キックボクシング
レポート

【RISE】那須川天心ファイナルマッチは僅差の判定勝ち、原口健飛は速攻KO、志朗が江幡塁をハイキックKO、海人がベイノアに41秒KO勝ち、白鳥大珠が延長戦で秀樹を振り切る、YA-MANがダウン応酬の激闘で初回KO

2022/04/02 15:04

▼第10試合 Super Fight!バンタム級(-55kg)3分3R延長1R
○鈴木真彦(山口道場/第7代RISEバンタム級王者)
判定3-0 ※30-27、30-26×2
×江幡 睦(伊原道場/WKBA世界バンタム級王者、第5代新日本キックボクシング協会フライ級王者)


 鈴木は軽量級離れしたパンチ力と卓越したテクニックで、2018年11月にトーナメントを制してRISEバンタム級のベルトを獲得。2015年8月の『BLADE FC JAPAN CUP -55kgトーナメント』で那須川天心に敗れて以降、連勝記録を重ね5年間無敗、20連勝という驚異の記録を打ち立てたが、2020年11月の「那須川天心挑戦者決定トーナメント」の決勝で志朗にダウンを奪われて連勝がストップ。2月に溜田蒼馬、7月にテーパリットに勝利して9月に那須川天心との再戦を実現させたが、判定3-0で再び敗れた。11月大会では江幡塁を初回KOに沈めて再起を飾ると、1月に拳剛も初回KOして2度目の王座防衛に成功した。戦績は31勝(19KO)5敗。


 江幡睦は双子の弟・塁と共に幼い頃から極真空手を学び、中学生でキックボクシングを始めた。2007年9月に兄弟そろって新日本キックボクシング協会でプロデビューすると連戦連勝ですぐに頭角を現し、2010年3月に19歳で日本フライ級王者に、2014年4月にはWKBA世界バンタム級王座も獲得。2019年10月、最大の目標とするラジャダムナンスタジアム王座に4度目の挑戦を行ったが、ドローで王座獲得はならなかった。長年にわたって新日本キックのエースとして活躍し、破壊力抜群のパンチ&ローで国内外の強豪をマットに沈め、ほぼムエタイルールで38勝(27KO)6敗3分の戦績を誇る。2020年9月にはRIZINに初参戦し、RISEバンタム級1位・良星から2度のダウンを奪って勝利。しかし、2021年7月の「RISE DEAD or ALIVE 2021 -53kgトーナメント」では1回戦で風音に延長戦で敗れている。


 1R、前に出て来る鈴木にワンツーをヒットさせる江幡だが、鈴木は構わず突進してワンツーと右ボディストレート、そして左フックと打ち合いに行く。江幡もこれに応じて両者激しい打ち合い。鈴木は右ボディストレート、左ボディも叩く。江幡は左アッパーを突き上げる。両者ジャブで一度離れるが、鈴木は前へ出て行き再び打ち合い。


 2R、鈴木がローの蹴り合いから江幡の左に右フックを被せ、続く連打での右フックでダウンを奪う。鈴木は思い切り右を放ち、ボディから左右の連打。江幡も強気で打ち返し、激しい打ち合いに。鈴木の右ボディが突き刺さるが、江幡も右ストレートを返す。すると鈴木は右カーフキック。さらにワンツーで攻めていき、江幡の右ストレートをもらうが構わず打ち合いを続ける鈴木。右ストレートを連打し、江幡も右を返す。


 3Rも鈴木は攻めの手を緩めない。ずっとロープを背負わされた状態となっている江幡。鈴木がワンツーの連打でコーナーへ詰めれば、江幡も強い右を打ち返す。しかし鈴木はニヤリと笑うとすぐに打ち合いへ。両者至近距離で左右フック、右ストレートの打ち合い。江幡はカモンゼスチャーして右ストレートを打つ。終了のゴングが鳴ると両者は笑顔で抱き合った。


 判定で完勝を収めた鈴木は「すいません、判定まで行ってしまって。でもそれは江幡選手が気持ちも強い選手やったんで。ありがとうございました。それと今日、メインで一人の格闘家の時代が…RISE卒業ということですが、ほんまは勝って言いたかったんですが、僕の時代はまだ始まってもいないのでここからもっと盛り上げていくので僕に注目してください。それと6月メガイベントがあるということで、王者としてK-1の55kgチャンピオン、どうですか、僕と。皆さん楽しみじゃないですか。メインに負けないくらい盛り上げる自信があるのでぜひよろしくお願いします」とアピールした。

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