▼第3試合 RIZINバンタム級(61.0kg)5分3R
×白川ダーク陸斗(JAPAN TOP TEAM)12勝10敗1分
[判定0-3]
〇マゲラム・ガサンザデ(アゼルバイジャン)11勝1敗
今大会で摩嶋一整と対戦するヴガール・ケラモフ、現Bellatorのトフィック・ムサエフ、メイマン・マメドフ、トゥラル・ラギモフに続くアゼルバイジャン“第5の男”が襲来。フェザー級からバンタム級に落とし、リングネームに“ダーク”を戻した白川が、10勝中5KO・TKO勝ちを誇る強打者を相手にアゼルバイジャンの襲来を食い止める事ができるか。
柏木氏は、「『襲来! アゼルバイジャン第5の男』。最初ムサエフを呼んだときに、5人も呼ぶことになるとは思ってもいませんでしたが、ガサンザデは10勝1敗。このタイミングで他団体からもオファーがあって、でもアゼルバイジャン大会があったことから、同国ではRIZINが特別なものになっている。『選ぶのならRIZINで』と参戦を希望した。バンタム級GP以降、少し停滞するバンタム級で井上直樹選手が新しいチャンピオンになった。そのバンタム級に白川選手が落としてきてどういう動きを見せるのか。もともと打撃はすごく強い選手」と、打撃戦に期待を寄せた。
チーム・アルファメール所属のガサンザデは、12歳から始めたフリースタイルレスリングでアゼルバイジャン王者に輝き、徒手格闘技でもロシアチャンピオンに輝いた経歴を持つ。2019年にプロデビューし、2020年よりロシアのAMC Fight Nightsに参戦し、現在No.1タイトルコンテンダーだ。
ケラモフ同様、オーソの強い打撃では、レスラーらしからぬ多彩な足技を見せており、前足でのかけ蹴り、右から左のジャンピングの二段蹴りも脅威。被弾しながらもその蹴り足を獲った相手のウテミソフがシングルレッグに入るも、ガサンザデはすぐに足を抜き、小手巻きから背中をまたいでがぶりの体勢に持って行くという超人的な動きも見せている。強い打撃の圧力とフィジカルの強さ、レスリング仕込みのグラップリング力の高さで白川の打撃を封じ、RIZINバンタム級の台風の目となるか。
白川はRIZINで朴光哲、青井人、山本琢也に3連勝後、中原由貴に判定負け、ライト級で矢地祐介に一本負けと2連敗も、2024年7月DEEPでの中村大介との接戦を制し、再起を遂げている。怪我に悩まされ続けた厳しい時期を経て、バンタム級での国際戦で実力を発揮できるか。
1R、両者オーソドックス。ローを蹴るガサンザデ。カーフキック。左ミドル。タックルのフェイントを見せたガサンザデ。白川が飛び込んだところにカウンターのタックルでテイクダウン。クローズドガードを取る白川。体を起こさずにヒジを入れるガサンザデ。ボディにパンチを入れてから右フック。レフェリー膠着と見てブレイクをかけスタンドで再開。
白川がローを放つがローブローになりタイムストップ。再開。また詰めてきた白川にタックルのカウンター。ボディロックからスタンドバックに回る。残り1分。バックからコントロールしながらヒザを打ち込んでいくガサンザデ。正対しようとする白川だが、ガサンザデがバックにつき続けて1R終了のゴング。
2R、パンチで出た白川だが、ガサンザデシングルレッグからケージに押し込む。ケージを使って立った白川。ガサンザデは押し込みながら右のヒジを入れた。レフェリーブレイク。ガサンザデのタックルをかわして右を放つ白川。ガサンザデはバックスピンキックを見せる。白川がパンチのプレッシャーを掛けて詰めていく。
ガサンザデはパンチを振って組みに行きケージに押し込むが、入れ替えて離れた白川。詰める白川。組みに来るガサンザデにパンチを合わせる。右を打ち込んだ。残り1分。ガサンザデがタックルで飛び込みテイクダウン。押さえ込みながらパウンドを入れるガサンザデ。2R終了。
3R、タックルに入ったガサンザデだが、脇を差して切った白川。さらにシングルレッグも切った。が、ガサンザデさらにまたタックルへ。テイクダウンしてサイドに回る。白川うつ伏せになりがぶりの体勢から立って離れる。またタックルに入るガサンザデだが切った白川。ガサンザデのインローにボディを返した白川。ガサンザデシングルレッグ。切りきれない白川。
スタンドバックに回ったガサンザデ。バックから首に腕を回す。振りほどいて離れようとした白川だが、ガサンザデがすぐに追いかけてまたバックを取る。寝かされないようにこらえている白川。バックからヒザを入れるガサンザデ。残り1分。白川がヒザを着くとバックから右のパウンドを入れる。逃れられない白川。ハーフバックからパウンドを打ち込み続けるガサンザデ。タイムアップ。