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レポート

【K-1】ブラジルのサルシチャがフェルドンクKOでトーナメント制覇、朝久泰央が執念の勝利で2階級制覇、マチャドがマナートをKOして王座奪取、石井一成がダウン奪い返して新王者に、サルシチャがアイウル秒殺KOで、フェルドンクがコプリヴレンスキーをKOして決勝へ!横山朋哉がダウン奪いレオナに勝利、大久保琉唯が108秒KO、サルシチャがオウヤン・フェンを破る大番狂わせ!

2025/11/15 11:11

▼第16試合 第8代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座決定戦 3分3R延長1R
〇朝久泰央(朝久道場)
判定2-0 ※30-29、29-29、30-28
×稲垣 柊(K-1ジム大宮チームレオン/Krushスーパー・ライト級王者)
※朝久が新王座に就く。

 朝久は2021年7月にゴンナパーを延長Rで破り、第5代K-1ライト級王座に就いた。2022年2月、王者としての第一戦で与座優貴に敗れ、怪我で長期欠場に。2023年3月、与座の挑戦を受けての初防衛戦に臨んだが、判定で敗れ王座を失った。拳の粉砕骨折から2024年10月に復帰し、2024年大晦日には『雷神番外地』に参戦してYURAに判定勝ち。2025年5月の『RIZIN男祭り』ではウザ強ヨシヤをKO。7月のK-1福岡大会ではアバラが折れた状態でダニラ・クワチから勝利をもぎ取った。無尽蔵のスタミナから繰り出す攻撃と変幻自在のファイトスタイルで戦績は22勝(5KO)9敗。

 稲垣は極真空手出身で少年時代に数々の大会で優勝・入賞を果たす。中学・高校はバレーボールで全国大会に出場するなど活躍。高校卒業後に格闘技に戻ると「格闘代理戦争」出演を経て2019年9月にプロデビュー。2023年1月・4月の王座決定トーナメントを制し、第9代Krushスーパー・ライト級王者に。2024年9月の「第7代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座決定トーナメント」では決勝へ進出するもヨードクンポンに敗れた。2025年2月、佐々木大蔵に判定勝ち。5月にヨードクンポンとの再戦に臨んだが体重超過で王座をはく奪された相手にKO負けを喫した。戦績は15勝(7KO)3敗。

 1R、サウスポーの稲垣が左ローで先制、朝久はステップを踏んで時折スイッチしながら前へ出て左ロー、ワンツー。稲垣が左三日月を蹴ると朝久は前蹴り。その前蹴りで稲垣を吹っ飛ばすとワンツーで前へ。稲垣は朝久がパンチで詰めてくると得意のヒザを突き上げる。

 2Rも前蹴りを混ぜながら前へ出てワンツー、右フックにつなげる朝久。至近距離では朝久のショートパンチの回転力が優る。稲垣はワンツーを打つが、至近距離になると朝久の攻撃をもらってしまう。それを押して距離をとろうとする稲垣。左アッパー、ヒザを突き上げて前に出る稲垣だがクリンチが増える。

 3R、至近距離でパンチを交換する両者。押して前へ出ようとするのは稲垣。朝久は前蹴りで距離をとって右ストレート。朝久の右がヒットするが、稲垣は前へ出て距離を詰めてのヒザ。ブレイク後、稲垣が飛びヒザをヒット。右フックを振る朝久だがクリンチしてしまう。最後は足を止めての打ち合いとなったが、パンチを当てるのは稲垣。

 判定は2-0で朝久が勝利。2階級制覇に成功した。

 朝久はマイクを持つと「本当はサクッとKOで勝ちたかったんですが、稲垣くんは相当練習してきたのでなんとか王者になれました。自分はこの戦いのテーマは愛と誇りと言ったんですが、こうやって倒さないといけない時に泥臭い試合をしたけれど、みんなの批判を浴びながら突き進んでいくのも王者としてなので嬉しいです。



 生きる価値がない自分でも朝久君ならやれるよって支えてくれた家族、ファンのみんな、愛あってのことなのでたくさんの愛で勝つことが出来ました。そして最後に、俺はこのチャンピオンを気に世界に挑戦していきたいと思います……なんて言うわけないでしょ。俺が世界一、K-1が世界一なんだからお前らが挑戦して来い。K-1最強! やったぜベイビー!」と叫んだ。

 リングの上にはBLACK ROSEとして活動を共にした平本蓮も祝福のため上がり、一緒に記念撮影に収まった。



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