▼第14試合 スーパーファイト K-1スーパー・ライト級 3分3R延長1R
〇林 健太(FLYSKY GYM)
KO 2R 2分35秒 ※3ノックダウン
×ヴィトー・トファネリ(ブラジル/ブラジリアンタイ/闘英館)
林はK-1参戦経験のある空手家の父を持ち、2013年にKrushでプロデビュー。強打を武器に2018年12月のK-1ライト級世界最強決定トーナメントで優勝すると、2019年3月にK-1 WORLD GPライト級王者・卜部功也に挑戦。下馬評を覆す勝利で第3代K-1ライト級王座に就いた。その後はデニス・デミルカプと金子大輝にKO勝ちと順調に白星を重ねて6連勝を飾ったが、2020年3月に朝久泰央に不覚を取り、12月にはゴンナパーに敗れライト級王座を失った。戦績は18勝(13KO)7敗2分。
トファネリは世界闘英館空手道選手権大会70kg未満級優勝。MMAとキックボクシングの二刀流で、キックボクシングでは2018年5月の『RISE』で直樹に判定負け、2020年7月のRISEで原口健飛に敗れたが、中野椋太や麻原将平を鮮やかなバックスピンキックでKOしている。2020年11月のK-1に初参戦し、ウェルター級で野杁正明に判定負け。スーパー・ライト級に階級を落とした2戦目では元Krush王者・鈴木勇人からTKO勝利を収めた。戦績は15勝(10KO)9敗1分。
1R序盤からパンチで攻めていくのは林。ストレート、フック、アッパーとパンチのコンビネーションを回転させ、トファネリを下がらせる。さらにヒザもボディへ突き刺す。蹴りで対抗しようとするトファネリだが、林のパンチに追い回される形に。しかし、コーナーへ詰めて林が左ボディを打ったところにトファネリが右ストレートを放ち、林がダウン。再開後、トファネリはパンチから後ろ廻し蹴り、ハイキックを繰り出す。林は右ローで対抗。
2R、ダウンを奪い返そうと前に出る林だが、トファネリのバックハンドブローで2度目のダウン。林はジャブから右ロー、そしてヒザにつなげる。左ボディも攻める。トファネリはバックスピンキック。しかし、林が右を連打してダウンを奪い返す。さらに右で追い打ちを懸ける林。左ボディで動きを止め、パンチの連打でスタンディンダウンを追加。
右を連打する林。最後は右フックで3度目のダウンを奪い、林が逆転KO勝ちを飾った。
林はマイクを持つと「1年半も勝てなくて、去年はボロボロで2回しか試合ができず。でもたくさんの人たちが応援してくれて、ここまでしてくれたのに結果出さないとクソだぞって思って。倒されちゃったけれど練習の成果が出たかなって」と笑顔で語った。