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【RIZIN】ケージで萩原京平が昇侍をサッカーキックTKO! 堀江圭功が右拳骨折も中田大貴に完勝。ストラッサーが必殺・肩固め、木下は反則に

2021/11/28 13:11
【RIZIN】ケージで萩原京平が昇侍をサッカーキックTKO! 堀江圭功が右拳骨折も中田大貴に完勝。ストラッサーが必殺・肩固め、木下は反則に

(C)RIZIN FF

 2021年11月28日(日)、神戸ワールド記念ホールにて、RIZIN初のケージ大会「RIZIN TRIGGER 1st」が開催された。オクタゴンでのユニファイドルールではなく、四点ヒザ&サッカーキックもありのRIZINルールでのケージマッチとなる。

▼第14試合 66.0kg 5分3R
〇萩原京平(SMOKERGYM)
[2R 1分19秒 TKO] ※サッカーキック

×昇侍(KIBAマーシャルアーツクラブ)


 萩原は、アマチュア大会で20戦18勝。2020年8月のRIZINデビュー戦で白川陸斗にTKO勝利後、同年9月に芦田崇宏に一本負け。地元・大阪で開催されたRIZIN.25では内村洋次郎に22秒 KO勝ち。4大会連続参戦となった2020年大晦日ではMMAに転向した元K-1ファイターの平本蓮にTKO勝ちした。2021年10月の「RIZIN LANDMARK vol.」では朝倉未来に判定負け。神戸のケージ大会「RIZIN TRIGGER 1st」で再起戦に臨む。


 対する昇侍は、MMA16年プロ35戦目にして迎える大一番。バンタム級からかつてのフェザー級で戦う。昇侍は日本航空高校三年生時に甲子園に出場した経験を持つ元高校球児で、卒業後にシュートボクセ・アカデミー・ジャパンでMMAのキャリアをスタート。萩原より11年早い2006年にプロデビューしている。


 跳びヒザ蹴りによる3秒KO勝利のストライカーとして名を馳せるが、2013年には後楽園での初のケージ大会のメインを現UFCのチェ・ドゥホと戦うなどケージ経験も豊富で、近年はケージレスリングの猛者を相手に引けを取らない戦いも見せている。また、トライフォース赤坂での朝倉兄弟との練習でも日々、フルケージを使用した戦いが想定できている。



 DEEPで釜谷真、COROにTKO勝ちで連勝後、2020年9月にRIZINに初参戦。朝倉海にTKO負け後、2021年2月に元谷友貴に一本負けも、2021年9月にKNOCK OUT王者の鈴木千裕を1R、20秒でKOに沈めている。


 両者の合計勝利数24のうちKOが18という打撃決定率の高さ。リーチを活かした精度の高いストレート系のパンチを持つ萩原と、近距離の打ち合いに滅法強い昇侍はフック系の強打を持つ。激化するフェザー級戦線で抜け出すのは萩原か、バンタム級の昇侍か。


 1R、試合前から左目が腫れている萩原。ともにオーソドックス構え。右の前蹴りは萩原。さらに右の関節蹴り。昇侍の入りに右を打ち下ろす。しかし、ここで昇侍は朝倉未来同様に、左を振ってニータップでテイクダウン! 萩原の立ち上がりに右足をかけてバックをうかがう。正対し左ヒジは萩原!


 さらに右クロス、跳びヒザ! 昇侍も押し返すと、ともに右カーフキック。そのカーフに昇侍はバランスを崩しスリップもすぐに立ち上がる。ここで昇侍はダブルレッグテイクダウン! 立ち上がろうとする萩原のバックに再び回ろうと右足をかける昇侍。対角の手で右手を掴むと、正対した昇侍は大内刈でテイクダウン!


 背中を着かされた萩原。ヒザを立てて背中を見せて立ち上がる萩原は完全バックは取らせない。右跳びヒザ、ヒジの萩原! さらに左右の打ち合いで両者激しい打ち合い。萩原の左、右アッパーをもらいながらも昇侍もフックを打ち返してゴングに、場内は大歓声。


 2R、右ローキックは萩原。さらに萩原は右跳びヒザもキャッチする昇侍。片足で立つ萩原は正対して右で差して左ヒジ! さらに左ジャブ、打ち下ろしの右ストレート! これでがくりとヒザが落ちた昇侍。萩原はさらに右を入れて左フック! ダウンした昇侍に右のサッカーキック! レフェリーが間に入った。



 立ち上がりやれると両手を挙げる昇侍だが、最後は萩原で笑顔でハグをかわした。ケージの中で萩原は、「試合の5日前にものもらいをもらって調子悪かったけど、これがあったから勝てたかなと。ものもらい、ありがとうございました」と笑顔。


 続けて、「今回、大きな怪我無く終われたし、年末ちょっと暇しているんで、全然試合をしたいんで大晦日も待ってます。ホンマは堀江選手と試合をしたかったけど、今日、試合をして年末出て出てこないと思うので(右手を怪我)……ドミネーター選手、大晦日、会社休みでしょう。暇してるんだったら、試合でもして盛り上げましょうよ。オファー待ってます」とかねてから対戦を希望している弥益 ドミネーター 聡志に対戦を要求。


 最後に「地元神戸でたくさんの人達の応援を受けて、ありがとうございます。(松山)誠くんと岩崎(正寛)さんの最強のセンドで誰にも負ける気がしないです」と挨拶した。


【試合後インタビュー】
朝倉未来へのリヴェンジを誓う萩原京平の成長、昇侍の挑戦──RIZIN初のケージ戦でいかにトリガーは引かれたか

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