▼第2試合 K-1 WORLD GP 2021 K-1バンタム級日本最強決定トーナメント・1回戦(2) 3分3R延長1R
〇壬生狼一輝(力道場静岡/第7代Krushバンタム級王者)
判定2-1 ※28-29、30-29、30-29
×野田 蒼(月心会チーム侍/K-1甲子園2020 -55kg王者)
※壬生狼が準決勝に進出。
壬生狼は幼稚園から日本拳法を学び、のちにキックボクシングに転向。地元・福岡と九州の大会でキャリアを積み、高校在学中にプロデビュー。九州のキックボクシングイベント「大和」のバンタム級王座も獲得した。高校卒業時に福岡を離れ、力道場静岡に入門。ジムの2階で寝泊まりしながら練習漬けの日々を過ごす。そして2020年8月、出場選手の欠場を受けて大会4日前のオファーで『Krush-EX 2020 vol.1』に出場。緊急参戦ながらメインイベントで勝利を収めると、同年11月のK-1福岡大会で元Krushバンタム級王者・晃貴を、2021年1月のKrushでは松本日向を撃破。3月には吉岡ビギンをも破り第7代Krushバンタム級王座を獲得した。戦績は10勝(2KO)無敗。今大会の優勝候補。
野田は小学1年生で月心会に入門し、6年生からはキックボクシングの練習を始める。アマチュア時代は様々な大会のタイトルを総なめにし、強豪選手として名を馳せる。2018年6月、高校1年生ながらK-1アマチュア全日本大会Aクラストーナメント(一般)で優勝。2020年にはK-1トップファイターの登竜門・K-1甲子園でも優勝を果たした。黒田斗真とは1敗1分。前戦は今年2月に晃貴にKOで敗れている。戦績は3勝2敗1分。
両者はK-1甲子園で対戦し、野田が勝利を収めている。両者リング上に登場すると、壬生狼のヤンキー座りに野田もヤンキー座りで対抗。
1R、前に出てプレスをかける壬生狼に野田は大きく回り込むが、徐々にコーナーに詰まる場面が増える。野田は飛びヒザ蹴りを発射するが壬生狼は動じない。コーナーに詰めた壬生狼が打ちいったところでサウスポーになった野田が左ストレートをヒットさせる。
2R、前に出てくる壬生狼がパンチを出してくると、ハンドスピードに優る野田が連打を返す。そしてステップで離れる野田。それでもどんどん前に出て右フックを放つ壬生狼。しかし、下がって回り込む野田が壬生狼からカウンターを奪う。
3Rも前に出るのは壬生狼。ミドル、ローを蹴ってワンツーを出していくと野田がカウンターを取りに来る。しかし、コーナーへ詰めた壬生狼が左ミドルからの左フックをクリーンヒット。一気にパンチをまとめていく壬生狼に野田は回り込んで逃げる。コーナーへ詰めて壬生狼はパンチを繰り出すが、野田は脱出して回り込みながらのパンチを返す。
判定は最初のジャッジが野田。しかし、あとの2名は壬生狼を支持。判定2-1で壬生狼が辛くも準決勝へ駒を進めた。