▼第11試合 RIZIN MMAルール 女子50.8kg契約 5分3R(※ヒジ有り)
×リンジー・ヴァンザント(49.85kg/米国)
[3R 4分42秒 TKO]※マウントからのパウンドでコーナーストップ
〇RENA(50.65kg/シーザージム)
両者は6月14日に米国ニューヨーク州マジソンスクエアガーデンで開催された『Bellator 222』で初対戦。1R4分04秒、リアネイキドチョークでRENAが失神一本負けを喫している。今回はRENAが自ら望んでのリベンジマッチ。
リンジーはRENA戦後、8月にInvicta FCでジェシカ・デルポニ戦でスプリットの判定負けで連勝は3でストップ。しかし、10月の同大会では1Rにローキックでキックボクサーのシノ・ヴァンフーズを撃破している。
RENAは2015年大晦日にMMAデビューし、RIZINで6連勝を飾ったが浅倉カンナに敗れて初黒星。再戦でも敗れたが2019年4月にサマンサ・ジャン=フランソワを破り復帰。そして6月のリンジー戦で敗れて以来の試合に臨む。
RENAの入場時に現在活動休止中のエイジアエンジニアが一夜限りの再結成。『絶対負けない!』をライブで歌い、RENAをリングに送り出す。セコンドに浜崎はつけないが、AACCの阿部代表、アミバ、杉本恵らがつく。青コーナーだが赤のコスチューム。対する赤コーナーのリンジーはいつもの青のコスチュームで登場。
1R、ともにオーソドックス構え。いきなり跳びヒザを仕掛けるリンジー。RENAもじりじり詰めると、右ローを二度当てるリンジー。それをつかんで右を振るRENA。かわすリンジーはダブルレッグテイクダウン! 落ち着いてガードの中に入れるRENAは右でオーバーフック。しかしリンジーも細かくパウンド。オープンガードに足を解くRENA。
リンジーは細かく鉄槌。腰に足を置くRENA。リンジーはパスガード狙い。さらに鉄槌にRENAは下から腕十字へ。しかしパスされるとそこでブリッジから巻き込んでリバーサル! RENAが上になる。片足を戻してハーフにするとRENAは体を離す。前蹴りから右、さらに得意の左ボディで詰めるRENA。リンジーはダブルレッグもRENAががぶるところでゴング。
2R、左ミドルを放つリンジー。しかしRENAは左右からヒザを突き前に。右から得意の左ボディで詰めていく。テイクダウントライを途中で止めるリンジー。RENAの距離に。スイッチしての左ミドルはリンジー。しかし詰めるRENAは頭を下げたリンジーのダブルレッグはしっかり切るとがぶりからヒザ! ワンツーから左ハイをブロック上に返すリンジー。しかし詰めるRENAは左、右ストレート。
それを嫌ったリンジーはダブルレッグに入るがRENAは切る。コーナーに詰めるRENAは自らシングルレッグへ! しかしそれをかわしたリンジーはバックテイクへ。それを落とされそうになるとリンジーは三角絞めへ! 下からヒジを突き、三角を絞め、アームバーへ。厳しい状況になるが何とかまたいでポイントを外す。
3R、ジャブ&ローはリンジー。しかしかわして詰めるRENAにシングルレッグはリンジー。頭を脇下に出そうとするところを潰してリンジーをガードにさせると、RENAはサイドを奪取! 上四方に回り、頭を押さえキムラロックに! 亀になるリンジーは腕をクラッチ。脇を潜り立ち上がるが、ここもテイクダウン奪うのはRENA! サイドを奪うRNAは再び上四方に。リンジーを立たせると、左右からボディ! リンジーはバックフィストもかわしたRENAはバックへ!
崩してリアネイキドチョークを狙うと正対してかわすリンジーからマウントを奪取! 鉄槌を連打するRENA。後ろを向くリンジーはガードも、再び仰向けになり、ガードの上から一方的に殴られると、コーナーストップでレフェリーが間に入った。ストップに号泣するRENA。
阿部代表らと抱き合って歓喜したRENAは、マイクを持つと、「まずは大晦日のお忙しい中、会場で観戦し、テレビを見てくださってありがとうございます。リヴェンジマッチと、大晦日はいいことなくて辛かったですし、29日、友人ががんで亡くなり、今日も告別式に行ってからここに来ました。絶対に負けたくない気持ちでここに来ました。見ててくれるかな……。もう一日一日を大切に、胸を張って、その人が笑顔が素敵な人だったので、一日でも多く笑って勝てるように頑張ります。応援、よろしくお願いします」と涙ながらに語ると、最後は笑顔でいつもの「1、2、3、シュート!」で締めた。