フライ級で安芸柊斗が巧みなポイントメイクで親川龍に判定勝ち
▼第10試合 フライ級 5分2R
〇安芸柊斗(同級世界3位・MMAZジム)
[判定3-0] ※20-18×3
×親川 龍(THE BLACKBELT JAPAN)
メイン出場の石原愼之介と同じくMMAZジム所属“中四国地区のエース”と言っていい安芸柊斗(世界フライ級3位・MMAZジム)の出場が決定。
6連勝後に新井丈、猿丸ジュンジに敗れたものの、フライ級への階級変更を宣言し、7月の大阪大会では西村大地を秒殺KOに下し、完全復活。狙うはストロー級で一敗地に塗れた2階級世界王者“ネバーギブアップ”新井丈の首だろう。
その安芸と対戦相手するのが、沖縄から千葉に拠点を移したLyo'o改め、親川龍(THE BLACKBELT JAPAN)だ。修斗沖縄大会等で3連勝後、2022年3月の後楽園大会では齋藤奨司に判定で敗れた親川。同年9月から心機一転、千葉に移籍し、ここまでの充電期間の成果を試合で見せられるか。
経験と実績では安芸が圧倒的に有利だが新宿FACEはまさに“下剋上”に相応しい場所。移籍第一戦となり気合が入っている親川の奮起にも注目だ。
1R、先に詰めて左差して組む親川に、コーナー背に安芸はヒザ蹴り。ブレーク。
左三日月蹴りの安芸。ジャブから右ストレートも。親川も右を返すと安芸は笑顔。左ローの安芸に組む親川は下でフルガード。腰を蹴って立つ親川。
安芸の左に右ミドルの親川。安芸は右カーフ。遠間から走り込んでダブルレッグテイクダウン。そのままサイドを奪うが、ハーフにしてレッスルアップの親川がコーナーに押し込みクラッチしてゴング。
2R、ワンツースリーで前に出る親川にダブルレッグテイクダウンの安芸。フルガードの親川はコーナーで立ち上がり。そこにヒザを突く安芸に押し込む親川。ボディ打ちから右ヒジを突いて離れる。左インローの親川、互いに右を当てて打ち気になったところに安芸は再びダブルレッグテイクダウン。パスからニーインの際でなんと下からブリッジで返した親川。
トップから片足をまたごうとした親川だが安芸の足は長い。安芸は下からボディトライアングルに組み、左手でギロチンチョークのままゴングにすぐに親川も上体を立てる。
判定は2Rともに安芸が取って20-18×3で勝利。
試合後、安芸は「(親川は)強かったです。来年、もっと強くなって帰ってきます。この後の石原愼之介もよろしくお願いします」と語った。