▼第12試合 RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament 準決勝 ② 3分3R延長1R
×常陸飛雄馬(TARGET SHIBUYA/スーパーフェザー級3位)
判定0-3 ※28-30×2、27-30
〇エン・ペンジェー(中国/仏山温拿拳館)
※ペンジェーが決勝へ進出。
常陸はテコンドーをバックボーンに持ち、2016・2017年全日本学生キックボクシング連盟フェザー級王者の実績を持つ。2019年7月に清水将海にKO勝ちしたのを皮切りに8連勝を飾り、2023年1月にはRISEスーパーフェザー級王者チャンヒョン・リーに挑戦したが、延長Rで敗れタイトル奪取ならず。8月には大雅に延長戦で敗れた。12月に勝次をKOして再起するも2024年3月にK-1との対抗戦で江川優生に延長Rで惜敗。9月にはアリシェル・カルメノフに勝利、2025年1月にエン・ペンジェーに判定勝ちして出場権を得ると、3月の1回戦ではシャクリヨール・ユラエフをKO。YA-MANと同門の強打の持ち主。戦績は12勝(8KO)5敗1分。
ペンジェーは39戦無敗の触れ込みで9月の横浜大会に参戦し、中村寛を苦しめるも判定負けを喫し初黒星を喫した。2025年1月には常陸飛雄馬に判定で敗れたが、試合内容が評価されてトーナメント出場権を獲得。3月の1回戦ではレダ・ベラーセンに判定勝ちしてRISE初勝利。戦績は40勝2敗。

1R、サウスポーでステップを踏んで動くペンジェーはジャブを突く。常陸はやや後ろ重心に構えて右を狙う。左右に構えをスイッチし、ジャブを突き続けるペンジェー。常陸はそれをかわしてフックを打ち込もうとするが、ペンジェーはサイドキック。常陸は右ミドル。

2R、前に出る常陸が右カーフ、右ストレート。左ヒザを上げながら前へ踏み込んでいく。ペンジェーは変わらずジャブを突くが常陸は右フック。前に出る常陸に左、前蹴りと当てては離れるペンジェー。常陸は右ボディを打つが、ペンジェーは下がりながら左ミドルを3発当てる。

3R、前に出る常陸が右インカーフ。距離を詰めるとペンジェーにステップで逃げられる。左ストレート、右フックを繰り出すペンジェーに常陸はジャブを出して前進する。常陸が前に詰めて右インローからペンジェーがカウンターの左ストレートをヒットさせてダウンを奪う。ダメージなく立ち上がった常陸はすぐに前へ出ると、ペンジェーはジャブを出して常陸を遠ざける。さらに両手を後ろ手に組んで余裕を見せる。倒しに行く常陸だがペンジェーに左ミドルを連打され、詰めることが出来ず。


判定3-0でペンジェーが常陸にリベンジを果たし、決勝へコマを進めた。

ペンジェーは「ここまで勝ち上がれたことを嬉しく思っています。やっとRISEで自分の強さを証明できたと思います。常陸選手にリベンジすることが出来たので、次の決勝戦へ向けてやっていきます」と勝利者インタビューに答えた。


