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レポート

【K-1】朝久泰央が延長戦を制して新王者に、2度のダウンを奪われたK-Jeeが大逆転KO、安保瑠輝也が53秒KO劇、和島大海がアビラルをローキックKO、第1試合は不可思がKO勝ちで幕を開く

2021/07/17 16:07

▼第3試合 スーパーファイト K-1女子アトム級 3分3R延長1R
〇山田真子(KINGS/元J-GIRLSアトム級王者、元プロボクシングWBO女子世界ミニフライ級王者)
判定3-0 30-28×2、30-29
×NOZOMI(T.A.D)


 山田は姉の紗暉と共に幼き頃から格闘技に打ち込み、空手、テコンドー、キックボクシングなどのアマチュア大会で活躍。2010年5月にJ-GIRLSでプロデビューすると、同年12月にLittle Tigerを破りJ-GIRLSアトム級王座に就いた。2012年3月にはプロボクサーに転向し、2014年2月には韓国でWBO女子世界ミニフライ級王座を奪取。2014年5月、所属ジムとのトラブルから現役を引退。キックボクシング6勝無敗2分、ボクシング7勝(2KO)無敗とパーフェクトレコードを残す。


 その後、2014年12月にキックボクシングの試合、2018年11月には元OPBF東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者・高野人母美と事実上無差別級のボクシングルールで対戦し、6回判定勝ち。2019年11月にはKrushに初参戦してMOEから勝利を収め、2020年11月のK-1福岡大会でも優に判定勝ち。ボクシングとキックボクシングを通じて17戦無敗という記録を打ち立てていたが、今年3月のK-1でMIOにダウンを奪われプロ格闘家人生初の黒星を喫した。


 NOZOMIは高校1年生で2019年9月に16歳になったばかり。同年8月に開催された『K-1甲子園』に出場し、女子ワンマッチで判定勝ち。この試合で関係者から高い評価を受け、10月にプロデビューを果たした。デビュー戦では軽快なフットワークから飛び込んでの高速ワンツー、圧倒的なスピードと出入りの速さ、そしてカウンターの技術を存分に発揮してダウンを奪っての判定勝ち。12月には森川侑凜にも判定3-0(30-27×3)の完勝、そして2月27日の『Krush.122』ではチャン・リーに判定3-0(30-29×2、30-28)で勝利し、無傷の3連勝快進撃を続けていたが、3月のK-1初出場で菅原美優にダウンを奪われ初黒星。山田と同じくプロ初黒星からの再起戦となる。


 1R、山田はクラウチングに構えてパンチ重視の構え。NOZOMIはいつも通り軽快なステップを踏んで左インローを蹴っていく。NOZOMIは長いジャブ、右ストレート。距離は遠くNOZOMIの距離で進む。


 2R、前蹴りから入るNOZOMIに山田は右のカウンターを放つ。ローからの連打で距離を詰めていく山田にNOZOMIはクリンチ。山田の右ローにNOZOMIは左右フック。しかし、山田が距離を詰めてくるとやはりクリンチしてしまい注意が与えられる。


 3R、NOZOMIは左ローから連続しての左ハイ。山田も左右ローを蹴っていく。NOZOMIのワンツーに右フックを合わせる山田。ワンツーで入って行くNOZOMIだが、空振りしたところを山田に右を狙われる。試合終了間際にも、ジャブから入ったNOZOMIに山田の右クロスがクリーンヒット。クリンチの印象も悪く、山田が判定勝ちで再起戦を飾った。

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