photo by Takazawa Keisuke/GONG KAKUTOGI/SASUTAIN
report by JimuraYunta
2025年1月19日(日)18時から、東京・後楽園ホールで「2025年プロ修斗開幕戦 1.19後楽園ホール大会」(ABEMA配信)が開催された。大会中に、3月15日の後楽園大会のメインイベントで「修斗世界フェザー級タイトルマッチ」SASUKE vs. 椿飛鳥が決定。また、ソルト vs. パク・ボヒョン、藤井伸樹vs.永井奏多も合わせて発表された。
プロフェッショナル修斗公式戦 2025 速報
▼修斗世界フライ級暫定チャンピオン決定戦 5分5R ※選手名から前戦・見どころ
〇関口祐冬(同級1位/修斗GYM東京)56.6kg
[4R 3分24秒 リアネイキドチョーク]
×安芸柊斗(同級2位/MMAZジム)56.5kg
※関口が世界フライ級暫定王者に
修斗史上初の2階級同時王者となった新井丈(和術慧舟會HEARTS)が保持するフライ級王座を巡り、ランキング1位の関口祐冬(修斗GYM東京)と2位の安芸柊斗(MMAZジム)の両者で「暫定王座決定戦」を争う。
関口と安芸は、ともに新井に敗れており、今回勝利することは王者になることと新井へのリベンジの2つの機会を得る事となる。
関口はここ4年で負けた試合は新井との一戦のみ。石井逸人、ヤックル信吾、内藤頌貴等のランカーを軒並み撃破しており、残すは新井の首だけとなったことから、11.30 後楽園大会でのカード発表の際には、防衛戦を行わない新井に対しての不満を口にした。
名指しされた世界王者の新井は「修斗に愛がなければ俺はここに立ってない」と返答し、統一戦に向けて準備することを宣言。
それをクールに見つめていた安芸は、2023年7月に行われた新井とのストロー級チャンピオンシップに敗れ、フライ級へ転向。しかし、ラストマッチを宣言していた猿丸ジュンジにKO負けを喫してしまう。その後コンスタントに試合を行い、2024年7月に西村大地に1R TKO勝ち、10月に親川龍に判定勝ちで2連勝、ランキング2位まで這い上がってきた。
12月の後楽園ホール大会のケージの中で安芸は、「みんなには“お前、このカード?”って思われちゃうようなカードかもしれませんけど、関係ないんで。自分がしっかり勝ちます。勝って暫定のベルトを巻いて、チャンピオンへのリベンジの挑戦権を自分がもらって、そこでもしっかり勝って統一したいと思います」と意気込みを語っている。
暫定王座のベルトを巻いて正規王者・新井の前に再び立ちはだかるのは27歳の関口か、24歳の安芸か。
1R、サウスポーの関口に安芸はオーソドックス。左オーバーハンドを見せた関口。オーソドックスにスイッチする。安芸のワンツーがヒット。一瞬動きが止まった関口。安芸のワンツーがまたクリーンヒット。関口タックルに入ったが切った安芸。カーフキック。関口またタックルに入ると安芸切った。
右を入れる。関口はノーガードに構える。飛び込んできた関口に組みついてケージに押し込んだ安芸。離れた。バックスピンキックをボディに入れる関口。安芸の左フックがヒット。関口はガードを下げて挑発する。残り1分。安芸が前蹴りを腹に入れる。カーフキック。左のパンチを振る安芸。1R終了。
2R、オーソドックスに構えた関口が三日月蹴り。安芸も三日月蹴りを返す。ケージまで下がった関口。右をヒットさせる安芸。左右のパンチを振って出る関口だが、安芸にプレッシャーを掛けられまた下がる。お互いスイッチを繰り返す。
関口が左右のパンチを振って出るが、バックステップでかわした安芸。浴びせ蹴りを見せた関口。安芸がパンチからタックルに入る。リフトしてテイクダウン。
しかしグラウンドには行かずに立たせた。詰めた安芸の右がヒット。飛び込んだ関口の足をたぐった安芸。がぶると足をすくって寝かせたが。自ら離れてスタンドに。残りわずかで安芸がタックル。テイクダウンしたところで2R終了。
3R、関口が間合いを詰めると左右のフックをフルスイング。距離を取る安芸だが、関口がパンチで間合いを詰めてケージを背負った安芸にタックル。シングルレッグから足をかけてテイクダウンを狙うが、ケージでこらえた安芸。
シングルレッグでグラウンドに引き込もうとしたが、離れた安芸。関口タックル。安芸はがぶって首を抱える。首に巻かれた腕を外した関口がケージに押し込んでテイクダウンを狙うと、安芸はまたギロチンに抱えた。しかし関口はテイクダウンするとサイドからヴォンフルーチョーク。解除した安芸が後転スイープで上を取る。
立ち上がりスタンドに。関口が詰めるとケージ際でタックルに。ダブルレッグでテイクダウンした関口はパウンドを連打する。安芸は下からホールド。3R終了。
4R、関口すぐに間合いを詰めてパンチをフルが、安芸が右フックをヒットさせる。一瞬膝を着いた関口だが、効いてないとアピール。関口がタックルへ。
首を抱えた安芸。関口が潜ってスイープを狙うが、安芸は返させずにこらえるとバックに回る。関口が反転して向き直るとダブルレッグに。こらえる安芸のバックに着こうとする。
向き直って離れた安芸。関口のカーフキックで安芸が足を払われダウン。関口すぐにバックに回りリアネイキドチョークを狙う。外れたがバックをキープし殴る。バックからチョーク! 喉元に入り安芸タップ!
4R3分24秒、スリーパーホールドで関口一本勝ち。フライ級暫定王者に。勝った関口は、正規王者の新井をケージに招き入れ、統一戦をリクエスト。
新井にマイクが渡され、「関口君が少しはまともなことを言うようになったなと。暫定王者おめでとうございます。明日からはチャレンジャーとして、関口祐冬からベルトを奪うつもりで行く。前回は仕留めきれなかったので、今度は必ずKOか、もしくはKOで。必ず仕留めに行くんで、みなさん期待してください」と返答した。
試合後、大会MVPを受賞した関口は、「前回の新井戦は、打撃が怖くて逃げ回って恥ずかしい試合だった。今度は恩返しとして、自分が新井君をマットに沈めます」とコメントした。