水野が大塚仕込みのテイクダウン、立つ海飛が最終回にダウン奪うも水野も打ち合い退かず判定勝ちで決勝進出
▼DEEPフェザー級GP準決勝 5分3R
×海飛(和術慧舟會 HEARTS)※奥山貴大に判定勝ち 66.20kg
[判定0-5] ※28-29×5
〇水野新太(フリー)※芦田崇宏にTKO勝ち 66.15kg
海飛「しっかり若い芽を叩き潰して僕の強さを証明したいと思います。応援よろしくお願いします。押忍」
水野「バチバチに殴り合って、僕が最後倒して笑って終わります。お願いします」
海飛は、極真空手で高校日本一に輝き、2021年3月のフューチャーキングトーナメントフェザー級で優勝すると共にアマチュアで7試合連続KO勝ちを収めた。同年6月のプロデビューから牧野滉風、鈴木崇矢をKOで破り、五明宏人との空手対決にも判定勝ち。しかし、雅駿介、力也、窪田泰斗といったグラップラーに3連敗と苦しんだが、2024年8月のDEEPサマーフェスティバルで西谷大成から一本勝ちを収めた。PANCRASEライト級次期挑戦者となった弟の天弥とともに、頂へと登るか。天弥とのアゼルバイジャンでのブガール・ケラモフらとの練習から帰国し、GP一回戦では奥山貴大に判定勝ちで準決勝進出。26歳。
水野は、2023年2月のフューチャーキングトーナメントライト級準優勝に輝き、10月にFighting Nexusでプロデビューしてから3連勝を飾った。そんな中、2024年9月のDEEP東京大会で石塚一を2R KOで下し、続く11月のDEEP122ではRIZIN出場経験を持つ太田将吾を2R 判定で下している。GP1回戦では実力者・芦田崇宏を跳びヒザ、右フックでダウンを奪い、パウンドアウト。準決勝進出を決めた。格闘技のバックボーンなしで格闘技を初めて4年目。石司晃一を師に持つ22歳で、GPで一気に飛躍するか。
1R、ともにサウスポー構え。ワンツーの左を見せる海飛に、ダブルレッグで先に組んだのは水野ケージに詰めて左差しで右足をかけて横に崩してヒザ。海飛は片ヒザ立ちで背中を金網につけて立ち上がりへ。正対したところで両足を引いた水野が上に。金網で上体を立てている海飛はバックを譲らずに立ち上がり、離れることに成功。
離れる海飛はワンツーの左、そこに連打から左を当ててダブルレッグの水野をがぶり中央に足を飛ばして切る海飛。ワンツーの海飛に詰めて長い左右からレベルチェンジでダブルレッグで崩すのは水野。ゴング。
2R、左の打ち合いにも退かない水野。そこにダブルレッグも、スプロールする海飛だが、クラッチした水野が持ち上げてテイクダウン。尻着く海飛は立ち上がりに。バッククリンチで崩す水野は、シングルレッグも、海飛は右で脇差し上に! 亀になり立つ水野のサイドバックも、正対しシングルレッグの水野は切られそうになりながらも海飛に尻を着かせる。
金網使い立つ海飛。右ハイの水野。右ジャブも。しかし詰める海飛が左を当てて左右。そこにシングルレッグの水野はヒザ。突き放した海飛がワンツーから左ハイに繋ぎゴング。
3R、左右から右の前蹴りを腹に突く海飛。右ジャブの水野は、細かいワンツーから右フックを返すと、海飛は首相撲から崩して左。左ボディから右の水野。右フックを当てる海飛に、左右からシングルレッグの水野は崩してバッククリンチ。正対して尻を着いて金網背に立とうとする海飛。
離れ際に右ヒザを突く。左ヒザ、右ハイの水野に右を強振する海飛、打ち合う水野もワンツーを返すが、海飛はここで左ボディから右フック! 後方にダウンした水野のシングルレッグをがぶってパウンドでゴング。水野は左側頭部から出血も。
判定3-0(29-28×5)で、終盤のダウンまでを制した水野が勝利。最後にダウンを奪った海飛だが逆転ならず。7連勝の水野が決勝進出を決めた。
決勝進出者コメント
高橋「自分はチケット売るタイプでもないですけど、格闘技が好きでコツコツ続けてきました。決勝戦、自分が大好きな格闘技をやり込んで、絶対勝ちます」
水野「初めて効いて危なかったんですが、大塚(隆史)さんと二人三脚でしんどいことをすると決めていてやりきれて良かったです。最初は相本(宗輝)さんが注目されるなかで、こうして決勝に生き残って、自分が勝たないと、この格闘技界の未来が無いと思うので、しっかり高橋さんに勝って優勝して賞金をいただきます」










