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レポート

【K-1】椿原龍矢が延長戦で江川優生を振り切り王座奪取、山崎秀晃は“ヤマザキ春のパンチ祭り”で不可思を70秒粉砕、村越優汰は芦澤竜誠を封じ込む、侵略者・篠塚辰樹が小澤海斗に勝利

2021/03/21 15:03

▼第4試合 スーパーファイト K-1女子アトム級 3分3R延長1R
〇菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/Krush女子アトム級王者)
判定3-0 ※30-27×2、30-26
×NOZOMI(TAD)


 菅原は第5回K-1アマチュア全日本大会チャレンジBクラス女子-50kg優勝、第6回・第7回K-1アマチュア全日本大会チャレンジBクラス女子-45kg優勝の実績を引っ提げて2019年1月にプロデビュー。2戦目で初黒星を喫したがその後は負けなしで、2020年11月の女子アトム級王座決定トーナメント決勝戦で第3代Krush女子アトム級王座に就いた。戦績は5勝1敗。2020年3月に美容技術専門学校を卒業し、“戦う美容師”として活動している21歳。今回がK-1には初出場となる。


 NOZOMIは高校1年生で2019年9月に16歳になったばかり。同年8月に開催された『K-1甲子園』に出場し、女子ワンマッチで判定勝ち。この試合で関係者から高い評価を受け、10月にプロデビューを果たした。デビュー戦では軽快なフットワークから飛び込んでの高速ワンツー、圧倒的なスピードと出入りの速さ、そしてカウンターの技術を存分に発揮してダウンを奪っての判定勝ち。12月には森川侑凜にも判定3-0(30-27×3)の完勝、そして2月27日の『Krush.122』ではチャン・リーに判定3-0(30-29×2、30-28)で勝利し、無傷の3連勝。


 菅原の対戦相手候補が数名上がっている中で、『Krush.122』の試合結果を見て対戦相手を選考。その結果、NOZOMIに白羽の矢が立ったという。


 1R、菅原はプレッシャーを掛けて前蹴りをヒット。NOZOMIはステップで距離を取り、遠目からパンチで反撃。菅原はサイドキックをヒットも、思うようにパンチの打ち合いには持ち込めない。



 2R、菅原は前に出て、サイドキックで先制してパンチ。NOZOMIが回り込もうとするところに菅原が右ストレートでダウンを奪う。菅原が左足を浮かせて、いつでも前蹴り、サイドキックを蹴れる体勢でじりじりと詰めていく。NOZOMIはパンチを連打するがクリーンヒットせず。菅原が距離を支配したままゴング。


 3R、NOZOMIはステップからパンチを狙うが、菅原の前蹴り、サイドキックを使った防御網をなかなか崩せない。NOZOMIは強引に入って左フックを当てるが、菅原はパンチを打ち返して主導権を渡さない。菅原の力強い右ストレートをヒット。NOZOMIがパンチを強振したところに菅原の前蹴りがヒット。菅原が左ミドルをヒットしたところでゴング。


 判定は3-0で菅原が完勝。左足を巧みに使って前蹴り、サイドキックで先制し、力強さを増した右ストレートを要所で当てた。NOZOMIは攻め手なしで完敗。まだ16歳だけにこの試合を糧にどう成長するか。

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