MMA
インタビュー

【RIZIN】萩原京平とケージで戦う昇侍「倒しに行く試合、期待してる人の期待以上のものを出したい」

2021/11/13 10:11
 2021年11月28日(日)に神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZINのケージシリーズ『RIZIN TRIGGER』のメインイベント・66.0kg契約で、萩原京平(SMOKERGYM)と対戦する昇侍(KIBAマーシャルアーツクラブ)が12日、所属ジムにて同門の大原樹理と公開練習を行った。  階級上のDEEPライト級暫定王者・大原と2分間のマススパーリングに臨んだ38歳の昇侍。  鈴木千裕(20)を20秒 TKOに降した前戦に続き、今回も20代の萩原(28)と戦うことについて、「こういうカードを組まれるのは年齢差を踏まえてのマッチメイクだと思う。さらに階級(違い)など体格差もだいぶあるけど、そういった一般的に“不利”と言われている部分をひっくり返して結果を残すことが自分に求められているもの」と、不利な形勢を覆すことが自身の役目と語った。  対戦相手の萩原はアマチュア格闘技を経て、2017年にDEEPでプロデビュー。4勝のすべてがKO・TKOというストライカーだ。昇侍は、「打撃力が強くて人気もあって、非常に男らしいファイターだなと思ってます」と語る。  日本航空高校三年生時に甲子園に出場した経験を持つ昇侍は、高校卒業後にシュートボクセ・アカデミー・ジャパンでMMAのキャリアをスタート。萩原より11年早い2006年にプロデビューしている。  跳びヒザ蹴りによる3秒KO勝利のストライカーとして名を馳せるが、2013年には後楽園ホールでの初のケージ大会のメインを現UFCのチェ・ドゥホと戦うなどケージ経験も豊富で、近年はケージレスリングの猛者を相手に引けを取らない戦いも見せている。また、トライフォース赤坂での朝倉兄弟との練習でも日々、フルケージを使用した戦いが想定できている。 「ケージはDEEPの方でもずっとやってますし、むしろケージの方がやりやすいので、そういった部分でテクニックとかは出るかもしれないですね。(組みの展開や際の打撃で勝っている?)勝っているというより、“どうやってお互い自分のストロングポイントを出せる展開に持っていけるか”。その辺の戦略も含めて自分の方が勝っているかなと思ってます」  後のUFC世界フェザー級王者ジョゼ・アルドとも68kgで戦い判定まで持ち込んでいる昇侍は、今回の公開練習でもライト級の大原樹理と対峙。 「樹理も大きいですし、体格差的にもいい感じなので、しっかり練習してます。夜はここKIBAマーシャルアーツクラブの方で練習しています」と、通常より1階級上の萩原との対戦に向けて、余念がない。  渋谷区幡ケ谷の決して広くはないKIBAマーシャルアーツクラブで磨かれた“打ち勝つ”KIBAスタイルを見せたいという。 「狭いですからねKIBAは。小っちゃいところでもしっかりと練習して、もう13年、(ランボー)松風会長の下でずっとやってきて、RIZINという日本トップの団体にこうして2選手も出られるっていうことはすごいことだと思いますし、そういった部分を『KIBA魂』で、しっかりとRIZINのリングで証明したいなっていう思いはすごくあります」  同門の大原は昇侍について、「入った時からずっと見続けているんですけど、変わらず一発の威力がエゲつないんですよね。どんなにキツくても一発で終わらせちゃうような場面をいくつも見てるので、そこは自分にはないところなので羨ましいなと思っています」と、先輩を評する。  昇侍は最後まで諦めないタフネスさと、真っ向勝負を挑む勝負度胸、そして類稀な打撃センスと長年のキャリアでの引き出しを武器に、ベテランの意地を見せつけるか。  昇侍は「自分の格闘技人生を賭けて、格闘技キャリアの中においても、最高の舞台と言っても過言ではない試合だと思っているので、そこで悔いのないようにしっかりとした態勢で挑みたい」と語った。昇侍との一問一答の全文は以下の通りだ。 [nextpage] 「KIBA魂」をRIZINのリングで証明したい ──現在のコンディションはいかがですか。 「非常にコンディション良く、疲労も溜めすぎず、いいコンディションで挑めてます」 ──萩原選手の印象を教えてください。 「打撃力が強くて人気もあって、非常に男らしいファイターだなと思ってます」 ──早い段階でフィニッシュを決める事のできるストライカー同士の戦いになるかと思いますが、今回の試合の流れをどの様に考えていますか。 「皆さんの期待されている通りの展開で行こうとは思ってるんですけど、いざリングで向かい合ってみてお互いの作戦が、もしかしたらそうならないこともあり得るとは思ってますが、“倒しに行く”っていうのは多分お互いに同じだと思うので、期待してる人の期待通りの、期待以上のものを出したいなと思ってます」 ──それはKO決着だと? 「KOについては、倒したいからって倒せるわけでもないですし、タイミングだったりとかそういったものもあるので、焦りすぎず、熱い戦いの中でも冷静な自分を置いて、決められる時は畳み掛けたいというふうな気持ちで挑みたいと思ってます」 ──前回は22歳の鈴木(千裕)戦から、今回の25歳の萩原戦と、ひと回り年齢が若い選手との連戦になりますが、38歳でご自身はその年齢差を意識しますか。 「自分はキャリアや経験、人生経験においてもいろんな経験をしてきてますし、こういうカードを組まれるっていうのは年齢差も踏まえてのマッチメイクだと自分でも思っているので、そういった部分でキャリアだったり年齢だったりの部分を乗り越えて、あとは階級、体格差もだいぶあるとは思うので、そういった一般的に不利と言われている部分をひっくり返して、結果を残すっていうのが自分に求められているものだと思うので、そこはもう自分の格闘技人生を賭けて、最高の格闘技キャリアの中においても、最高の舞台と言っても過言ではない試合だと思っているので、そこを悔いのないようにしっかりとした態勢で挑みたいと思ってます」 ──体格差の話しもありましたが、今回の公開練習のように、普段から大きな選手とも練習していると。 「(ライト級の大原)樹理も大きいですし、大原選手が体格差的にはいい感じなので、しっかり練習してます。夜はここKIBAマーシャルアーツクラブの方で練習しています」 ──決して広くないKIBA(マーシャルアーツクラブ)のマットの上で立ち会うことは、お二人が近距離や打ち合いに強くなったといことに影響してるんでしょうか。 「そうですね、狭いですからねKIBAは。小っちゃいところでもしっかりと練習して、もう13年、(ランボー)松風会長の下でずっとやってきて、RIZINという日本トップの団体にこうして2選手も出られるっていうことはすごいことだと思いますし、そういった部分を『KIBA魂』で、しっかりとRIZINのリングで証明したいなっていう思いはすごくあります」 ──それと今回はケージでの試合という事について、昇侍選手としてはケージでのキャリアとしてはご自身のほうがキャリアを持っている、戦えるという部分もありますか。 「ケージはDEEPの方でもずっとやってますんで、むしろケージの方がやりやすいので、そういった部分でもしかしたら、そういうところでのテクニックとかは出るかもしれないですね」 ──ストライカーであると同時に、際の打撃だったり組みの展開でも、MMAファイターとして昇侍選手は萩原選手に勝っているいう自信もありますか。 「勝っているかというかは、“どうやってお互い自分のストロングポイントを出せる展開に持っていけるか”だと思うんですけど、その辺の戦略も含めて自分の方が勝っているかなと思ってます」 ──そもそもケージと聞いたときは、むしろ望むところという部分も? 「そうですね、ただ勝ったときにコーナーに登って『ワー!』って本当はやりたいんですけど、ケージだとちょっとその辺がやりにくくて(苦笑)、ケージの上に登ってケージを股に挟んで『ワー!』ってやるのが、自分はあんまりちょっと格好良く思ってなくて、それはやらないでおこうと思ってます」 ──と言うと、既に勝利した後のイメージまでできているということですね。 「試合のときはいつも勝ったイメージでいつもやってます」 ──キャリアを長く続けるコツなどはありますか。 「(年齢を積み重ね)楽しくやること。格闘技を辛く厳しいと思ってやると続かないので、自分はいつも楽しく、楽しみを持って、やっぱり練習を続ける、技術がうまくなっていったり、できないことがやれるようになってくると楽しいので、何事でもそうだと思ういます。仕事であってもスポーツであっても。楽しくやることが一番大事なのかなと思っています」 ──今回の入場も期待できますか。 「もちろんです!」 ──最後にファンにメッセージを。 「いつも応援ありがとうございます! 今回はメインイベントということで、本当に光栄な立場で、自分の人生にとっても最高の舞台での試合になると思いますので、悔いのないように精一杯、11月28日に向けてしっかりと臨みたいと思いますので、応援の方をよろしくお願いします!」
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