日本拳法出身・角野が佐藤の左をかわして左ハイKO! ウェルター級新王者に
▼DEEPウェルター級タイトルマッチ 5分3R
×佐藤洋一郎(KATANA GYM)王者 77.0kg
[2R 4分44秒 KO] ※左ハイ
〇角野晃平(TEAM FAUST)挑戦者 76.90kg
佐藤「挑戦者にも会場にいる若手にもベテランの恐ろしさっていうのを味わわせてやろうと思います」
角野「日本拳法の僕の技を見てもらって、佐藤選手のベルトを奪取したいと思いますので、皆さんよろしくお願いします」
佐藤は、MMA25勝13敗3分。2010年にカン・ミンジョンを下し、修斗環太平洋ミドル王座を獲得。2016年からDEEPに参戦し、2018年4月にDEEPウェルター級王座戦で王者の住村竜市朗に挑戦も判定負けで戴冠ならず。一時は4連敗も喫したが、2022年5月に小林ゆたか、9月に嶋田伊吹、2023年4月にキム・デファンをいずれも判定で破り、3連勝。2023年10月にグアム『BRAWL 3』でJ.J・アンブローズとドローと。2024年4月に嶋田との再戦で1R リアネイキドチョークで一本勝ち。2024年7月に王者・鈴木槙吾を1R TKOに下して新王者となった。39歳。
挑戦者の角野は、MMA5勝(3KO・TKO)1敗。中村優作と同じ洪游會本部で2018年の第34回全日本学生拳法個人選手権優勝など、日本拳法で活躍。2022年12月にMMAデビューし、森井翼に判定勝ちも、20223年7月に山田聖真にスプリット判定負け。しかし、その後は4連勝中。2023年11月に小林裕を1R TKOに下すと、2024年3月にウェルター級に上げていたボンサイ柔術の鈴木琢仁を2R TKO。9月に中門虎鉄に判定勝ちし、12月に当時4連勝中だった阿部光太を2R KOに下した。27歳。
オーソの王者・佐藤も少年期は剣道、日本拳法を習い、ボクシングで全国高校選抜準優勝。そこにグレイシーバッハ、マカコ柔術で習得した強い極めも併せ持つなど、MMAの経験値で大きく上回る。
サウスポー構えで出入りの角野は長い左の蹴り、左相手の入りに下がりながらでもカウンターで突ける左を武器とする。懐深いがぶりでテイクダウンを切って立ち技勝負で連勝をマークしてきたが、佐藤の近い距離の打撃、上での組みもいかに凌いで当てるか。
1R、オーソから圧力かける佐藤にサウスポー構えの角野は右回りで間合いを取る。右フックで飛び込む佐藤をかわす角野は左ハイ、左ミドルを突く。中央取る佐藤に、左ボディストレートの角野は、佐藤の右を右回りで外を取ってかわす。右ミドルを返す佐藤に、右ジャブ、左インロー、左ミドルを当ててゴング。両選手にネガティブファイトで「注意」。
2R、先に詰める佐藤の右の蹴りをかわして左の突きは角野。角野は左ボディストレート。佐藤の腹が赤くなる。右回りを徹底する角野。角野の左をかわして右、左フックを当てる佐藤。その詰めには右にかわす角野。佐藤は右ミドルも浅い。角野の左も同様。佐藤は右から左まで繋ぐがかわす角野。左の蹴りで右回りを潰そうとする佐藤。
佐藤の入りをかわして左を当てた角野! 左ミドルを当てると右ジャブも詰める角野は右前手争いから左の突き。さらに左ボディストレート、右フック。佐藤の左右の詰めをかわして左ヒザ、入りに左を当てる。佐藤の右の蹴りをかわして、右ジャブ。佐藤が頭を下げて左フックで入ってきたところに左ハイ! 佐藤が腰から崩れ、残心を決めて追打はせず。
2R 4分44秒、角野がKO勝ち。プロ7戦目で新ウェルター級王者に輝いた。試合後はRIZIN出場をアピール。








