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【DEEP】福田が牛久からダウン奪う判定勝ちでバンタム級王座防衛、フェザー級GPは水野が海飛に競り勝ち、高橋が五明を上回り決勝進出。日拳・角野が佐藤を左ハイKOで新ウェルター級王者に。村元が関原との大熱戦制す、アトム級でイェジが大島に判定勝ち、RISE直樹がSB奥山をMMAでTKO

2025/05/05 14:05
【DEEP】福田が牛久からダウン奪う判定勝ちでバンタム級王座防衛、フェザー級GPは水野が海飛に競り勝ち、高橋が五明を上回り決勝進出。日拳・角野が佐藤を左ハイKOで新ウェルター級王者に。村元が関原との大熱戦制す、アトム級でイェジが大島に判定勝ち、RISE直樹がSB奥山をMMAでTKO

(C)Nobu Yasumura/DEEP

 2025年5月5日(月・祝)18時から、東京・後楽園ホールにて『DEEP 125IMPACT~フェザー級GP2025 準決勝~』(U-NEXTDEEPメンバーシップサムライTV配信)が開催された。前日計量では全選手が計量をパス。

▼DEEPバンタム級タイトルマッチ 5分3R
〇福田龍彌(MIBURO)王者 61.15kg
[判定5-0] ※29-27. 30-26, 29-27, 30-26, 29-27
×牛久絢太郎(ATT/K-Clann)挑戦者 60.95kg
※福田がバンタム級王座初防衛

福田「牛久選手、ほんまにガード硬くて、あんまKO負けしてるイメージないと思うので。ちゃんとチャレンジャーのつもりで仕留めに行きます。楽しみにしててください」

牛久「僕が作ってきたMMAを、全てチャンピオンにぶつけます。皆さん楽しみにしていてください」

 現DEEPフライ級&バンタム級の二階級王者で、大晦日のRIZINでは芦澤竜誠を54秒KOに下した福田龍彌が参戦。元DEEP&RIZINフェザー級王者の牛久絢太郎と、バンタム級王座を賭けて戦う。

 元修斗世界フライ級王者の福田は、2023年のDEEPフライ級GPで杉山廣平、安谷屋智弘、宇田悠斗、本田良介を下して優勝。2023年9月にRIZINで山本アーセンを3R TKOに下すと、カザフスタンNaiza FCで苦い敗戦を経験。2024年3月にバンタム級に転向し、雅駿介に1R TKO勝ちすると、9月に瀧澤謙太も1R TKO。そして大晦日の前戦RIZIN.49でも芦澤竜誠を1R KOに下して3連続初回KOをマークしている。

 対する牛久は、元DEEP&RIZINフェザー級王者。2020年9月にDEEPフェザー級王者の弥益ドミネーター聡志に判定勝ちで戴冠すると、2021年10月のRIZINフェザー級タイトルマッチで斎藤裕に2R TKO勝ちで2団体王者に。4連勝で迎えた2022年10月のRIZIN王座防衛戦でクレベル・コイケに一本負けで王座陥落した。

 2023年9月に萩原京平に判定勝ち後、バンタム級への転向を発表し、DEEPフェザー級王座も返上。2024年4月のバンタム級初戦では太田忍に判定負け。9月の佐藤将光戦でも判定負けで現在、2連敗中だ。2023年6月にアメリカントップチーム入りを表明した牛久は現在、米国フロリダと日本を行き来しながら、試合に備えている。ATTでは堀口恭司を筆頭に、同階級のダニー・サバテロ、中村倫也、元谷友貴、金太郎らと練習をともにしており、バンタム級で本領発揮なるか。

 フライ級から階級を上げてナチュラルウェイトに近いバンタム級で戦う福田と、フェザー級から落としてきた牛久は、試合当日、どのくらいの体格差の戦いとなるか。

 スナイパーのごとく一瞬を逃さない福田と、元来柔道ベースの粘り強い組みを軸とする牛久の戦いは、互いに主武器と言われる部分以外の引き出しが試される試合となるかもしれない、ヒリヒリしたカードだ。

 1R、ともにサウスポー構えから。じっくり腰を落として構える両者。牛久の左に右にかわした福田は、右ジャブを突いて動き出す。牛久の硬いガード上に右を突く福田。牛久はガードを固めて左右を突いて組むが、差し上げ突き放す福田は右ボディストレート。

 さらに右から左をガード上に突く。牛久の左ハイをかわす福田。右で飛び込む牛久。右回りでかわす福田は、牛久のシングルレッグを切る。左右フックを見せる福田。なおも牛久は詰めて首相撲クラッチで崩すが、抜けて立つ牛久はアッパー。牛久のバックキックをかわす。牛久のバッティングで中断後、再開。牛久は左カーフ、福田が左を返してゴング。

 2R、先に右ジャブ、左を突いて前に出る福田。詰める牛久はダブルレッグ、差し上げる福田は右ジャブ、左カーフも牛久も外受けカット。2度目の牛久の組みに両差しの福田。体を入れ替えると牛久の首相撲ヒザも剥がしスタンドに。

 頭を下げて左で突っ込んでくる牛久。剥がして右ジャブの福田に、牛久は右ヒザ、左オーバーハンド。福田のワンツーに牛久も回って右フックを入れてゴング。

 3R、先に詰める牛久の組みを差し上げて離れる福田。左オーバーハンドで詰めて首相撲狙う牛久に組ませない福田。

 ワンツーから左の飛び込みの福田は右ジャブ。左ハイをガード上に突き、左オーバーハンドの牛久。左から左アッパーを効かせる福田。牛久の組みを差し上げて投げてサッカーキック! 上を取るとパウンド。離れた牛久に左フックでダウンを奪い、下からは足を手繰る牛久を潰したヒザ、牛久のデーイプハーフからの足関節狙いを潰して右のパウンド、ヒジを落としてゴング。

 判定は、最終回にダウンを奪うなど決定的な場面を作った福田が5-0で勝利。初防衛を果たした。試合後、福田は「今日KOできなかったです。牛久選手、すごい気持ち強くて負けへんというのを感じました。楽しめましたか? いいもん見せられたんちゃうかなと思います。いま自分は戦うことで皆さんと楽しい時間を共有するのが目的なんで、面白いことは言えないけど、面白い試合は提供するから、皆さんの声でもうちょっと稼がせてください。佐伯さん、お願いします。いいオファーを待ってます。オブリガード!」と語った。

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