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レポート

【DEEP】福田が牛久からダウン奪う判定勝ちでバンタム級王座防衛、フェザー級GPは水野が海飛に競り勝ち、高橋が五明を上回り決勝進出。日拳・角野が佐藤を左ハイKOで新ウェルター級王者に。村元が関原との大熱戦制す、アトム級でイェジが大島に判定勝ち、RISE直樹がSB奥山をMMAでTKO

2025/05/05 14:05

伝統派空手出身RISE直樹が、SB柔道の奥山の投げから立って右でTKO勝ち

▼DEEPフェザー級 5分3R
×奥山貴大(NEXSPORTS)66.10kg
[1R 1分48秒 KO] ※右ストレート

〇直樹(FIGHTER'S FLOW)66.15kg

奥山「NEX奥山です。トーナメント2回戦よりも面白く盛り上げて、勝っていこうと思ってるんで、応援よろしくお願いします」

直樹「FIGHTER'S FLOWの直樹です。まさかね、僕のMMAデビュー戦前日に代表が試合だなんて聞いてないですけどね。びっくりしてます(笑)。RIZINとDEEPフェザー級、全員震えさせるような衝撃的なMMAデビュー見せたいと思ってます。よろしくお願いします」

 初MMAの直樹は、第7代RISEライト級王者。堀口恭司と同じ伝統派空手出身で独特の間合い操作と当て勘の良さでRISEライト級の上位選手として長く活躍。2019年11月にはムエタイ大会『スックワンキントーン』でスーパーライト級王座決定戦に勝利し、プロ初戴冠を果たした。2020年10月の「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」では準決勝で優勝候補の白鳥大珠を1R1分30秒、ヒザ蹴りによるTKOで破る番狂わせを演じ、決勝では原口健飛にKOで敗れるもインパクトを残した。

 2021年1月には秀樹を破り悲願であった第7代ライト級王座に就き、9月には白鳥と再戦して延長戦の末に白鳥を返り討ち。11月に元5冠王ジャルンチャイ・ライオンジムを3R KOに下すなど3連勝も、以降、山田洸誓、デニス・ウォシク、チャド・コリンズ、中村寛を相手に4連敗中。キック戦績は19勝(10KO)9敗。

 身長175cmのオーソドックス構えの直樹は、空手仕込みの間合いのコントロールを武器に、ロー、カーフキック、巧みな右ストレートに加えてハイキックでのKO勝ちもマークしている。もともとPRIDEの大ファンでPRIDEのテーマを入場曲にしたほどの総合格闘技愛を、今後はMMAファイターとして発揮するか。他競技からのMMA転向者を多く輩出するFIGHTER'S FLOW所属として出場する。32歳。

 対する奥山は、シュートボクシング日本ウェルター級王者。柔道出身の投げも武器に、2022年6月のSB日本ウェルター級王座決定戦で村田義光に大腰で2度のシュートポイントを奪うなどで差を付けて念願の王座を獲得。その後はチェ・ヒョンソク、青谷秋未に勝利し、2024年6月にはイモト・ボルケーノを破り初防衛にも成功。5連勝をマークしていたが、9月のNJKFで亜維二に判定負けを喫した。2024年12月のSB TDCホール大会で白川ダーク陸斗に腕十字で勝利し、鮮烈のMMAデビュー。3月のDEEPフェザー級GP一回戦で、極真空手出身の海飛と立ち技で競り合うも判定負け。MMA3戦目で覚醒なるか。31歳。

 強い投げも持つ奥山に対し、いかに直樹は間合いを制して組ませず打ち勝つか。注目の立ち技出身MMAフェザー級戦だ。

 1R、ともにオーソドックス構え。奥山は右ローから。直樹はワンツー。奥山は右カーフ。直樹はジャブ、右ストレートを当てて奥山に腰を落とさせると右ヒジも。引手を掴んで強引に払い腰の奥山だが、腕を抜いて立つ直樹は、ジャブ、ワンツーの右、さらにノーモーションの右でダウンを奪い、TKO勝ち。

 試合後、直樹は「RISEのチャンピオン、レベル違うでしょ。昨日のRIZINで打撃のストライカーもいるけど、レベル違うっしょ。シュートボクシングの世界王者どうかな? MMAやってるけど」とRIZIN参戦と鈴木博昭戦をアピールした。

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