ONE Friday Fights 502024年2月2日(金)タイ・ルンピニースタジアム※U-NEXT配信
▼第11試合 キャッチウェイト (63.5kg) ムエタイ 3分3R×コンクライ・エニームエタイ(タイ)[3R 0分55秒 TKO] ※レフェリーストップ○パンリット・ルージョメイサイワーリ(タイ)
コンクライは2016年にMAX MUAYTHAIのスーパーライト級トーナメントで優勝。逆転勝利とアグレッシブなファイトスタイルで人気を博し、2020年にはISUZU CUPスーパーライト級トーナメント優勝、9月と10月にはあのセクサン・オー.クワンムアンに連勝し、オムノーイスタジアム認定スーパーライト級王座を獲得している。特に初戦ではセクサンをKOした初のファイターとなった。
この年は無敗を達成し、タイ・スポーツ省が選ぶファイター・オブ・ザ・イヤー(MVP)を受賞したほか、ムエタイアワードでも年間最優秀選手賞を受賞。2021年12月にはTHAI FIGHT King's Cup 67kg級で優勝するなど好調を保っていたが、2022年に入るとセンマニー、クラップダムに連敗。2023年2月からONE Friday Fightsに参戦してスーパーボールに連敗するが、その後は3連勝(2KO)。前戦は11月にトルコのソネル・シェンに初回KO負け。戦績は93勝32敗4分。
1R、サウスポーのコンクライは左ミドル、パンリットはガードを固めながら右ローと右ミドルを蹴る。序盤はミドルの蹴り合い。パンリットは右ミドルをフェイントして左フックを打つ。コンクライは右へ動きながら左ミドルを蹴っていき、パンリットが右ローから入り込むと左ストレートを合わせにいく。パンリットが首相撲に持ち込むとコンクライが左ヒジ。
2R、パンリットが右ミドル2連発、コンクライは首相撲からヒジを打つ。パンリットは左ミドルをフェイントしての右フックも繰り出す。コンクライはパンリットのミドルをキャッチしてのパンチを狙うが、逆にパンリットにコカされた。左ミドルを命中させていくコンクライ。パンリットのパンチにも左ミドルを合わせる。左ストレートでパンリットをグラつかせたコンクライが前へ出て左ストレートを打っていく。
3R、蹴り合いからパンリットは右フックを打つが届かない。コンクライは左ミドルをバンバンと当てていく。パンリットの右フックにも左ミドルを合わせるコンクライ。流れがコンクライに傾いていたが、コンクライの左ミドルに飛び込んだパンリットが右ストレートをクリーンヒットさせ、コンクライがダウン寸前に。パンリットは右ヒジ、右ストレート、左フック、ヒザ蹴りで一気にラッシュし、レフェリーがストップ。パンリットの逆転TKO勝ちとなった。
パンリットには35万(約150万円)バーツのWINボーナスが贈られた。
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▼第10試合 キャッチウェイト (60.78kg) ムエタイ 3分3R×ペッダム・ペットギャットペット(タイ)[1R 2分31秒 KO]※左フック○ペットセンチャイ・M・U・デン・コンマイバオウィー(タイ)
1R、右ローの蹴り合いからペッダムが左右フック、ペットセンチャイは左右ボディを返す。ペットセンチャイは左フック、右ヒジと強打を叩きつけ、ペッダムも左ボディで応戦。しかしペットセンチャイが前に出て右ボディ。ペットセンチャイは左をフェイントして右ヒジ。
ペットセンチャイは左ボディから右フック、そしてすぐに左フックをフォローするとペッダムは大の字になってダウン。ペットセンチャイのKO勝ちとなった。ペットセンチャイは2連続KO勝利で35万バーツのボーナスを手にした。
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▼第9試合 ストロー級 ムエタイ 3分3R○チョップリチャ・PK・センチャイ(タイ)判定3-0×スーサット・マノップジム(タイ)
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▼第8試合 キャッチウェイト (57.61kg) ムエタイ 3分3R○ウィン・シットジェニム(タイ)[2R 1分15秒 KO] ※右フック×モウグリー・チョー・アッジャラブーン(タイ)
ウィンはボクシングアジア大会優勝の実績を持ち、ONEでOFGマッチの経験あり。ウィラサクレック会長の推薦を受けて2023年11月のKNOCK OUTに参戦し、OFGマッチで小笠原瑛作から延長戦で勝利を奪っている。
1R、ウィンは右ローを蹴り、モウグリーは左フックからの右ボディ。ウィンの右ミドルをキャッチすると左ボディを放つ。モウグリーは左ボディ、ウィンは右ローを狙い撃ち。連打で詰めたモウグリーだが、ウィンが右ミドルをキャッチしたモウグリーに右ストレートを打ってダウンを奪う。今度はウィンが前へ出ると、モウグリーはパンチの連打で迎え撃つ。そしてウィンはまたも右ローを狙い撃ち。
2R、前に出るモウグリーは右ヒジの連打、左フック。ウィンも打ち合いに応じて左右フックから左ボディ、左ボディからの左右フック。ジャブの連打でモウグリーのガードを前に寄せ、右フックを打つウィン。腰が落ちるモウグリーへウィンが左ボディ、右ボディストレート、左フックでダウンを奪う。ボディへの連打から右フック2連打でモウグリーをまたもダウンさせ、ウィンのKO勝ちとなった。ウィンは35万バーツのWINボーナスを獲得。
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▼第7試合 キャッチウェイト (58.06kg) ムエタイ 3分3R×マウィン・ソンギラフアイトン(タイ)[判定0-3]○レームシン・ソー・デチャパン(タイ)
1Rから激しい打ち合いを繰り広げる両者。2Rも思いきり右のパンチで打ち合う。マウィンは前蹴り、右ミドルも混ぜる。互いに相手の右を被弾しながら打ち合い、ヒジも打つ。
3R、首相撲からのヒザに持ち込むマウィンに対し、レームシンは右の強打を打ち続ける。右ヒジも縦・横で打つレームシン。マウィンは右ミドルも蹴るが、レームシンはどんどん前へ出て打ち合いに持ち込む。左右フックを振り回すマウィンだがヒットは奪えず、判定3-0でレームシンが勝利した。
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▼第6試合 キャッチウェイト (73.03kg) ムエタイ 3分3R○リカルド・ブラボ(アルゼンチン/ウィラサクレック・フェアテックスジム)[1R 0分30秒 KO] ※左フック×ケナン・バイラモフ(アゼルバイジャン/トルコ)
ブラボは17歳の時にアルゼンチンから来日。長いリーチから生み出される鋭いストレートを武器にKOを量産し、2018年に7戦無敗で新日本キックボクシング協会ウェルター級王座を獲得。2022年に所属していた新日本キックを離れ、新たにWSRフェアテックス所属となり12月にRISE初参戦。緑川創と延長戦まで戦って引き分け、2023年2月にはサーシャ・タダヨニをKO、7月のNO KICK NO LIFEでもKO勝ち、8月の『ONE Friday Fights 30』でONE初参戦を果たしてルンピニースタジアム認定ミドル級王者デンパノムを2RでKOすると、11月にはオリバー・ハンセンに2度のダウンを奪われながらも残り1秒での大逆転KO劇を演じてみせた。戦績は26勝(21KO)3敗2分。
1R、始まってすぐの打ち合いでブラボの右フックに右ストレートを返してきたバイラモフに、ブラボが返しの左フックでダウンを奪う。カウントが数えられるがレフェリーがストップ。ブラボは余裕とばかりに腕立て伏せのパフォーマンスを行った。
ベルトを巻くポーズでタイトルマッチをアピールする3連続KO勝ちのブラボ。「KOがなければリカルド・ブラボの試合じゃないんだ」と勝利者インタビューに答えるブラボに、これも3試合連続となる35万バーツのWINボーナスが贈られる。
「9年間、長い旅路を続けているがそろそろ家族の元に帰ってチャンピオンベルトを見せたい」とブラボがコメントすると、ここでONEが10万ドルで本戦契約を結ぶことが発表され、ブラボは嬉しさで泣き崩れる。「支えてくれた全ての皆さん、世界の皆さんに感謝したい。世界のベスト・オブ・ベストと試合が出来ることが素晴らしい」とブラボは喜びを語った。
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▼第5試合 バンタム級 ムエタイ 3分3R×ピーマイ・ポー・コッブクー(タイ)[判定1-2]○パルハム・ゲイラティ(イラン)
1R、ゲイラティは左ボディから右ロー、ジャブから右ヒジ、左アッパーから右フック、そして組んでのヒザ、さらに右ヒジと序盤から猛攻を仕掛ける。ピーマイがパンチを放ってくるとゲイラティは左右アッパーを思い切り突き上げる。ゲイラティの右ローに揺らぐピーマイは首相撲に持ち込む。そこでヒザ。ゲイラティもしっかり首相撲&ヒザで応戦する。両者とも至近距離でヒジを打ち合う。ラウンド終了間際、ピーマイの左フックが強烈にヒットし、ゲイラティはフラフラに。
2R、前に出ていくのはピーマイ。左右フックから組んでのヒザ。ヒジで応戦するゲイラティ。ピーマイは左右フックで前へ出て接近するとヒジ。ゲイラティのパンチをもらっても構わず突進する。ゲイラティのヒジにピーマイもヒジ。離れるとゲイラティは顔面前蹴りをヒットさせるが、それでもピーマイは突進を続ける。するとゲイラティは左右のボディ。ピーマイの前進が止まり、ゲイラティは左右のアッパー。
3Rになっても両者は激しくパンチ、ヒジ、ヒザを打ち合う。打たれても前に出ていくピーマイだが、ヒット数はゲイラティが多い。ボディの打ち合いからゲイラティが左右フックとヒジ、ピーマイもヒジを返して首相撲に持ち込むがゲイラティは首相撲でも負けてない。ゲイラティの右ボディからの左アッパーにピーマイの動きが止まる。ゲイラティが首相撲からのヒザを決めたところで試合終了。
多彩な技と手数で攻め続けたゲイラティが判定2-1で激戦を制した。
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▼第4試合 アトム級 ムエタイ 3分3R○チャバゲーウ・ソー・ガンジャンチャイ(タイ)[判定3-0]×レベッカ・ワトフォード(米国)
1R、17歳のチャバゲーウは身長で優るワトフォードの懐に入って左右フックと左右ボディを連打。女子ムエタイ選手にも関わらず蹴りはほとんど使わずパンチ主体。顔面からボディ、ボディから顔面とつなげていき、ヒジも見せる。ワトフォードもジャブを突いて左右フックで迎え撃つが、チャバゲーウとはパンチの回転のスピードがだいぶ違う印象。
2R、ワトフォードはジャブを出しながら前へ出るが、チャバゲーウは自分のパンチを当てると首相撲に持ち込み、ヒザを押し当ててワトフォードの動きを止める。自分のパンチ、蹴りを当てて首相撲に持ち込んでしまうチャバゲーウ。ワトフォードはワンツーを出しながら前へ出ていくがリーチの短いチャバゲーウの方が先に左右フックを当てていく。
3R、懐に入り込んでボディから顔面へのコンビネーション、さらに組んでのヒザと自分のペースで戦うチャバゲーウ。ワトフォードは前へ出ているが先にチャバゲーウの右ストレートや右ボディをもらう。チャバゲーウの右ストレートがクリーンヒットし、ワトフォードは下がる。
パンチでも首相撲でも優勢だったチャバゲーウが判定勝ちした。
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▼第3試合 キャッチウェイト (59.87kg) ムエタイ 3分3R×栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)[判定0-3]○ペットパランチャイ・ポー・ジャロンペット(タイ)
栗秋は九州で活躍後、2018年10月に上京してクロスポイント吉祥寺に入門。天性の格闘技センスを生かした左の攻撃を武器とし、飛びヒザ蹴りは一撃必倒のキレと破壊力を秘めている。しかし極度の練習嫌いとして知られ「いかに練習せずに勝つか」をテーマに掲げている変わり種。
2022年7月にTAKERUに判定で敗れたが、10月の『RIZIN』では翔を2Rにハイキックでマットに沈めた。2023年4月に内藤凌太に判定2-1で勝利すると、6月には鮫島大翔を得意の左フックでKO。9月にはK-1 GROUPから乗り込んできた第6代Krushフェザー級王者・玖村修平を初回KOに降して評価を一気に高めた。戦績は44勝(24KO)21敗3分。
1R、ペットパランチャイが左フックで先制し、右ロー。栗秋が前に出てくるとペットパランチャイは再び左フック。ジャブを伸ばしてくるペットパランチャイに栗秋は右カーフキック。栗秋は思い切り左フックを放って前へ出て行き、ハイキックは空振り。ペットパランチャイは右ストレートを当てる。長いリーチからワンツーを放つペットパランチャイに栗秋は右カーフ。さらに右カーフを重ねていくとペットパランチャイの足が流れ始める。するとペットパランチャイはジャンプしての二段蹴り蹴りを栗秋の顔面にヒット。栗秋も負けじと飛びヒザを繰り出す。ペットパランチャイは首相撲で栗秋をコカした。
2R、栗秋は左ボディからの右カーフ、ペットパランチャイは左の縦ヒジを打つが栗秋は前へ出て左フックを打っていく。栗秋は左三日月、ペットパランチャイはすぐにヒジを返してくる。ペットパランチャイのワンツー、ヒジで栗秋はガードを固めて動きが止まる。ペットパランチャイは首相撲に持ち込んでヒザの連打。栗秋はジャブから作っていくが組まれてしまう。離れると栗秋が強引に左フックで前へ出て右ボディ。
3Rが始まる前、栗秋は観客を煽る。栗秋はワンツーから右ローのコンビネーションを連発、ペットパランチャイの足が流れる。さらに右ローを蹴る栗秋だがペットパランチャイは首相撲に持ち込んでヒジ&ヒザ。栗秋は何度もハイキックを放つが空を切る。またも組まれてヒザをもらう栗秋。最後もペットパランチャイに組まれてのヒザで試合終了。
判定3-0で栗秋は持ち味を発揮できず。ONE初陣は黒星となった。
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▼第2試合 バンタム級 MMA 5分3R○カルロ・ブーミナアン(フィリピン)[1R 1分29秒 肩固め]×シェ・ジーペン(中国)
チーム・ラカイのブーミナアンが開始早々に左ストレートをクリーンヒットさせ、パンチの連打で圧倒。左フックでダウンさせるとパウンドとヒジで畳みかけるブーミナアン。そしてサイドに移行すると肩固めを極めて圧勝した。WINボーナスも手にした。
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▼第1試合 フライ級 MMA 5分3R×レアンドロ・ゴメス(ポルトガル)[1R 4分40秒 ギロチンチョーク]○アバズベク・ホルミルザエフ(ウズベキスタン)