▼第4試合 RIZIN キックボクシングルール 3分3R(62.0kg)
〇白鳥大珠(61.80kg/TEAM TEPPEN/RISEライト級王者)
[2R終了時 TKO] ※ドクターストップ
×大雅(61.65kg/TRY HARD GYM/第3代K-1WORLD GPスーパー・フェザー級王者)
白鳥は、幼い頃から極真空手を習い、キックボクシングへ。2015年3月にプロボクシングに転向し8勝3敗の戦績を残し、18年4月にキックボクシングへカムバック。19年2月に第5代RISEライト級王者となり、RISEの世界トーナメントではヘクター・サンチアゴ、セクサン・オー・クワンムアン、梅野源治ら強豪を破り、見事優勝を飾っている。
大雅とは10月12日の大阪大会で倒し倒されの激闘を演じ、白鳥が勝利を収めている。今回の大雅とは再戦になる。
白鳥は実際に戦ってみての印象を「パワーはもちろんある。瞬発力が今までの選手とは違った。その他は驚くところがなかった」とし、大雅はリベンジに燃える気持ちと新たな戦略で臨んでくるだろうが「そこに特別警戒する必要はないと思う。自分の良さを100%出し切れば、3Rまでいっても全局面で圧倒できると思っています」と、勝利の自信は揺るぎない。
2020年には『RISE WORLD SERIES 2020 -63kg Tournament』への出場が決まっており、その前に大雅と戦うことにプレッシャーはないのかと聞かれると「なくはないが、正直ここまで勝ち続けて来てどの試合も一緒。これから先どの試合も落とせない。誰と試合をしても同じかな、と。WORLD SERIESで優勝した時点で追われる立場になったので、誰とやっても迎え撃つだけです」と、どの試合も同じプレッシャーだと答えている。
大雅は、元K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者。兄・HIROYAの影響と魔裟斗に憧れキックボクサーに。2012年11月に16歳でプロデビュー。13年にKrush YOUTH GP2013 55kgトーナメントを制し、16年にはK-1 WORLD GP 2016 -60kg日本代表決定トーナメントで優勝を飾る。17年2月にK-1WORLD GPスーパー・フェザー級タイトルマッチで卜部弘嵩から判定で勝利して第3代王者に輝いた。18年9月のRIZINに初参戦を果たすも結果を残せずもがき苦しんでいたが、19年7月のRIZIN.17で町田光を本来の動きで完封して見せた。
28日の個別取材では大雅は「再戦が決まったから言うけど、前戦のレフェリングには不満があります。いくつかのダウンは当たっていない」と、今回の試合で完全決着を望んでいる。
1R、ともにサウスポー構え。慎重な立ち上がり。大雅は先に左ローをダブルで当てていく。続く左ローにワンツーを狙う白鳥。右前蹴りを突く白鳥。大雅も右ボディストレートを当てる。
大雅の左ボディストレートに右フックを狙う白鳥だが空振り。さらに大雅は左ローをヒット。右ジャブ連打、白鳥のワンツーは遠い。
2R、左ジャブから右で牽制する白鳥。距離で外す大雅に右ハイをガード上から当てる白鳥。大雅は左のバックフィストは空ぶり。ワンツーの右をボディに当て詰めてのヒザは白鳥! 大雅は左の大きなフック。白鳥の打ち終わりに左を当てる! しかし、白鳥は頭を下げて飛び込む大雅の頭を押さえて左ヒザを合わせる!大雅は左目上をぱっくりとカット。ドクターチェックの末、ストップが決まった。
試合後、白鳥は「大雅選手、こんなもんじゃないと思っています。またいつかやることがあったら完全決着をつけましょう。大晦日、こんな形いなりましたが、自分は今年全勝でした。みなさんの応援のおかげです」と3度目の対戦も示唆。
さらに、「このRIZIN、夢がある舞台なので、もっともっと強い選手、話題になるカードで戦いたいと思います。いま話題になっている立ち技の舞台は、RIZIN、RISE、K-1だと思います。来年、対抗戦とかできたら盛り上がるし、そのときには大雅選手にもRIZIN側で出てもらって戦えればと思います」と対抗戦の実現を希望した。