▼第10試合 RIZINバンタム級(61.0kg)5分3R
×昇侍(KIBAマーシャルアーツクラブ)19勝18敗1分
[2R 1分05秒 KO] ※右テンカオ→パウンド
〇芦澤竜誠(フリー)2勝1敗
昇侍は、2022年7月に緊急参戦したヤン・ジヨン戦の一本負け以来、2年4カ月ぶりの復帰戦。ジヨン戦で右前腕部の尺骨を骨折し、2度の手術を経て、RIZINマットに戻る。
初代ライト級キング・オブ・パンクラシストの昇侍は、2021年9月の『RIZIN.30』で66.0kg契約で鈴木千裕と対戦。カウンターの左フックで20秒 TKO勝ち。その後もフェザー級で萩原京平、鈴木博昭、ジヨンに3連敗。今回は61kg契約で芦澤竜誠と対戦する。41歳。コーナマンとして朝倉海がつく。
芦澤は、K-1 WORLD GP 第2代フェザー級王座決定トーナメント第3位から、MMAに転向。2022年6月の『THE MATCH 2022』でYA-MANとのオープンフィンガーグローブマッチで1R KO負け。2023年4月『RIZIN.41』のキックルールで皇治にスプリット判定勝ち。大晦日にMMAデビューし、太田忍に1R KO負け。2024年7月の『超RIZIN.3』でMMAルールで皇治と再戦し、判定3-0で勝利した。ベテランの昇侍と対戦する今回、漢気ある真っ向勝負を挑む。コーナマンに大原樹理がつく。
1R、両者オーソドックス。ジャブで牽制する昇侍。組みに行く動きを見せたがかわした芦澤。芦澤の左ミドルがヒット。昇侍が詰めてケージを背負わせる。芦澤左ハイ。昇侍が間合いを詰めきたが、サークリングでかわす芦澤。昇侍の右アッパーがヒット。またケージを背負わせる。ジャブ・前蹴りを放つ芦澤。芦澤下がりながらジャブを打ち込む。
ワンツーで出た昇侍に芦澤もパンチを返す。残り30秒で詰めた昇侍。ケージを背負った芦澤にダブルレッグ。テイクダウン。芦澤は背中を向けるとケージを使って立つ。スタンドバックでクラッチを切って離れようとする。追っていく昇侍。芦澤がスリップダウンしたところで1R終了。
2R、パンチで出た芦澤だが、昇侍も前に出る。しかし芦澤の左をもらい効いた。後退する昇侍だが、足を止めて打ち合う。ケージを背負った昇侍に首相撲からヒザ。さらに右のヒザをボディに入れると昇侍しゃがみ込んでダウン! KO!
2R 1分5秒、芦澤KO勝ち。MMA3戦目で昇侍を下した芦澤は、いったんケージの外に出て腕を渦巻でグルグル回してケージ内に戻って来ると、「みんな、俺練習してないと思ったでしょ? 見せないところでバチバチに練習してるから。MMAの選手だと俺の打撃とか、キックボクサーの打撃に歯が立ちません。今日本で、世界で、一番盛り上がってるのはMMAです。もしキックボクサーがMMAに転向するんだったら、俺に言ってください。手伝いできることがあるかもしれないです。このまま天辺目指すぞ! ピース!」とマイクで語った。