▼第13試合 RIZIN女子スーパーアトム級(49kg)タイトルマッチ5分3R ※ヒジ有り
×浜崎朱加(48.85kg/王者/AACC)
[判定1-2]
〇ハム・ソヒ(48.90kg/挑戦者/韓国)
※ハムが新王者に。浜崎は2度目の防衛に失敗
両者は2010年12月(JEWELS初代ライト級女王決定トーナメント決勝戦)と2011年12月(同王座防衛戦)の2度対戦し、1度目は浜崎が判定3-0で勝利、2度目は浜崎が相手セコンドのタオル投入(腰を負傷していたソヒが棄権)によるTKO勝ちと2連勝している。
浜崎は6月にInvicta FC世界アトム級王者ジン・ユ・フレイを破って初防衛に成功、今回が2度目の参戦となる。ソヒはUFC参戦を経て2017年6月に初代ROAD FC女子アトム級王座に君臨。初防衛戦ではフレイを1Rで仕留めている。2019年7月にRIZIN初参戦を果たし、DEEP JEWELSアトム級王者・前澤智をTKOで破り、10月には山本美憂を下して浜崎への挑戦権を得た。
リラックスした表情で軽く踊りながら入場するハム。対する浜崎は、笑顔で花道を歩き、観客に手を振ると、AACCの阿部代表から背中を叩かれ、送り出される。
1R、ともにサウスポー構え。ゴングと同時にいきなり中央に出て行くハム。左右で一気に詰めるが、浜崎も右から左ストレート! 打ち返して落ち着きを取り戻す。浜崎は右ジャブ、ロー、右ミドルも。詰めるハムは、ジャブで前手を触りながら右から左へ、しかし浜崎は右アッパー! 打ち返しではハムの被弾が若干多い。
しかしコーナーに詰めての右から左ストレートはハム! コーナーを出る浜崎。ワンツーをスウェイでかわす浜崎。右ジャブもしっかり当てて回りハムの左から遠ざかる。右から左はハム! しかし下がらない浜崎は前蹴り。前手を触り合いハムが左を伸ばしたところで1Rゴング。
2R、左頬から少し出血するハム。右ジャブ・ミドルはハム。浜崎はオーソドックス構えにスイッチ。ハムは右ミドルもそれをつかんだ浜崎がテイクダウン! 中腰から強いパウンドを入れるが、その腕をつかみハムは三角絞めへ! 頭を手前に引き寄せるハム。左腕を流されている浜崎。ハムはヒザ裏で両足をロックできている。ヒザをマットに着いた浜崎だが、下からハムはヒジ! しかし浜崎もコーナーまで詰めて動きを止めるとハムは頭をロープ下段から出す。
頭頂部にヒジを突くハム。レフェリーに中央に頭を回され再開。下からハムはなおもヒジ、パウンドを連打。ゴング。ハムも両足の力をかなり使ったか、少し足を引いてコーナーに戻る。
3R、グローブタッチ。中央を取るハム。左ストレートはハム! 鼻血を出す浜崎も左を返す。コーナーに詰めるハムは組むが、ボディロックからスタンドバックに。正対する浜崎。四つから右を差すハム。一度目の首投げは耐えるハム。
しかし、右で差したハムの手をしっかり引き手で掴んで首投げ払い腰! テイクダウン! 袈裟固めに入る浜崎は引き手を両足で挟もうとするが、それを防ぐハム。浜崎は右足をしっかりハムの右腕下に入れて左手でパウンド連打! ときおりアームロックを狙うが、ハムも許さず。顔を隠すハムだが、終了間際、浜崎は外してサッカーキックへ! ゴング。
判定を待つ両者はともに顔を腫らせている。ラウンドマストではないトータルでの判定。2Rの浜崎のダメージ、3Rのハムのダメージをどう取るか。コールは先に浜崎。2人目はハム。そして、3人目もハム。2-1でハムが勝利! 新王者が誕生した。
試合後、ハムはリング上で、すべて日本語で、「アリガトウゴザイマス! RIZINとROAD FC代表にありがとうございます。チームメイトと家族、監督ありがとうございます。そして応援してくれたみんなのおかげで勝つことができました。これからももっともっとずっと大きな選手になりたいです。努力してます。応援よろしくお願いします。皆さん、2020年明けましておめでとうございます! ありがとうございます」とあいさつした。