▼第6試合 61.0kg契約 5分3R
×釜谷 真(SWAG GYM KYOTO)
[2R 2分49秒 TKO] ※ヒザ蹴り
〇ダイキ・ライトイヤー(修斗ジム神戸)
日本のバンタム級をDEEPと修斗、それぞれの団体で存在感を示している釜谷真とダイキ・ライトイヤーが、RIZIN TRIGGERの金網の中で対戦。
釜谷は29勝16敗4分けと経験豊富なベテラン。ボクシングで培ったジャブなどのパンチを武器に数々の強敵と激闘を繰り広げてきた。
関西で試合経験を積み、上京後の12年2月のDEEPでは戸井田カツヤをKOで破り8連勝を飾った。続く6月のDEEPではDJ.taikiに引き分け、9月には後にROAD FCで王者となるイ・キルウに勝利。しかし、北田俊亮、大塚隆史と強豪に負けを喫した。その後、原田ヨシキ、ハシャーンヒフト、高野優樹、キム・ソンジェらから勝利し再び勝利を重ねる。17年10月にはバンタム級次期王者挑戦者決定戦まで辿り着き、ソン・ジンスに判定までもつれるも惜敗を喫する。
復帰戦となった18年4月のDEEPではピータ―・ベナベンテをフロントチョークで絞め落とし、続く8月には若手の坂巻魁斗を下し復活を果たした。しかし、王者ソン・ジンスがベルトを返上したため、その空位となった王座を賭け10月のDEEPで元谷友貴相手に臨んだが一本負けに終わる。
19年4月のDEEP大阪大会では勢いに乗っている白川陸斗に得意のフロントチョークを仕掛けタップを奪う。その10月には昇侍と対戦したがTKO負けとなった。2021年9月に初参戦となったGRADIATORでは王者・竹本啓哉とのタイトルマッチが組まれたが、体重超過した竹本に一本負けを喫し、王座戴冠ならなかった。
対するダイキ・ライトイヤーは生粋のシューター。場面に合わせて打・投・極を円滑に使い分ける事ができ、そのリーチの長さを活かした試合展開を作る事に長けている。
20歳で修斗ジム神戸に入会し、最初は一般会員だったが、アマチュア大会を経て、13年3月にプロデビュー。2連敗後、栗畑勇佑、小川将貴、村田崇に3連勝。16年9月のVTJで佐藤将光にTKO負けを喫し、12月の金海裕輝に判定負けを喫し再び連敗となったが、19年1月から山城翔、南出剛、直撃我聞らを破ると4連勝を飾る。
田丸匠との一戦では3Rにギロチンチョークで一本負けを喫し連勝ストップとなった。再起戦となった21年3月の高岡宏気戦ではフルマークの判定勝利を挙げている。今回、地元・神戸でのRIZINの舞台で完全復活なるか。
1R、ともにオーソドックス構え。右前蹴りはダイキライトイヤー。前足にシングルレッグから腰を抱いてテイクダウンは釜谷。左手でギロチンを合わせるダイキライトイヤーだが、釜谷の左足は対角の外に出ている。
ギロチンから後方にスイープするダイキライトイヤー。左で差して釜谷の立ち際にバックに回り左足をかけるダイキライトイヤー。左手を手繰り正対する釜谷。ブレーク。
左ジャブを突くダイキライトイヤーが関節蹴りも。さらに前足に右ローも。釜谷もステップを踏み左ジャブをダブルで突き牽制。ダイキライトイヤーの左を右に回ってかわし、左ジャブを返す。ダイキライトイヤーも左から右を振り、足を触ったところでゴング。
2R、ダイキライトイヤーの左前蹴りを掴みに行く釜谷。足を抜くダイキライトイヤー。右の関節蹴り、右ストレートも。しかし釜谷は左にステップして左フック! 後退するダイキライトイヤーに釜谷は左右もダイキライトイヤーも右を返す。
距離を取り直し右ローを当てるダイキライトイヤー。ジャブの刺し合いはダイキライトイヤーが当たる。右ヒザのフェイントから右の蹴り。さらに右ローを当てるダイキライトイヤー。
ダイキライトイヤーの前進に釜谷の前手の指が目に入り中断。再開。左回りから左ミドル、右ストレートのダイキライトイヤー。右ローを返す釜谷は、ダイキライトイヤーのワンツーの打ち終わりにシングルレッグに入るが、そこにダイキライトイヤーがカウンターのヒザ蹴り! ダウンした釜谷に鉄槌連打でレフェリーが間に入った。
地元の大歓声のなか、ダイキライトイヤーは両手を挙げて応えると、「神戸のみんなありがとう! 修斗から快く送り出してくれてありがとうございます。どうですか、修斗は? まだまだシューターがメインですが、また機会があればよろしくお願いします」とマイクで語った。