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【RIZIN】ケイプが再戦で朝倉海をTKOし新王者に! ハム・ソヒが3度目の正直で浜崎朱加に勝利し戴冠、ライト級GPはムサエフが優勝、 RENAがリヴェンジ成功、那須川鮮烈KO勝利

2019/12/31 15:12

▼第9試合 RIZINライトヘビー級(93kg)タイトルマッチ 5分3R(※ヒジ有り)
〇イリー・プロハースカ(93.00kg/王者/チェコ/ジェットサーム・ジム・ブルーノ)
[1R 1分55秒 KO]

×C.B.ダラウェイ(92.80kg/挑戦者/米国/パワーMMA)
※初防衛に成功


“チェコの怪鳥”プロハースカは、2015年年末のRIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015 さいたま3DAYSのヘビー級トーナメントで石井慧、ワジム・ネムコフを破り、決勝進出。キング・モーに敗れ準優勝に。その後、脅威の9連勝を遂げていた。


 2019年1月には、UFCからチェコ大会のオファーを受けていたが、RIZINでの王座獲得を目指すことを優先し、2019年4月21日、RIZIN.15のライトヘビー級タイトルマッチでキング・モーと再戦。3R TKO勝ちで初代王座獲得に成功した。


 対するCB・ダラウェイは元UFCファイター。アリゾナ州立大学時代はNCAAディビジョン1でレスリングに励み、オールアメリカンに選出されるなど多くのタイトルを獲得。バッド・ボーイ・ボクシングでも優勝経験を持つなどスタンド技術にも長けている。


 2008年、リアリティ番組「The Ultimate Fighter」のシーズン7で準優勝以降、UFCで11勝9敗を挙げた。前戦は2018年9月のUFCでのハリド・ムルタザリエフ戦。2R終了時に試合続行不可能でTKO負けを喫しており、今回が1年3カ月ぶりの試合となる。

 2018年9月の試合後、全米アンチドーピング機関(USADA)はダラウェイについて、2018年12月19日と2019年2月9日に実施した抜き打ち検査で陽性反応が出たこと。また、2018年12月13日に制限を超える静脈内(IV)点滴を受けていたことを発表。米国では2018年12月13日から2年間の出場停止処分が下されていた。


 ダラウェイは、レスリング&ボクシングの巧者ながら、ペルヴィアン・ネクタイ、ダースチョークの使い手としても知られており、寝技の展開をあまり見せていないプロハースカにとって、難しい相手であることは間違いない。


 キング・モーやネムコフを破るなど、かねてからワールドクラスと呼ばれていたプロハースカの真価が問われるカードだ。

 リング上でのタイトルマッチ認定宣言後、ゴング。


1R、ともにオーソドックス構え。ダラウェイはレスリングシューズを着用。右ローを蹴るダラウェイ。さらに右ロー。じりじりと詰めるプロハースカに、ダラウェイは左右に回る。

ダラウェイの右ローにつかんでテイクダウンしたプロハースカ。しかし亀からすぐに立つダラウェイ。左ジャブの突き合いから、レスリングシューズを着用した右のローを当てるダラウェイ。しかし詰めるプロハースカはダラウェイの左に右アッパー! さらに左フックでダラウェイは後方にダウン! すぐにレフェリーが間に入った。

ベルトを腰に巻いたプロハースカは、試合後、マイクを手に「日本の皆さんこんにちは。毎回、この場所で試合をする度に、この会場に来るたびに幸せを感じますが、勝利を分かち合えてさらに幸せを感じます。この機会を借りて関係者に心よりの感謝を述べたい。ここで(RIZINの)キャリアをスタートさせ、精神的にも成長しました。もう一度、ありがとうございました! 日本でファンのみんなに戦いを見せられて嬉しいです。RIZINダイスキ、ニホンダイスキ、ビクトリー!」と歓喜の挨拶。


UFCからのオファーをいったんは断ったことを明かしているプロハースカだが、28日の会見では「今後については考えたい」としている。今後はどのような選択をしていくか。

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