれど、YA-MANはネジが外れてるっていうか」とぶっ飛んだところがいいとしながらも、「でもアイツはヤンキーじゃないんですよ。盛り上げようと頑張ってるいいヤツじゃないですか。戦ってるところを見ても頑張って練習していることを出しているだけじゃないですか。俺はその場で変えられるので。俺は別に何も考えないで戦うだけですよ。その場で倒すだけです。作戦も何もないです。ただぶちのめすだけ。レベルの差を見せつけてね」と、自分とはレベルが違うと強調した。  YA-MANが「死ぬ怖さを知りたい」との発言をしていたことを聞かされると、「そういう発言も俺からしたら薄っぺらいんで。死なないためにルールがあるんだから。子供っすよ、アイツは」と一笑に付した。  練習状況に関しては「全然追い込んでないですよ。普通にいつも通り。ここで追い込んだからって結果が変わるわけじゃないので。アイツが今から頑張ってきたところで俺に勝てるとは思えない。ストリートで喧嘩しようぜって言ってるんだから、アイツは頑張って練習しているんだろうけれど何それって話です(笑)。喧嘩を練習してやるのかって。いつも通り1日1時間練習して、疲れたから昼はやらないとか。週5くらいですかね。これで勝てるんですよ」と、普段通りの練習しかやらないとした。 「今回OFGだし、東京ドームだし、(いつもの試合とは)違うなって気はするんですけれど、その方が俺としてはワクワクしているので。俺は人がいればいるほどいい試合が出来るんですよ。モチベーションになるんです。だから小さい会場でやると何か上がんないなってなるんですよ。東京ドームで入場からみんな俺を待ってるので、俺がKOしてコーナーに登ったらみんなバーンっすよ。大爆発。そこまで想像できるから楽しみですね」と、自分がKO勝ちして会場が大爆発している様子までイメージが出来ているという。  芦澤はこの『THE MATCH』が自分のための大会だと断言する。「蓋を開けてみたら裏メインじゃないですか。俺のための大会なんですよ。俺がぶちかますだけの大会。芦澤竜誠が世の中のヤツらに“こんなヤバいヤツがいる”って見せるための大会なんです。だから楽しみですね」と、芦澤竜誠という存在を世の中に示す大会なのだと豪語した。  では、K-1を背負って戦うつもりはあるかと聞かれると「背負う気はないっすね。ないですよ、そんなの。俺以外でやっとけって話です。そもそも、俺はOFGじゃないですか。俺たちの試合はK-1vs.RISEじゃないです。俺は裏メインのお祭りですよ。みんなとは違うんですよ。ラッキーです。目立ちたいので。まあ、勝手に目立っちゃうんだよなって感じっすね。目立っちゃうというか、あとのヤツらがつまんないのかな。俺は普通にやってるだけなので。自分を偽って変えてやっているわけじゃないので、そのまま素で動いているだけ。素で動いて言いたいこと発言したらみんな勝手に盛り上がっているだけじゃないですか」と、自分たちの試合は対抗戦とは別物だと語った。
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