▼第13試合 68.0kg契約 5分3R
〇堀江圭功(ALLIANCE)
[判定3-0]
×中田大貴(和術慧舟會HEARTS)
堀江は、伝統派とフルコンタクト空手の双方がバックボーン。PANCRASEで活躍し、UFCでもハキーム・ダオドゥを相手に1戦を戦っている。2021年3月大会でRIZINデビューし、ZST王者の関鉄矢とフルラウンドの死闘を繰り広げ、KO勝利でRIZIN初陣を飾ると、9月大会ではフェザー級に転向した佐々木憂流迦にも判定勝ち。2連勝している。
中田は、ラグビーから空道の大道塾渋谷支部に入門。MMAを目指し大沢ケンジ率いるHEARTS入りした。2019年アマチュアパンクラス全日本選手権で優勝後、ネオブラッドトーナメントではライト級にエントリーするも決勝戦で判定負け。2月に再起を果たすと、5月大会では元UFCファイターにして第6代フェザー級キング・オブ・パンクラシストの田村一聖に打ち合いを挑み、1R3分36秒でTKO勝ち。9月大会では“前田日明の愛弟子”Ryoを破って現在3連勝中。現PANCRASEフェザー級1位。
ともにオールラウンダーなストライカーでフェザー級期待のプロスペクト同士によるマッチアップだ。
パワフルなパンチと元UFCのテクニックを持つ堀江は、組み力も強い。対する中田は、強みは「執着力」という通り、フルラウンドを競り勝つメンタルの強さとハングリー精神で戦う。
1R、ともにオーソドックス構え。堀江は左ロー。中田の入りに右ストレート! 左前蹴りも腹に突く。左ジャブを当てる堀江。さらに左テンカオも。もらいながらも前に圧力をかける中田。そこに冷静に左ボディ、左ジャブも当てる堀江。
圧力をかける堀江。飛び込みに右を返す中田。左の蹴りで押し戻す。ジャブを被弾する中田。バランスを崩すが、顔を血に染めながら中田は前に出て左を狙う。
ワンツーを打ち抜く堀江。下がった中田に左ヒザを打ち込み、一瞬後ろを向く中田はすぐに戻して前へ。しかし堀江の左にアゴが一瞬上がる。それでも前に出る中田は右ロー。ゴングに笑顔を見せる。
2R、堀江は的確な左ジャブ、左ロー。右ストレートも。しかし中田は詰めて右ロー。堀江は左アッパー! それでも前に出る中田。堀江のパンチを被弾しながらも右を打ち返すため、堀江も慎重に。詰める中田に右に回る堀江。ワンツーの右、さらに左ボディに一瞬動きが止まる中田だが、ゾンビのごとく前へ。
しかしここでシングルレッグに入った堀江はテイクダウン。ハーフガードの中田の背中を着かせて右で差して胸に頭をつけて呼吸を整え、大きな右のパウンドも単発。中田も立てず。ゴング。堀江も右の眼の上を腫らしている。
3R、左右を打つ中田に堀江は左ジャブを当て、左ボディ! 前がかりになる中田に再びシングルレッグテイクダウン! ヒザを間に入れて蹴り上げから立つ中田のスタンドバックにつこうとするが、中田は正対してスタンドに戻す。
左ハイを打つ堀江。中田は左フックを振るが、そこにカウンターのシングルレッグテイクダウンは堀江! しかし足を戻す中田は立ち上がり。スタンド再開。打ち合いの中、詰めて左を当てる中田! 下がる堀江だが、ここもカウンターのシングルレッグは堀江。下になる中田はハーフでパウンドを浴びるがブリッジで立ち上がる!
前に出る中田。シングルレッグの堀江を切るとなお前へ。ここも堀江は渾身のシングルレッグ! またも右で差して再び立ち上がる中田は堀江の背中に乗るが、時間は無く、ゴング。
判定は3-0で堀江が勝利。中田とハグし、リング上で言葉をかわした堀江は、マイクを渡され「皆さん、ありがとうございました! 以上です」と簡潔に語り、ケージを降りた。
試合後、右腕を包帯で吊って会見場に現れた堀江は、1Rに右拳を負傷したことを明かしている。