キックボクシング
レポート

【RISE】那須川天心ファイナルマッチは僅差の判定勝ち、原口健飛は速攻KO、志朗が江幡塁をハイキックKO、海人がベイノアに41秒KO勝ち、白鳥大珠が延長戦で秀樹を振り切る、YA-MANがダウン応酬の激闘で初回KO

2022/04/02 15:04

▼第7試合 Super Fight! スーパーライト級(-65kg)3分3R延長1R
×直樹(BRING IT ONパラエストラAKK/第7代RISEライト級王者)
KO 3R 0分24秒 ※右フック
○山田洸誓(正道会館KCIEL/第4代RISEスーパーライト級王者)


 直樹は伝統派空手出身で、2015年RISING ROOKIES CUPスーパーフェザー級で優勝後、独特の間合い操作と当て感の良さでRISEライト級の上位選手として長く活躍。2019年11月にはムエタイ大会『スックワンキントーン』でスーパーライト級王座決定戦に勝利し、プロ初戴冠を果たした。2020年10月の「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」では準決勝で優勝候補の白鳥大珠を1R1分30秒、ヒザ蹴りによるTKOで破る番狂わせを演じ、決勝では原口にKOで敗れるもインパクトを残した。2021年1月には秀樹を破り悲願であった第7代ライト級王座に就き、9月には白鳥と再戦して延長戦の末に白鳥を返り討ち。12月には元ムエタイ五冠王ジャルンチャイも退けた。戦績は19勝(10KO)5敗。


 山田は正道会館仕込みの強烈な打撃でKOを量産し、2019年9月に強打者・山口侑馬を2RKOで下してRISEスーパーライト級王座を獲得。デビュー以来11連勝(7KO)と快進撃を続けていたが、2020年11月の北野克樹戦では多彩な足技を攻略できず、判定負けで初黒星。再起戦となった2021年1月の実方拓海戦では判定勝利で初防衛を果たし、6月には北野にリベンジして2度目の防衛に成功。


 1R、直樹はいつも通りステップを踏みながら山田のローをバックステップでかわし、時折前へ出ての右ボディストレート。このラウンドは探り合いとなった。


 2R、山田は左インローを何発も蹴って左の三日月。直樹はその蹴りをキャッチして左でボディを叩く。徹底してローを蹴る山田に直樹は前へ出て左フック、右フック、左ボディ。一気に距離を詰めた直樹が右ボディを叩き、山田が返してきた左フックをかわすと右ストレートを打ち抜いてダウンを奪う。


 3Rが始まってすぐ、山田が右ボディからの左フック、そして右フックを打ち抜くと直樹が後方へバッタリとダウン。立ち上がるも足元がふらついて立つことが出来ず、山田の逆転KO勝ちとなった。


 愛娘を抱いた山田はマイクを持つと「煽りVから僕、直樹選手のわき役みたいな感じでムカついていたので。RISEからファンから何から見返してやろうと思ったんですが、2Rのダウンはプロになって初めてだったので焦ってしまいました。でもセコンド陣営が自分を信じていけばいいと言ってくれて、その言葉を信じてよかったです。久しぶりにKO出来たので、大舞台でこういう結果で恩返しできたと思っています。今まで信じてついてきてくれてありがとうございます。あと直樹選手、65kgに上げてくれて戦ってくれてありがとうございます。大半の人が僕が負けると思っていたと思うので見返せてよかったです。あと何回やるか分からないですけれど、出来る限りのことはやります」と、プロ格闘家人生のゴールは近いと語った。

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