▼バンタム級 5分3R
○山口怜臣(TIGER MUAY THAI)3勝1敗 7位/2024年NBT同級優勝 61.65kg
[判定3-0]※30-26、30-27×2
×平岡将英(KRAZY BEE)7勝8敗 2019年NBT同級優勝 61.35kg
16名がエントリーした2024年のネオブラッドトーナメントでは、11月の決勝で荒田大輝にスプリット判定で競り勝ち、MVPにも輝いた山口。バンタム級ランキング入りを果たし、真価の問われる初戦の相手は、PANCRASEで15戦のキャリアを誇る平岡となった。

平岡は、2020年10月に関原翔に1R TKO勝ち後、井村塁、TSUNE、谷内晴柾に敗れ、連敗脱出をかけた2024年11月大会を無念の負傷欠場。それだけに、今回の試合にかける思いは並々ならぬものがある。

名古屋練習を経て、現在は日々プーケットのタイガームエタイで鍛錬を積む山口が、快進撃を続けるか。それとも、ネオブラ王者の先輩として平岡が意地を見せるか。
山口「プロの本当、一戦一戦であの身体変わるんで、まあそういう緊張感のある試合ができたらと思います。よろしくお願いします」
平岡「欠場が続いてしまっている中で、このようなチャンスをいただいたことにとても感謝しています。今年から新しい環境で練習を始めて自分自身すごく変わったと実感しています。明日は進化した姿を見せて勝ちます。応援よろしくお願いします」

1R、両者ともにサウスポー。山口がシングルレッグでテイクダウン。ガードを取った平岡に密着したままパウンドを入れる。平岡のガードを割ってパスを狙う山口。サイドに出ると強いパウンドを入れる。平岡がハーフに戻すが、山口が上からパウンドをこつこつと入れ続けて1R終了。

1Rのオープンスコアはジャッジ三者とも10-9で山口を支持。

2R、間合いを詰める山口。ケージを背負った平岡にタックルに入る。四つから入れ替えた平岡が離れる。平岡のジャブに山口がシングルレッグからテイクダウン。再びハーフで押さえ込む。パスを狙いながらパウンドを入れていく山口。下で動けない平岡。足を抜いてサイドに出た山口。サイドから肩固めを狙いながらヒジを入れる。平岡がハーフに戻したところで2R終了。

3R、平岡がワンツーを入れるが、山口に詰められるとケージを背負う。ダブルレッグでテイクダウンを奪うが、平岡は寝かされずにケージを使って立ち上がり離れた。ジャブを入れる平岡に山口はシングルレッグからボディロックすると足を掛けてテイクダウンまたハーフで押さえ込んだ。パスしてサイドに出る山口。
半身になった平岡に強い右のパウンドを入れる。ガードに戻す平岡をすぐにパスした山口。サイドから鉄槌・ヒジを入れていく。またガードに戻そうとした平岡に左右のパウンドを入れる。立った平岡をすぐにテイクダウンしてサイドについた山口。残りわずかでニーオンから左右のパウンドを入れるがタイムアップ。

完勝した山口だが、U-NEXTで解説を務める大沢ケンジと石渡伸太郎からは、フィニッシュを狙いに行く姿勢を見せてほしいという要望も寄せられた。





