2025年4月6日(日)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2025 vol.2』(U-NEXT配信)にて、KNOCK OUT-BLACKフェザー級3分3R延長1Rでチュームーシーフー(中国)と対戦する内藤凌太(BELLWOOD FIGHT TEAM)のインタビューが主催者を通じて届いた。
内藤は内藤3兄弟の長兄で2014年4月にプロデビュー。DEEP☆KICKやHOOST CUPにも出場し、2019年1月にはDEEP☆KICK 55kg級王座決定戦で拳剛を破り王座に就いた。2020年2月には拳剛とタイトルを賭けて再戦となったがリベンジを許し王座を手放した。2022年11月には山田彪太朗に判定負け。2024年4月に手塚翔太の欠場で急遽、代替出場で一階上の山浦俊一に判定勝ち。6月にウー・ジウォンから勝利を収めて3連勝を飾ったが、10月に山田虎矢太に判定負け。戦績は24勝16敗3分。
負ける勇気を持って勝ちにいけ、の気持ちで行く
──KNOCK OUTへの参戦は2年前の栗秋祥梧戦以来になります。このタイミングでの参戦とチュームーシーフー戦のオファーが来た時にはどう思いましたか?
「チュームーシーフー選手の試合は以前から見ていましたし、昨年10月の栗秋戦はリアルタイムでU-NEXT中継で見ていたぐらいで、強い選手だと知っているので、話が来た時はテンションが上がりましたし、メチャメチャうれしかったですね」
──チュームーシーフー選手についての印象は?
「皆さん思われると思うんですけど、すごくアグレッシブな選手で、特に左の攻撃は気をつけないといけないのかなと思います」
──自分としてはどう戦おうと思っていますか?
「あんまり細かいことは言えないですけど、自分の持っているスタイルを貫くことですかね。そして、明確にダウンを取って勝ちたいなと思っています」
──ふだんはシュートボクシングのフェザー級戦線で戦っている中、この試合を自分の中ではどう位置付けていますか?
「今、フェザー級って全体的に盛り上がってるじゃないですか。その中でチュームーシーフー選手みたいに、本当にみんなが強いと思っている選手に勝てば、フェザー級の中で存在感が出せると思うので、正直今回、KNOCK OUTの大会だからというのはあんまり関係ないです。ただ『強い選手に勝つ』、それだけです」
──KNOCK OUTとシュートボクシングは断続的に交流が続いているような状態ですが、KNOCK OUTという場だったり、そこで戦う選手たちのことは、どれぐらい意識しているものですか?
「ぶっちゃけ、そこまですごく意識しているとかではないんですけど、僕自身は2年前に出て、栗秋選手に結果的に負けているので……結果ですよ、結果は負けなので。いろんな意味で悔しい思いをしているので、今回そこをしっかり晴らしたいなと思っています」
──栗秋戦は確かに接戦のスプリット判定で、内藤選手は判定結果に納得いっていないということですよね。そういう意味では、対栗秋祥梧という点でチュームーシーフー選手と思いが似ている部分があるかもしれないですね。
「まあ、結果は結果なので言ってもしょうがないんですけど、あの時は悔しかったです。ただ、『じゃあ倒せばよかったじゃん』『もっと明確に差をつければよかったじゃん』って言われたら本当にその通りなんですよね。だから今回、明確な差をつけるということはすごく意識しています」
──チュームーシーフー選手は、相手を巻き込むようにガンガン前に出てくるタイプですよね。そこは大きいのでは?
「確かに大きいですね。そこはチュームーシーフー選手の強みだとは思うんですけど、僕は逆に、そこが穴だとも思っていて。なので、ガンガン来るのに巻き込まれれば僕が負けるし、巻き込まれずに自分の戦いを貫ければ、僕が勝てると思っています」
──内藤選手としては、昨年10月に王座を争った2人と戦うことになるわけですよね。KNOCK OUT-BLACKフェザー級王座には興味は?
「KNOCK OUTは6月に代々木第二体育館でデカい大会があるじゃないですか。これは僕の勝手な推測なんですけど、今回チュームーシーフー選手に勝たせて、代々木で栗秋選手との再戦を組むつもりなのかなと思ってるんですよね。だったら僕が今回しっかり勝って、6月に僕が栗秋選手とのタイトルマッチをやらせてくれって言おうと思ってるんです。そこまで視野には入れています」
──ああ、なるほど。
「そういう流れにできれば最高なので、それも含めてここはしっかり勝たないといけないなと思っています」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「僕は手数もあってスタミナもあるんですけど、その一方で倒す力が弱いという印象があると思うんですよね。昨年10月の前戦(山田虎矢太戦)で敗れてからずっとそこを見つめ直して練習しているので、倒しにいくところを見てほしいなと思っています。逆に倒すつもりぐらいでないと呑み込まれると思うので、多少のリスクを負って、よく言われる言葉で『負ける勇気を持って勝ちにいけ』というのがありますけど、そのぐらいの気持ちでいきたいと思っています」