▼ウェルター級 5分3R
〇サンチアゴ・ポンジニッビオ(アルゼンチン)170.5lbs/77.34kg 28勝4敗(UFC10勝3敗)
[判定3-0] ※29-28×3
×ミゲル・バエザ(米国)171lbs/77.56kg 10勝1敗(UFC3勝1敗)
ウェルター級戦。バエザはMMA10戦全勝でUFCでも3連勝中、オクタゴンの全試合をフィニッシュしている。2020年11月の前戦では佐藤天に2R、肩固めで一本勝ちをマークした。
対するアルゼンチンのポンジニッビオはUFC9勝3敗のATTのベテラン。7連勝から2年以上のブランクがあったが、2021年1月に復帰。リー・ジンリャンに1R KO負けで5年半ぶりの黒星を喫した。
1R、ともにオーソドックス構え。先に中央を獲るポンジニッビオが左ジャブ、右ストレートで圧力をかける。しかし金網から押し戻したバエザが右カーフキック、インローも。詰めるポンジニッビオニサークリングするバエザはワンツーの右をボディに突く。さらに右カーフキックも。
左前足が赤くなるポンジニッビオ。左ジャブ、右ストレートで前に出るが、ブロッキングのバエザは右クロス! 左インローも前足に突く。しかし残り10秒で前に出るポンジニッビオはガード上から連打し左を当てる。
2Rも先に詰めるポンジニッビオ。しかし右のカーフキックはバエザ。ポンジニッビオも右のカーフを返す。右のカーフキックを効かせて右ストレートを当てるバエザ! ポンジニッビオはダブルレッグに入るが、切るバエザ。
しかし、前足を効かされながらも粘り強いポンジニッビオは左ジャブのダブルから右カーフキックを返す。そこに右オーバーハンドを返すバエザ! ポンジニッビオも下がらず右ストレート、左ジャブが当たり始める。気迫を見せるポンジニッビオの左に下がるバエザ。
3R、先にジャブから入るポンジニッビオ。右カーフで動きを止めようとするバエザ。しかし左ジャブを刺すポンジニッビオはジャブのトリプル。さらに右カーフキック! バエザがバランスを崩す。しかしバエザも右カーフを返す。左ジャブを突くポンジニッビオ。バエザもガードを固めてワンツースリー。しかし下がらないポンジニッビオもワンツー、左ジャブ! 右カーフキック。
#UFCVegas28 Official Result: Santiago Ponzinibbio (@SPonzinibbioMMA 29-28, 29-28, 29-28) defeats Miguel Baeza by Unanimous Decision
— UFC News (@UFCNews) June 6, 2021
バエザのワンツーに右をカウンターで当て左ジャブを当てるポンジニッビオ! 新星相手に真価を試すような死闘をしかけるポンジニッビオは、残り1分でカーフキック2連打! しかしバエザもガードしながら右アッパー。打ち合いのなか前に出るポンジニッビオは左フック! バエザも右を返すが、最後に左右を振って押し込んだのはポンジニッビオ! ファイトオブザナイト級の名勝負の判定は……。
The Argentine Dagger is BACK!
— UFC (@ufc) June 6, 2021
🇦🇷@SPonzinibbioMMA gets his hand raised after the slugfest #UFCVegas28 pic.twitter.com/lip14SXi5S
29-28×3のコールの勝者はポンジニッビオ! 無敗の新鋭に黒星をつけたベテランは咆哮。ケージの中で「1Rはウォームアップだった。カーフキックは効いていたけど俺は止まらない」と語った。
◆ポンジニッビオ「今回の相手が、誰も戦いたがらないヤツだと。だから、俺にやらせてくれと言った」(※公式インタビュー)
「すごくいい気分だ。26カ月ぶりに戻ってきて、キャリア最大の敗北を喫したところからの復帰だ。打ち勝てると思っていた。15分でやられるわけがない。ラッキーパンチだったけどね。すごくタフだった。今日はいろんな感情を持って戦わないといけなかった。1Rは俺らしさを見つけるため。ちょっとスローだった。2Rと3Rは力強くいけた。あれが本当のサンチアゴ・ポンジニッビオだ。ミゲルはとてもタフ。もしかしたらビッグネームではないかもしれないけれど、UFCが俺に与えてくれたチャレンジだ。世界で一番のファイターたちだって倒せると思っている。俺はファイターであり、試合がしたいと言ってきた。今回の相手が、誰も戦いたがらないヤツだと。だから、俺にやらせてくれと言った。俺なら打ち負かす。
次はトップ10の誰かとやりたい。世界に、彼がとてもタフなヤツだってことを示せたと思う。ランキングは気にしていない。彼はとてもタフなヤツ。俺の存在を世界に示せたし、俺が戻ってきたことも見せられた。ベルトを取る覚悟はできている。あと数回の勝利があれば、ランキングに戻れるはずだ。ランカーを倒してきたし、沈めてもきた。いろいろあったことはみんなも知っているはず。これで復活だ。誰であろうと打ち勝てるパワーを持っている。またすぐに戦いたい。できれば今年中に2回やれればいいね。ビセンテ・ルーケとなら最高の試合になりそうだ。それか、スティーブン・トンプソンとギルバート・バーンズの負けた方かな」