▼第9試合 57.0kg契約 5分3R
〇竿本樹生(BRAVE)
[判定2-1]
×松場貴志(パラエストラ加古川)
竿本はZSTフライ級王者。宮田和幸が主宰するBRAVE GYM所属。2018年5月に加マーク納に判定勝ちを収め、第4代ZSTフライ級王者に戴冠。同年10月に前王者の伊藤盛一郎を2R判定で撃破すると、19年5月には佐々木亮太を下す。同年12月にDEEPに初参戦し、ハシャーンフヒトから判定勝利を上げた。20年1月には清水俊裕にも判定勝利し、10連勝をマーク。20年8月のRIZIN.23でRIZINデビューし、中村優作を左オーバーハンドで沈め、鮮烈なRIZIN初勝利を飾ると、11月のRIZIN.25では北方大地を判定3-0で降して連勝。今回はそれ以来の試合となる。
松場はレスリングをベースに、アマチュアで13勝1敗からプロで初代GRANDフライ級王者、第二代GRACHANフライ級王座を獲得。2013年にPANCRASEでプロデビュー後、14年2月のHEAT 30で谷口友康を破り、プロ初勝利。その後同年10月からは一つの引き分けを挟み、秋葉太樹、児玉己吏人、上原佑介等を破り、破竹の7連勝を飾っている。
2017年4月にはクリミアで行われたTech-Krep FCに参戦。しかしルスラン・ベリコフの前に1ラウンドTKO負けも、GRACHANでジュリアン・ベングストン、吉岡弘晃を破ると、18年9月にはRIZIN出場経験もある山本聖悟にTKO勝利を収めた。2021年2月の前戦では、DEEPで安谷屋智弘に判定負け。活況を呈すRIZINフライ級戦線へ名乗りを上げることができるか。
1R、ともにサウスポー構え。左ローから入る松場。竿本も左で牽制。詰める竿本の左ローをかわす松場は竿本の組みも切る。左ローを当てる松場。そこに足を触りに行く竿本だが組めず。右ジャブを突く松場。竿本の左に左に回りかわす。左フックを当てる竿本!
近づき竿本の右アッパーをかわす松場。松場の右打ち終わりに竿本は右を当てて足を手繰るが、切る松場。押し戻して右から左アッパー。さらにタイミングよくシングルレッグに入るが、腰の強い竿本は倒れず切る。
2R、竿本の入りに左ヒザを突く松場。竿本は前手を払い、右ボディ打ちもローブローに。中断、再開。竿本の打ち終わりに左ストレートを打ち込む松場! 竿本は前手の右フック、しかしそこに松場も左を返す。左ストレートのファイトで牽制する松場。
竿本は出入りもそこをさばいて左右を突く松場。左スーパーマンパンチを狙う。ボクシングの展開で勝る松場。左のオーバーハンドを当てる竿本は、松場の入りに跳びヒザを偉う。さらに中間距離で左ハイは松場! 竿本のパンチに松場は鼻血を流す。
3R、ジャブの刺しあいから右に回る松場。詰める竿本。アッパーから右フックに繋げる松場。左オーバハンドで押し戻す竿本。左から右アッパーの竿本の打ち終わりに松場のダブルレッグにヒザまで着かされる竿本。しかしすぐに左で差し上げシングルレッグで上になり押し込む竿本。金網で体を支え立ち上がる松場は、右のダブル。竿本も右前蹴り。
試合をコントロールしているのは松場か。1、2Rの動き・手数は竿本。圧力をかけ直す竿本に、左ハイは松場。かわす竿本が詰めるが、走ってエスケープする松場は右アッパー。互いに足を滑らすなか、左を振る竿本。そこに右を返す松場。